10章:金属怪獣大決戦
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ズキズキと鈍い痛みを放つ頭へと若葉はそっと手を伸ばす。
何かを探すかのようにそっと指先で髪をかき分け、皮膚を撫でていたがある部分に触れると鋭い痛みが走った。
「いたい。なんでタンコブできてるの?」
微かに腫れているその部分に掌を添えた若葉はゆっくりと目を開く。
ぼやけた視界をクリアにするために何度か瞬きを繰り返していると、鮮明になった視界に見えたのは見覚えのない室内だった。
「えぇっと・・・私の部屋じゃないよね」
眠りに落ちる前の記憶が酷くあやふやであることに若葉は困惑しつつも室内へと視線を向けると、部屋の中は全くと言って良い程の生活感が一切感じられない状態であった。
定期的に掃除はされているのか埃が舞っているようなことはないものの、人の残り香のようなモノが、気配が全く感じられない室内は薄ら寒さを感じさせた。
「ここ、どこだろ?」
何故自分はここで眠っているのだろうか?そう思いながらもとりあえず、一度起きて状況を確認しようと思った若葉は自分の腹部に何かが巻き付いていることに気づく。
視線を落とせばそこには小学校低学年くらいの子供がいた。
若葉にしがみつくかのような形で眠っているらしく、一定のリズムを刻んで呼吸をしている子供を若葉は不思議そうな眼差しで見つめていたときだ。
「目が覚めたか?」
感情の宿らぬ声に気づいた若葉が声のした方を見ると、そこにはショックウェーブが立っていた。
彼の顔を見て若葉はようやく自分の身に起きた事を思い出す。
あの不気味なミミズに飲み込まれる前にショックウェーブが言っていた事は実行され、自分はきっとショックウェーブの部屋に連れて来られたのだと理解する。
「あの・・・閣下の所に」
「駄目だ」
「・・・・えぇぇぇ」
全部を言う前に言い分が却下されたことに若葉は何とも言えない顔をし、困惑した声を出すことしか出来なかった。
そもそもショックウェーブに対して若葉はメガトロンの部下達の中では話が通じる常識人だと思っていたのだ。
例え表情筋が死んでいようとも、態度がぶっきらぼうであろうとも、若葉に対して何かをすることがなかったからだ。
携帯のハッキングをするでも、横暴な態度を取るわけでもなかった。
それなのに蓋を開けてみれば結局同じだった。
「お前もか、ブルータス」
「誰だソイツは?」
「あ、こっちの話です。お気になさらず」
思わず無意識の内に口から出ていた心の声に対し、ショックウェーブが不快そうに目を細めた事に気づいた若葉はにっこりと微笑みながら言葉を返す。
ショックウェーブは尚もブルータスというモノに関して追求をしようとしたが、そうはさせないと言うかのように若葉は口を開く。
「私に誰かと友達になれとか言っていましたよね?」
「そうだ。お前はここでドリラーと一緒に俺が面倒を見る。お前達はきっと良き友になれると思う」
ドリラー。
その名を聞いて思い出すのは金属で出来たミミズの姿だ。
本心と本音は抜きにして、大抵の人とは友達になれる若葉だったが、流石に人外と友達になるは無理だとすぐさま否定する。
「いやいや。ドリラーってあの金属ミミズですよね?さすがにミミズと一緒に面倒を見てもらうのはご遠慮願いたいです。こう・・・間違えてプチッと潰されちゃいますよ、私」
大きさもそうだが、あの自分を捕食するシーンがどうにも頭から離れない。
もしもドリラーとやらの機嫌を損ねてしまえばパックリ食べられて人生を終わらせてしまいそうだ、と思った若葉がやんわりと拒否をした。
何かを探すかのようにそっと指先で髪をかき分け、皮膚を撫でていたがある部分に触れると鋭い痛みが走った。
「いたい。なんでタンコブできてるの?」
微かに腫れているその部分に掌を添えた若葉はゆっくりと目を開く。
ぼやけた視界をクリアにするために何度か瞬きを繰り返していると、鮮明になった視界に見えたのは見覚えのない室内だった。
「えぇっと・・・私の部屋じゃないよね」
眠りに落ちる前の記憶が酷くあやふやであることに若葉は困惑しつつも室内へと視線を向けると、部屋の中は全くと言って良い程の生活感が一切感じられない状態であった。
定期的に掃除はされているのか埃が舞っているようなことはないものの、人の残り香のようなモノが、気配が全く感じられない室内は薄ら寒さを感じさせた。
「ここ、どこだろ?」
何故自分はここで眠っているのだろうか?そう思いながらもとりあえず、一度起きて状況を確認しようと思った若葉は自分の腹部に何かが巻き付いていることに気づく。
視線を落とせばそこには小学校低学年くらいの子供がいた。
若葉にしがみつくかのような形で眠っているらしく、一定のリズムを刻んで呼吸をしている子供を若葉は不思議そうな眼差しで見つめていたときだ。
「目が覚めたか?」
感情の宿らぬ声に気づいた若葉が声のした方を見ると、そこにはショックウェーブが立っていた。
彼の顔を見て若葉はようやく自分の身に起きた事を思い出す。
あの不気味なミミズに飲み込まれる前にショックウェーブが言っていた事は実行され、自分はきっとショックウェーブの部屋に連れて来られたのだと理解する。
「あの・・・閣下の所に」
「駄目だ」
「・・・・えぇぇぇ」
全部を言う前に言い分が却下されたことに若葉は何とも言えない顔をし、困惑した声を出すことしか出来なかった。
そもそもショックウェーブに対して若葉はメガトロンの部下達の中では話が通じる常識人だと思っていたのだ。
例え表情筋が死んでいようとも、態度がぶっきらぼうであろうとも、若葉に対して何かをすることがなかったからだ。
携帯のハッキングをするでも、横暴な態度を取るわけでもなかった。
それなのに蓋を開けてみれば結局同じだった。
「お前もか、ブルータス」
「誰だソイツは?」
「あ、こっちの話です。お気になさらず」
思わず無意識の内に口から出ていた心の声に対し、ショックウェーブが不快そうに目を細めた事に気づいた若葉はにっこりと微笑みながら言葉を返す。
ショックウェーブは尚もブルータスというモノに関して追求をしようとしたが、そうはさせないと言うかのように若葉は口を開く。
「私に誰かと友達になれとか言っていましたよね?」
「そうだ。お前はここでドリラーと一緒に俺が面倒を見る。お前達はきっと良き友になれると思う」
ドリラー。
その名を聞いて思い出すのは金属で出来たミミズの姿だ。
本心と本音は抜きにして、大抵の人とは友達になれる若葉だったが、流石に人外と友達になるは無理だとすぐさま否定する。
「いやいや。ドリラーってあの金属ミミズですよね?さすがにミミズと一緒に面倒を見てもらうのはご遠慮願いたいです。こう・・・間違えてプチッと潰されちゃいますよ、私」
大きさもそうだが、あの自分を捕食するシーンがどうにも頭から離れない。
もしもドリラーとやらの機嫌を損ねてしまえばパックリ食べられて人生を終わらせてしまいそうだ、と思った若葉がやんわりと拒否をした。