12章:本当の気持ち
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少しとは言えない騒動があったものの、若葉はメガトロンと共にオプティマスの部屋へと向かった。
暗い夜道を照らすのは所々にある街灯しかなく、1人ならば絶対に歩きたくはない道だ。
その道を右にオプティマス、左にメガトロンに挟まれて歩く若葉は、アーシーの部屋で起きた事件に関してメガトロンに話していた。
「閣下」
「なんだ?」
「私は馬鹿な真似はしません。それはきっと日本にいた時から私に監視をつけていた閣下ならご存じではありませんか?」
そっとメガトロンの方へと視線を向けた若葉が視線で全て知っているんだぞ?と言うかのように訴えれば、メガトロンは何とも言えない顔をして黙り込む。
ソレが答えだと悟った若葉は楽しげな笑い声を上げる。
「だから閣下」
今から言う言葉はきっとこの優しい人を傷つける事になるのだと解った上で若葉は唇を動かした。
「閣下が守るべきは母です」
私ではない。
そう告げれば案の定、メガトロンは何を言っているのだと言うかのような咎める目をして若葉を見つめてくる。
オプティマスは静観する事を選択したらしくメガトロンと若葉の会話に参加する様子はないのだが、親だかな目元が何かを物言いたげにゆるく細められていた。
「それはどういう意味だ?」
返答によっては容赦はしないと言うかのようなメガトロンの言葉に対し、若葉はいつもと変わらない笑みを浮かべる。
脳裏に浮かぶのは、先程の病室で言葉を交わした母の姿。
見慣れた姿を取り繕っていたが、若葉は母と言葉を交わしている時に違和感を感じ取っていた。
母が若葉のことを”若葉ちゃん”と呼ばないとき、それは母が本当の事を話そうとしているときの癖の一つだ。
そしてソレと同じく母が触れて欲しくはない本心を隠しているときにも同じ癖をしていた。
今回の癖はどちらなのだろうか?そう思いながら母と会話をしていた若葉は、母の癖が今回は後者である事を感じ取った。
ソレもよりにもよって質の悪い方である事を悟ると、これは絶対に自分1人では太刀打ちできない事も同時に解っていた。
だから若葉はメガトロンの助力を得なければならない。
その結果、自分の将来がある程度決められてしまうのも致し方のないことだと解っていた。
「(閣下は優しい。だけど・・・)」
全員がそうとは限らない。
恐らく、今後この件を知った誰かが若葉へと接触し、今回の事に対してメガトロンが動いた事に対する報酬として今後の生活はアメリカでするようにと言われるはずだ。
大人の世界特有の取引が使われ、母の件もあり弱い立場になる若葉にはそれを受け入れなければならない状況に追いやった上でソレは実行される。
「(多分きっと)」
それを行うのはあの秘書風の男であるサウンドウェーブだろうと若葉は予測していた。
「若葉?」
「あ、すみません。ちょっと考え事をしていたもので」
急に黙り込んでしまった若葉に対し、メガトロンが不安そうな声で問いかけてきた為、慌てて若葉は返事をすると今考えていたことを全て一度止める。
今すべきことがなんなのか、そう考えながら若葉は口を動かした。
「母は何か隠しています。そしてきっとそれは母にとって凄く都合の悪い事で恐らく、その事を知っているのはごく少数だけでしょう。多分、ラチェットさんも知っていますがあの人相手だと問いただしても白を切られますね」
血の繋がった娘だからこそ、同じ家で暮していた家族だからこそ解る直感。
それを若葉が口にするとメガトロンの目が微かに見開かれた後、今の言葉の真偽を問うかのような視線をオプティマスへと向けるが、オプティマスにとっても初耳だったらしく驚いたように青い目を見開いていた。
暗い夜道を照らすのは所々にある街灯しかなく、1人ならば絶対に歩きたくはない道だ。
その道を右にオプティマス、左にメガトロンに挟まれて歩く若葉は、アーシーの部屋で起きた事件に関してメガトロンに話していた。
「閣下」
「なんだ?」
「私は馬鹿な真似はしません。それはきっと日本にいた時から私に監視をつけていた閣下ならご存じではありませんか?」
そっとメガトロンの方へと視線を向けた若葉が視線で全て知っているんだぞ?と言うかのように訴えれば、メガトロンは何とも言えない顔をして黙り込む。
ソレが答えだと悟った若葉は楽しげな笑い声を上げる。
「だから閣下」
今から言う言葉はきっとこの優しい人を傷つける事になるのだと解った上で若葉は唇を動かした。
「閣下が守るべきは母です」
私ではない。
そう告げれば案の定、メガトロンは何を言っているのだと言うかのような咎める目をして若葉を見つめてくる。
オプティマスは静観する事を選択したらしくメガトロンと若葉の会話に参加する様子はないのだが、親だかな目元が何かを物言いたげにゆるく細められていた。
「それはどういう意味だ?」
返答によっては容赦はしないと言うかのようなメガトロンの言葉に対し、若葉はいつもと変わらない笑みを浮かべる。
脳裏に浮かぶのは、先程の病室で言葉を交わした母の姿。
見慣れた姿を取り繕っていたが、若葉は母と言葉を交わしている時に違和感を感じ取っていた。
母が若葉のことを”若葉ちゃん”と呼ばないとき、それは母が本当の事を話そうとしているときの癖の一つだ。
そしてソレと同じく母が触れて欲しくはない本心を隠しているときにも同じ癖をしていた。
今回の癖はどちらなのだろうか?そう思いながら母と会話をしていた若葉は、母の癖が今回は後者である事を感じ取った。
ソレもよりにもよって質の悪い方である事を悟ると、これは絶対に自分1人では太刀打ちできない事も同時に解っていた。
だから若葉はメガトロンの助力を得なければならない。
その結果、自分の将来がある程度決められてしまうのも致し方のないことだと解っていた。
「(閣下は優しい。だけど・・・)」
全員がそうとは限らない。
恐らく、今後この件を知った誰かが若葉へと接触し、今回の事に対してメガトロンが動いた事に対する報酬として今後の生活はアメリカでするようにと言われるはずだ。
大人の世界特有の取引が使われ、母の件もあり弱い立場になる若葉にはそれを受け入れなければならない状況に追いやった上でソレは実行される。
「(多分きっと)」
それを行うのはあの秘書風の男であるサウンドウェーブだろうと若葉は予測していた。
「若葉?」
「あ、すみません。ちょっと考え事をしていたもので」
急に黙り込んでしまった若葉に対し、メガトロンが不安そうな声で問いかけてきた為、慌てて若葉は返事をすると今考えていたことを全て一度止める。
今すべきことがなんなのか、そう考えながら若葉は口を動かした。
「母は何か隠しています。そしてきっとそれは母にとって凄く都合の悪い事で恐らく、その事を知っているのはごく少数だけでしょう。多分、ラチェットさんも知っていますがあの人相手だと問いただしても白を切られますね」
血の繋がった娘だからこそ、同じ家で暮していた家族だからこそ解る直感。
それを若葉が口にするとメガトロンの目が微かに見開かれた後、今の言葉の真偽を問うかのような視線をオプティマスへと向けるが、オプティマスにとっても初耳だったらしく驚いたように青い目を見開いていた。