9章:お友達大作戦
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大人達が色々と意見を出してはそれに対して否定的な言葉を誰かが口にし、ならばこれはどうだ?と言うかのように新たな意見が出ればそれに対しても不可能だと誰かが却下の声を上げる。
そんな会話を黙って聞いてた若葉はこの話し合いの中で一番の懸念材料になってしまっているのは自分の存在である事に気づく。
自分のせいなのだから何とかしなければと決心すると話し合いがヒートアップしている大人達へと向かって手を上げれば、全員の視線がバッと一斉に若葉へと向けられた。
「あの、私ならお気になさらず。私の部屋は内側から鍵が掛かりますから安心だと思いますし・・・・」
「却下だ。ここはハイエナの巣窟だと思え。鍵なんぞ銃を使えば呆気なく破壊できる」
銃、その単語に若葉はここが軍事施設である事を思い出す。
銃火器だけではなく、他にも危険なものがあったとしても何ら可笑しくはない。そう思った瞬間、嫌なものが全身を駆け巡ったことで若葉はブルリと身を震わせた。
「若葉嬢!大丈夫だ!!私に良い考えがある!!」
「「「黙ってろ」」」
若葉の不安を感じ取ったらしいオプティマスが口を開くが、先程同様に三人による容赦のない声によって強制的に沈黙させられる。
解決策が見つからず、時計の針の音だけが静かな室内に響いていたときだ。
「お?随分静かじゃないか」
ヒラヒラと手を振りながら一人の男が姿を現す。
銀色の髪に目元を青いバイザーで隠している男は全員の顔をゆっくりと見渡すと、納得したと言うかのように一つ頷く。
「そのお嬢ちゃんの寝床なら確保したぜ?」
「ほぅ?どこだ?」
「俺達の格納庫にある人間用のゲストルームだ。今日はケイドの娘さんが来ているから、その子と一緒に使ってもらう事になるけどな」
「・・・・初対面の人間と過ごせと?」
「そう!年齢も近いだろうから話も弾むだろうし、我ながら良いアイディアだと思うけどどう?」
「駄目だ。コイツは英語が話せん」
「その問題も解決済みだ。キューから翻訳機を貰ってきた」
カツカツと足音を立てながら男は若葉の元にやって来ると、若葉の手に見慣れない機械を置く。
「耳と首に装着してくれるかな?」
「え?あ・・・はい。解りました」
言われるがまま若葉はその機械を装着しようとした時だ。
若葉の手に乗っている機械が誰かによって叩き払われる。
何が起こったのか解らないまま固まっていた若葉だったが、右隣に座っていたメガトロンが勢いよく立ち上がったのが視界の片隅で確認できた。
「ふざけるなッ!!!」
若葉が聞いたことがない程の怒りで満ちた声でメガトロンがそう告げるのと同時に、部屋の中の雰囲気がガラリと変わった。
アイアンハイドはいつでも動けるように身構え、レノックスも強ばった表情をしたまま自身の腰にある銃へと手を添えている。
そんな二人の姿を見たショックウェーブが音も無く立ち上がるという、誰もが臨戦態勢になる中でオプティマスだけは動かない。
彼はただメガトロンをジッと見つめているだけだ。
「ショックウェーブ、その機械を破壊しろ。その後は若葉を確保しておけ」
「了解」
床に落ちた翻訳機はショックウェーブによって踏み潰される。
あまりにも突然のことに絶句することしか出来ずにいた若葉の腹部へと腕を回し自分の方へと引き寄せた。
そんな会話を黙って聞いてた若葉はこの話し合いの中で一番の懸念材料になってしまっているのは自分の存在である事に気づく。
自分のせいなのだから何とかしなければと決心すると話し合いがヒートアップしている大人達へと向かって手を上げれば、全員の視線がバッと一斉に若葉へと向けられた。
「あの、私ならお気になさらず。私の部屋は内側から鍵が掛かりますから安心だと思いますし・・・・」
「却下だ。ここはハイエナの巣窟だと思え。鍵なんぞ銃を使えば呆気なく破壊できる」
銃、その単語に若葉はここが軍事施設である事を思い出す。
銃火器だけではなく、他にも危険なものがあったとしても何ら可笑しくはない。そう思った瞬間、嫌なものが全身を駆け巡ったことで若葉はブルリと身を震わせた。
「若葉嬢!大丈夫だ!!私に良い考えがある!!」
「「「黙ってろ」」」
若葉の不安を感じ取ったらしいオプティマスが口を開くが、先程同様に三人による容赦のない声によって強制的に沈黙させられる。
解決策が見つからず、時計の針の音だけが静かな室内に響いていたときだ。
「お?随分静かじゃないか」
ヒラヒラと手を振りながら一人の男が姿を現す。
銀色の髪に目元を青いバイザーで隠している男は全員の顔をゆっくりと見渡すと、納得したと言うかのように一つ頷く。
「そのお嬢ちゃんの寝床なら確保したぜ?」
「ほぅ?どこだ?」
「俺達の格納庫にある人間用のゲストルームだ。今日はケイドの娘さんが来ているから、その子と一緒に使ってもらう事になるけどな」
「・・・・初対面の人間と過ごせと?」
「そう!年齢も近いだろうから話も弾むだろうし、我ながら良いアイディアだと思うけどどう?」
「駄目だ。コイツは英語が話せん」
「その問題も解決済みだ。キューから翻訳機を貰ってきた」
カツカツと足音を立てながら男は若葉の元にやって来ると、若葉の手に見慣れない機械を置く。
「耳と首に装着してくれるかな?」
「え?あ・・・はい。解りました」
言われるがまま若葉はその機械を装着しようとした時だ。
若葉の手に乗っている機械が誰かによって叩き払われる。
何が起こったのか解らないまま固まっていた若葉だったが、右隣に座っていたメガトロンが勢いよく立ち上がったのが視界の片隅で確認できた。
「ふざけるなッ!!!」
若葉が聞いたことがない程の怒りで満ちた声でメガトロンがそう告げるのと同時に、部屋の中の雰囲気がガラリと変わった。
アイアンハイドはいつでも動けるように身構え、レノックスも強ばった表情をしたまま自身の腰にある銃へと手を添えている。
そんな二人の姿を見たショックウェーブが音も無く立ち上がるという、誰もが臨戦態勢になる中でオプティマスだけは動かない。
彼はただメガトロンをジッと見つめているだけだ。
「ショックウェーブ、その機械を破壊しろ。その後は若葉を確保しておけ」
「了解」
床に落ちた翻訳機はショックウェーブによって踏み潰される。
あまりにも突然のことに絶句することしか出来ずにいた若葉の腹部へと腕を回し自分の方へと引き寄せた。