11章:ガールズトーク
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必要な物を鞄の中に入れた若葉は忘れ物がないか再度確認すると、部屋を出て小走りで玄関へと向かう。
予想よりも早く若葉が準備を終えた事にメガトロンは無茶をしたなと思いながら声を掛ける。
「もう良いのか?」
「はい」
「貴重品は持ったか?」
「はい」
元々この家に持ってきているのは衣類ばかりなのだ。
大事な物、もしくは貴重品と呼べる物はせいぜい携帯くらいな為、若葉が部屋から持ってきた物は鞄一つで済んでしまった。
「閣下は準備を終えられたのですか?」
立場的に重要な地位にいるのならば、部屋には見られてはいけない書類やら、盗まれては絶対に駄目なパソコンなどがあるはずだ。
玄関扉が破壊され、誰でも侵入可能となった今の状態でそれらをメガトロンが放置するとは若葉には思えない。
そっとメガトロンの足下を見てみるがそれらしいモノが入った鞄は一切ない。
「俺のことは気にするな。必要なものや大切なものは確保済みだ」
素っ気ない返答ではあったが若葉は何となくメガトロンが触れられたくはない事だったのだろうなぁと思い、これ以上踏み込むのは止めておこうと思った時だ。
「若葉嬢!メガトロンにとって守るべきものは博士と若葉嬢くらいなものだから安心したまえ!!!」
まさかの爆弾発言に若葉は驚いたようにメガトロンを見ると、怒りで顔を歪めながらオプティマスを睨み付けているメガトロンがいた。
「プライム」
「私は嘘を言ってはいないぞ?重要なデータが入っている端末関係はサウンドウェーブ辺りが遠隔操作で厳重なセキュリティをしているんだろう?」
「ま、まぁ確かにそうだが」
「そもそもお前は言葉が素っ気なさ過ぎるんだ。先程の返答だってそうだ。若葉嬢が困惑していただろう?」
「・・・善処しよう」
正義は我にありと言うかのようにハキハキと答えるオプティマスの勢いに対し、言われた事全てが事実であった為かメガトロンは反論できぬまま押されている、という状況に若葉は意外そうに瞬きをすると二人の会話を邪魔しないように沈黙する。
「別ににっこり微笑めとは言わないが少しくらい表情を和らげる努力をした方が良いぞ?お前のその顔を見て可愛いと言って褒めるのは博士くらいなものだろう」
「貴様のようにのほほんと笑っていられる程、俺は暇ではないのでな」
吐き捨てるかのように告げたメガトロンの言葉を聞いたオプティマスは心外だと言うかのような顔をした後、凄まじい勢いでマシンガントークを繰り広げ始める。
それに対してメガトロンはまた始まった、と言うかのようなうんざりとした顔をしていたが、次第に我慢の限界になったらしくオプティマスへと反撃を開始した。
目の前で繰り広げられる二人の口論に若葉は止めなくては、と思い必死に声を張り上げるが怒鳴り声に近い音量でやり取りをする大人げない大人の口喧嘩に対抗できるわけなどなかった。
「・・・・ど、どうしよう?」
誰か呼ぶべきか、そう思いながらも誰を呼べば良いのだと右往左往していたときだ。
「気にしないで良いわ。アレはいつものことだから」
耳元から聞こえた若い女の声に若葉はビクッと身体を震わせた直後、囁かれた耳を押さえながら勢いよく振り返った。
予想よりも早く若葉が準備を終えた事にメガトロンは無茶をしたなと思いながら声を掛ける。
「もう良いのか?」
「はい」
「貴重品は持ったか?」
「はい」
元々この家に持ってきているのは衣類ばかりなのだ。
大事な物、もしくは貴重品と呼べる物はせいぜい携帯くらいな為、若葉が部屋から持ってきた物は鞄一つで済んでしまった。
「閣下は準備を終えられたのですか?」
立場的に重要な地位にいるのならば、部屋には見られてはいけない書類やら、盗まれては絶対に駄目なパソコンなどがあるはずだ。
玄関扉が破壊され、誰でも侵入可能となった今の状態でそれらをメガトロンが放置するとは若葉には思えない。
そっとメガトロンの足下を見てみるがそれらしいモノが入った鞄は一切ない。
「俺のことは気にするな。必要なものや大切なものは確保済みだ」
素っ気ない返答ではあったが若葉は何となくメガトロンが触れられたくはない事だったのだろうなぁと思い、これ以上踏み込むのは止めておこうと思った時だ。
「若葉嬢!メガトロンにとって守るべきものは博士と若葉嬢くらいなものだから安心したまえ!!!」
まさかの爆弾発言に若葉は驚いたようにメガトロンを見ると、怒りで顔を歪めながらオプティマスを睨み付けているメガトロンがいた。
「プライム」
「私は嘘を言ってはいないぞ?重要なデータが入っている端末関係はサウンドウェーブ辺りが遠隔操作で厳重なセキュリティをしているんだろう?」
「ま、まぁ確かにそうだが」
「そもそもお前は言葉が素っ気なさ過ぎるんだ。先程の返答だってそうだ。若葉嬢が困惑していただろう?」
「・・・善処しよう」
正義は我にありと言うかのようにハキハキと答えるオプティマスの勢いに対し、言われた事全てが事実であった為かメガトロンは反論できぬまま押されている、という状況に若葉は意外そうに瞬きをすると二人の会話を邪魔しないように沈黙する。
「別ににっこり微笑めとは言わないが少しくらい表情を和らげる努力をした方が良いぞ?お前のその顔を見て可愛いと言って褒めるのは博士くらいなものだろう」
「貴様のようにのほほんと笑っていられる程、俺は暇ではないのでな」
吐き捨てるかのように告げたメガトロンの言葉を聞いたオプティマスは心外だと言うかのような顔をした後、凄まじい勢いでマシンガントークを繰り広げ始める。
それに対してメガトロンはまた始まった、と言うかのようなうんざりとした顔をしていたが、次第に我慢の限界になったらしくオプティマスへと反撃を開始した。
目の前で繰り広げられる二人の口論に若葉は止めなくては、と思い必死に声を張り上げるが怒鳴り声に近い音量でやり取りをする大人げない大人の口喧嘩に対抗できるわけなどなかった。
「・・・・ど、どうしよう?」
誰か呼ぶべきか、そう思いながらも誰を呼べば良いのだと右往左往していたときだ。
「気にしないで良いわ。アレはいつものことだから」
耳元から聞こえた若い女の声に若葉はビクッと身体を震わせた直後、囁かれた耳を押さえながら勢いよく振り返った。