42章:貴方は貴方
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ネメシスとバンブルビーの間に割り込むタイミングはサイドウェイズが判断すると言われた若葉は素直に従う事にした。
今なお激しい戦いを繰り広げている二体であるが、大人と子供のような体格差からか、もしくは尊敬する指揮官への攻撃に躊躇いを抱いているからなのかバンブルビーが次第に劣勢になりつつある。
鋭い一撃がバンブルビーに叩き込まれそうになるとケイドが銃でネメシスを威嚇し、バンブルビーが逃げる時間を作っているが長くは持たないことは明白だ。
一般人でしかない若葉にとっては金属生命体同士の戦闘についていくことができず、けれどタイミングを確認するために目を凝らして二体の戦闘を見ていたのだが、集中していたのと瞬きが少なかったからか微かな痛みを感じたときだった。
「行くぞ」
その言葉を合図にエンジンが動きだし、タイヤがコンクリートの上を凄まじい勢いで回転する。
一寸遅れて体を襲った衝撃。
凄まじい早さで動く窓の外に若葉は悲鳴を上げることなく奥歯を強く噛みしめながらハンドルを握る。
左右に激しく車体が揺れる度に若葉の視界も大きく揺さぶられ、早すぎる視界の移動と動きに気持ち悪さを感じたときだ。
ガコガコと金属が鳴る音が響く。
自分のすぐ近くで金属から人間へと変化していくサイドウェイズの姿を見た若葉は覚悟を決める。
「今だ!バンブルビー!!」
『”合点承知!!”』
ノイズ混じりの音声が聞こえた直後、ネメシスの拳がバンブルビーの胴体に叩き込まれ小柄な体が宙に浮かぶ。
凄まじい衝撃に体が耐えきれなかったのかバンブルビーの体が粉々に砕け、コンクリートの上にバンブルビーだったモノが飛び散っていく。
「え?」
何が起こったのか解らない、と言うかのような顔をした若葉は呆然とすることしかできない。
少し顔を動かした先にはバンブルビーの頭部が転がっており、微かに発光している青い瞳から光が消えていく。
「若葉」
サイドウェイズが名を呼ぶがそれに答えることが若葉には出来ない。
光の消えたバンブルビーの頭部を凝視したまま、身じろぎ一つすることなく立ち尽くす。
自分でも気づかぬうちに呼吸が浅くなり始め、次第に息苦しさを感じ喉の手を添えて必死に息をしようとする。
「若葉?」
呼びかけに答えない若葉に気づいたサイドウェイズが若葉の顔をのぞき込む。
完全に恐慌状態になっている若葉の姿を見て言葉を失う。
何故こうなった?そう考えたサイドウェイズは若葉の視線の先にいる者を見る。 そこにいるのは完全に機能停止状態になっているバンブルビーの姿だ。
ソレを見てサイドウェイズは全てを悟った。
「バンブルビーッ!戻れ!!」
鋭い声でそう告げるのと同時にバンブルビーの瞳に光が宿る。
淡く青い光、ソレを見た若葉がビクリと体を震わせた。
鈍い音を立てながら四肢が集まり始め、最終的に元の姿に戻ったバンブルビーは何とも言えない雰囲気をだしながら恐る恐るといった足取りで若葉へと近づく。
『”すまない””怖がらせるつもりはなかったんだ”』
バンブルビーの指先が若葉の頭をそっと撫でる。
絶妙な力加減のその仕草に彼が人に触れることになれていることを証明していた。
気づけば息苦しさは消えていた。
「えっと、破壊されたんじゃないの?」
『”演技です””ちょっとした冗談だよ”』
誇らしげにそう告げられた瞬間、若葉の中に満ちたのは怒りだ。
「ふざけてんの?時と場合を考えなよ」
気づけば低い声でそう言葉を返した瞬間、バンブルビーは瞬時にその場に正座をした。
今なお激しい戦いを繰り広げている二体であるが、大人と子供のような体格差からか、もしくは尊敬する指揮官への攻撃に躊躇いを抱いているからなのかバンブルビーが次第に劣勢になりつつある。
鋭い一撃がバンブルビーに叩き込まれそうになるとケイドが銃でネメシスを威嚇し、バンブルビーが逃げる時間を作っているが長くは持たないことは明白だ。
一般人でしかない若葉にとっては金属生命体同士の戦闘についていくことができず、けれどタイミングを確認するために目を凝らして二体の戦闘を見ていたのだが、集中していたのと瞬きが少なかったからか微かな痛みを感じたときだった。
「行くぞ」
その言葉を合図にエンジンが動きだし、タイヤがコンクリートの上を凄まじい勢いで回転する。
一寸遅れて体を襲った衝撃。
凄まじい早さで動く窓の外に若葉は悲鳴を上げることなく奥歯を強く噛みしめながらハンドルを握る。
左右に激しく車体が揺れる度に若葉の視界も大きく揺さぶられ、早すぎる視界の移動と動きに気持ち悪さを感じたときだ。
ガコガコと金属が鳴る音が響く。
自分のすぐ近くで金属から人間へと変化していくサイドウェイズの姿を見た若葉は覚悟を決める。
「今だ!バンブルビー!!」
『”合点承知!!”』
ノイズ混じりの音声が聞こえた直後、ネメシスの拳がバンブルビーの胴体に叩き込まれ小柄な体が宙に浮かぶ。
凄まじい衝撃に体が耐えきれなかったのかバンブルビーの体が粉々に砕け、コンクリートの上にバンブルビーだったモノが飛び散っていく。
「え?」
何が起こったのか解らない、と言うかのような顔をした若葉は呆然とすることしかできない。
少し顔を動かした先にはバンブルビーの頭部が転がっており、微かに発光している青い瞳から光が消えていく。
「若葉」
サイドウェイズが名を呼ぶがそれに答えることが若葉には出来ない。
光の消えたバンブルビーの頭部を凝視したまま、身じろぎ一つすることなく立ち尽くす。
自分でも気づかぬうちに呼吸が浅くなり始め、次第に息苦しさを感じ喉の手を添えて必死に息をしようとする。
「若葉?」
呼びかけに答えない若葉に気づいたサイドウェイズが若葉の顔をのぞき込む。
完全に恐慌状態になっている若葉の姿を見て言葉を失う。
何故こうなった?そう考えたサイドウェイズは若葉の視線の先にいる者を見る。 そこにいるのは完全に機能停止状態になっているバンブルビーの姿だ。
ソレを見てサイドウェイズは全てを悟った。
「バンブルビーッ!戻れ!!」
鋭い声でそう告げるのと同時にバンブルビーの瞳に光が宿る。
淡く青い光、ソレを見た若葉がビクリと体を震わせた。
鈍い音を立てながら四肢が集まり始め、最終的に元の姿に戻ったバンブルビーは何とも言えない雰囲気をだしながら恐る恐るといった足取りで若葉へと近づく。
『”すまない””怖がらせるつもりはなかったんだ”』
バンブルビーの指先が若葉の頭をそっと撫でる。
絶妙な力加減のその仕草に彼が人に触れることになれていることを証明していた。
気づけば息苦しさは消えていた。
「えっと、破壊されたんじゃないの?」
『”演技です””ちょっとした冗談だよ”』
誇らしげにそう告げられた瞬間、若葉の中に満ちたのは怒りだ。
「ふざけてんの?時と場合を考えなよ」
気づけば低い声でそう言葉を返した瞬間、バンブルビーは瞬時にその場に正座をした。
