10章:金属怪獣大決戦
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若葉の前には怒りで眦をつり上げたメガトロンと、その彼を必死に説得しているオプティマスの2人がいる。
「ショックウェーブ。若葉を俺の元に返せ」
「断る」
怒りを押し殺しながら言葉を発するメガトロンに対して意見しただけではなく、まさか彼の言い分を全面的に拒否したショックウェーブの心臓にはきっと毛が生えているのだろうなぁと若葉は思いながら自分の膝の上に座る子どもを見つめる。
ドリラーと呼ばれた子どもはショックウェーブに似てか表情を浮かべることはない。
そんなところは似なくても良いのになぁと若葉は思いながら、自分よりも小さな身体をそっと抱きしめるとドリラーが赤い目を向けてくる。
「どうした?何か異常があったか?」
「・・・ううん。ただ何となく抱きしめたいなぁって思っただけ。もしかして嫌だった?」
「嫌悪感はない為このままの状態を維持することを容認する。もう少し強く抱きしめてもドリラーは壊れない」
むしろそうしてくれと言うかのようにドリラーの言葉に若葉はならば遠慮なくもう少し強く抱きしめることを決める。
そんな2人の姿を見たショックウェーブはどこか嬉しそうな声音でメガトロンに対し、若葉を引き取ることに関して様々な事を報告し、それに対してメガトロンが拒絶し、オプティマスが双方の仲裁をしていたときだ。
ドアが勢いよく開かれたかと思えば室内に小さな影が一つ飛び込んでくる。
「ドリラー!!!」
現れたのはドリラーと似たような背丈をしている子どもだ。
新たに現れた子どもに対し、若葉はどこかで見たような気がした。どこだろうか?と必死に考えるのだがコレだという出来事が頭の中に浮かばず、ジッと子どもの顔を見ていたときだった。
「スコルポノック!待て!!」
血相を変えた男が室内に入ってくる。
どうやら新たにやって来た子ども、スコルポノックの保護者らしい男はメガトロンに対し一礼をしてからスコルポノックを抱きかかえた。
「マスター!!・・・・!!・・・・・!!」
スコルポノックは若葉が聞いたことがない言語で矢継ぎ早に何かをしゃべっており、その相手は若葉の膝の上に居るドリラー1人に向けられている。
意味は解らないがスコルポノックが何となくドリラーに対して罵倒を浴びせていることだけは認識できた若葉は、どうしたものかと考えていたときだ。
「やってみろ。お前なんかに負けるようなドリラーではない」
受けて立とう。
そう言うかのようにドリラーは告げるが若葉の膝の上から降りる素振りは見せない。スコルポノックはキッとドリラーを睨み付けていたが、ドリラーが若葉に抱きかかえられていることを悟るとハッとしたかのような顔をして動きを止めた。
「若葉はドリラーのものだ。我が主がドリラーに下さった」
勝ち誇ったかのような口調でそう告げたドリラーは甘えるかのように若葉の胸元に顔を押しつけると、そっと若葉の背中に手を回す。
「・・・・!!!」
「スコルポノック、落ち着け。大丈夫だ。な?俺が閣下に取りなすから」
「・・・!?・・・・・!!!!!」
保護者の男に対してドリラーは凄まじい目つきで何かを言った直後、若葉へと縋るように手を伸ばす。
若葉は何となくだがその手を掴まなければならない。
そう思いながら伸ばされた手を握ろうとしたが、そうはさせないというかのようにドリラーがスコルポノックの手を叩き払った。
それが合図だった。
気づけば目の前にいたスコルポノックの身体が大きくぶれたかと思えば、その身体が人の姿を消していく。
金属が擦れ合うような音が何度か響いた直後、先程までスコルポノックが居た場所には金属で出来た巨大な蠍のような生き物が鎮座していた。
「ショックウェーブ。若葉を俺の元に返せ」
「断る」
怒りを押し殺しながら言葉を発するメガトロンに対して意見しただけではなく、まさか彼の言い分を全面的に拒否したショックウェーブの心臓にはきっと毛が生えているのだろうなぁと若葉は思いながら自分の膝の上に座る子どもを見つめる。
ドリラーと呼ばれた子どもはショックウェーブに似てか表情を浮かべることはない。
そんなところは似なくても良いのになぁと若葉は思いながら、自分よりも小さな身体をそっと抱きしめるとドリラーが赤い目を向けてくる。
「どうした?何か異常があったか?」
「・・・ううん。ただ何となく抱きしめたいなぁって思っただけ。もしかして嫌だった?」
「嫌悪感はない為このままの状態を維持することを容認する。もう少し強く抱きしめてもドリラーは壊れない」
むしろそうしてくれと言うかのようにドリラーの言葉に若葉はならば遠慮なくもう少し強く抱きしめることを決める。
そんな2人の姿を見たショックウェーブはどこか嬉しそうな声音でメガトロンに対し、若葉を引き取ることに関して様々な事を報告し、それに対してメガトロンが拒絶し、オプティマスが双方の仲裁をしていたときだ。
ドアが勢いよく開かれたかと思えば室内に小さな影が一つ飛び込んでくる。
「ドリラー!!!」
現れたのはドリラーと似たような背丈をしている子どもだ。
新たに現れた子どもに対し、若葉はどこかで見たような気がした。どこだろうか?と必死に考えるのだがコレだという出来事が頭の中に浮かばず、ジッと子どもの顔を見ていたときだった。
「スコルポノック!待て!!」
血相を変えた男が室内に入ってくる。
どうやら新たにやって来た子ども、スコルポノックの保護者らしい男はメガトロンに対し一礼をしてからスコルポノックを抱きかかえた。
「マスター!!・・・・!!・・・・・!!」
スコルポノックは若葉が聞いたことがない言語で矢継ぎ早に何かをしゃべっており、その相手は若葉の膝の上に居るドリラー1人に向けられている。
意味は解らないがスコルポノックが何となくドリラーに対して罵倒を浴びせていることだけは認識できた若葉は、どうしたものかと考えていたときだ。
「やってみろ。お前なんかに負けるようなドリラーではない」
受けて立とう。
そう言うかのようにドリラーは告げるが若葉の膝の上から降りる素振りは見せない。スコルポノックはキッとドリラーを睨み付けていたが、ドリラーが若葉に抱きかかえられていることを悟るとハッとしたかのような顔をして動きを止めた。
「若葉はドリラーのものだ。我が主がドリラーに下さった」
勝ち誇ったかのような口調でそう告げたドリラーは甘えるかのように若葉の胸元に顔を押しつけると、そっと若葉の背中に手を回す。
「・・・・!!!」
「スコルポノック、落ち着け。大丈夫だ。な?俺が閣下に取りなすから」
「・・・!?・・・・・!!!!!」
保護者の男に対してドリラーは凄まじい目つきで何かを言った直後、若葉へと縋るように手を伸ばす。
若葉は何となくだがその手を掴まなければならない。
そう思いながら伸ばされた手を握ろうとしたが、そうはさせないというかのようにドリラーがスコルポノックの手を叩き払った。
それが合図だった。
気づけば目の前にいたスコルポノックの身体が大きくぶれたかと思えば、その身体が人の姿を消していく。
金属が擦れ合うような音が何度か響いた直後、先程までスコルポノックが居た場所には金属で出来た巨大な蠍のような生き物が鎮座していた。