12章:本当の気持ち
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その腕の持ち主が誰なのか悲しいことにすぐに解ってしまった若葉は、その腕に自分の目元を押しつけ、しゃっくりを上げながら泣きじゃくる事しか出来ない。
縋るように抱きしめた腕は決して自分を裏切らないと無意識の内に解った故の行動だ。
そんな若葉の姿を見たメガトロンは満足そうに微笑む。
「若葉。お前の願いは何だ?これから先の未来でアイツが幸せに微笑むその未来を遠目から見続けることがお前の願いか?」
甘く囁くかのような声音に若葉は無言のまま首を振ると、満足そうにメガトロンは目を細めて微笑む。
「そうだ。お前の願いはそうではない」
大きな掌があやすかのように、まるでメガトロンにとって都合の良いように導くかのように、若葉の頭をそっと撫でる。
「若葉。お前が願う未来を口にしろ」
頭を撫でた大きな掌は若葉の髪を一房そっと掴む。
愛おしむかのようにそっと髪を撫でながらメガトロンは若葉へと甘言を囁く。
その先に繋がるものがなんなのか分かった上で。
その為に犠牲となるモノが多々あると解った上でメガトロンは愚かしくも愛おしい存在に対し、微笑みながら地獄への切符をそっと差し出す。
少し前までの若葉ならばその切符を叩き払っただろうが、今の若葉にはそうすることが出来ないと解った上での行動だ。
「わ、わたしは・・・・」
辛うじて残っていたなけなしの理性が、それこそ糸一本分くらいの細い理性が残っている若葉は自らの願いを口にすることを出来ない。
ソレを口にしてはならないと解っているが故、震えて上擦る声が室内に響く。
それは若葉の願いを口にすることで犠牲になる者が出ると解っているからだ。
なけなしの理性で必死に思い止まる若葉とは対照的に、メガトロンは愛おしげに若葉の頭を撫でながらささやきかける。
「迷うな、若葉」
自らからの願望を、欲求を口にしても良い。
例えそれがどれほど困難なものだったとしても、それを叶えるだけの力が自分にはあるのだと告げるかのようにメガトロンは若葉へと囁く。
ソレが堕落への誘いである解っている若葉は必死に踏みとどまろうとするのだが、メガトロンはそんな若葉の反応を至極楽しそうに目を細めて微笑む。
その笑みを見ていると不思議なことに若葉は自らがずっと口にしたくても、口に出来なかった事を声に出してしまった。
「私は四人で幸せになりたい」
母とメガトロンと自分と赤ちゃん。
いっそ笑えてしまう程の愚かすぎる平凡な願い。
けれどそれが若葉が望むものなのだ。
今までその願いを口にしては来なかった若葉が、自らの内にずっと押し留めていた願望を口した事の意味を悟ったメガトロンは若葉の頭を良く出来ましたと言うかのようにそっと愛おしげに撫でる。
「上出来だ」
自らが望む場所へと迷うことなくストンッと堕ちてきた若葉を愛おしむかのようにメガトロンはそっと米神にキスをした時だ。
咎めるかのような鋭い視線を感じ取った為その場所へと視線を向けると、今のやり取りに対して納得できないと言うかのようなオプティマスの姿があった。
「メガトロン。お前は何がしたい?若葉嬢をどうするつもりなんだ?」
メガトロンの腕の中で焦点の合わない目をしている若葉を憐れむかのような眼差しで見つめながら、オプティマスはメガトロンへと問いかければメガトロンはその問いに対して一笑する。
「オプティマス」
「なんだ?」
「お前の定義でこれを計るな。俺はお前が思っているよりも若葉を理解しているのだからな」
至極当然のことのようにメガトロンは告げると、若葉の頭に乗せていた手をそっと頬に添えたとき、何かを訝しむかのように眉を寄せたまま固まる。
縋るように抱きしめた腕は決して自分を裏切らないと無意識の内に解った故の行動だ。
そんな若葉の姿を見たメガトロンは満足そうに微笑む。
「若葉。お前の願いは何だ?これから先の未来でアイツが幸せに微笑むその未来を遠目から見続けることがお前の願いか?」
甘く囁くかのような声音に若葉は無言のまま首を振ると、満足そうにメガトロンは目を細めて微笑む。
「そうだ。お前の願いはそうではない」
大きな掌があやすかのように、まるでメガトロンにとって都合の良いように導くかのように、若葉の頭をそっと撫でる。
「若葉。お前が願う未来を口にしろ」
頭を撫でた大きな掌は若葉の髪を一房そっと掴む。
愛おしむかのようにそっと髪を撫でながらメガトロンは若葉へと甘言を囁く。
その先に繋がるものがなんなのか分かった上で。
その為に犠牲となるモノが多々あると解った上でメガトロンは愚かしくも愛おしい存在に対し、微笑みながら地獄への切符をそっと差し出す。
少し前までの若葉ならばその切符を叩き払っただろうが、今の若葉にはそうすることが出来ないと解った上での行動だ。
「わ、わたしは・・・・」
辛うじて残っていたなけなしの理性が、それこそ糸一本分くらいの細い理性が残っている若葉は自らの願いを口にすることを出来ない。
ソレを口にしてはならないと解っているが故、震えて上擦る声が室内に響く。
それは若葉の願いを口にすることで犠牲になる者が出ると解っているからだ。
なけなしの理性で必死に思い止まる若葉とは対照的に、メガトロンは愛おしげに若葉の頭を撫でながらささやきかける。
「迷うな、若葉」
自らからの願望を、欲求を口にしても良い。
例えそれがどれほど困難なものだったとしても、それを叶えるだけの力が自分にはあるのだと告げるかのようにメガトロンは若葉へと囁く。
ソレが堕落への誘いである解っている若葉は必死に踏みとどまろうとするのだが、メガトロンはそんな若葉の反応を至極楽しそうに目を細めて微笑む。
その笑みを見ていると不思議なことに若葉は自らがずっと口にしたくても、口に出来なかった事を声に出してしまった。
「私は四人で幸せになりたい」
母とメガトロンと自分と赤ちゃん。
いっそ笑えてしまう程の愚かすぎる平凡な願い。
けれどそれが若葉が望むものなのだ。
今までその願いを口にしては来なかった若葉が、自らの内にずっと押し留めていた願望を口した事の意味を悟ったメガトロンは若葉の頭を良く出来ましたと言うかのようにそっと愛おしげに撫でる。
「上出来だ」
自らが望む場所へと迷うことなくストンッと堕ちてきた若葉を愛おしむかのようにメガトロンはそっと米神にキスをした時だ。
咎めるかのような鋭い視線を感じ取った為その場所へと視線を向けると、今のやり取りに対して納得できないと言うかのようなオプティマスの姿があった。
「メガトロン。お前は何がしたい?若葉嬢をどうするつもりなんだ?」
メガトロンの腕の中で焦点の合わない目をしている若葉を憐れむかのような眼差しで見つめながら、オプティマスはメガトロンへと問いかければメガトロンはその問いに対して一笑する。
「オプティマス」
「なんだ?」
「お前の定義でこれを計るな。俺はお前が思っているよりも若葉を理解しているのだからな」
至極当然のことのようにメガトロンは告げると、若葉の頭に乗せていた手をそっと頬に添えたとき、何かを訝しむかのように眉を寄せたまま固まる。