42章:貴方は貴方
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右へ左へと激しく動くサイドウェイズの動きに合わせるかのように若葉の体も大きく揺れる。スピードメーターに表示された速度を見た瞬間、見なければ良かったと心から思いながら若葉はハンドルを握りしめる。
サイドミラー越しに見えるトラック。
猛追してくるソレは何も言葉を発してはいないが、こちらへと向けられているヘッドライトから彼がお怒りなのは明らかだ。
ミラー越しに若葉と視線が合った瞬間、ネメシスは激しくパッシングをしてきた。
恐らく、止まれと言っているのだろうと判断した若葉はソレは無理だと思いながらゆるく首を振る。
「……あ」
トラックの一部が動いた。
そこからゆっくりと現れた物騒なモノを見た瞬間、若葉は叫ぶ。
「サイドウェイズさんッ!」
『今は話しかけないでくれると助かるんだけどなぁッ!!』
「無理!!後ろが不穏だから!!!」
『はぁ?』
何を言っているのだと言うかのようにサイドウェイズが背後を確認する。
彼の目に見えたのはこちらをいとも簡単に粉砕できるような武器。
ヒタリと向けられている銃口にサイドウェイズは撃つわけがないと思うのと同時に願う。
若葉が乗っているのだから無茶なことはしない、するわけがない、ことくらい解っているのだが何故か今はそうは思えない。
『まさかな』
震える声でぽつりと呟いた瞬間、銃口の奥が光ったのが見えた。
すぐさまセンサーが危険を知らせるかのように鳴り響く。
『嘘だろ!?』
アイツ正気を失ったのか?と思いながらサイドウェイズは回避行動をとる。
偶然なのか少し広い通路であったため避けることが出来たことだ、そう思った瞬間サイドウェイズはチッと舌打ちをした。
ネメシスはこの場所を熟知しているが故にあえて攻撃をしてきたのだ。
サイドウェイズが回避することがココならば出来ると判断して。
『クソ野郎ッ!!嬲り殺しにする気か!?』
指定場所までの距離を調べたサイドウェイズは到着まで時間がまだかかることに焦燥感を抱く。ネメシスが自分たちの目的地を知っているのか?ならばどのタイミングで仕留めにかかってくるのか?自分はどう対処すべきか。
『(若葉を守るためには何をすべきだ?)』
最善を必死に探し求めていたサイドウェイズは少しばかり運転から意識が逸れてしまう。
その隙をネメシスは逃さない。
狙っていた好機に対し迷うことなく攻撃をしてきた。
『ッ……』
避けきれない。
瞬時にそう理解した瞬間、サイドウェイズの意思に反して勝手に体が動く。
完全に回避することができなかった為、掠めた弾丸により外装が傷つくのと同時に痛みが全身に走った。
けれど今は痛みよりも何が起こったのか理解すべきだと思ったサイドウェイズに対し、若葉から答えがもたらされた。
「ごめん。何回もサイドウェイズさんを呼んでも反応がないし、でも警報は鳴りっぱなし、なんか凄くヤバそうな気がしたから……ハンドル勝手に動かしちゃった」
運転席に座っている若葉が告げた言葉によりサイドウェイズは自分が助けられたことを理解した。
『いや。うん。助かった。ありがとう』
「どういたしまして?」
追われて攻撃されているという危機的状況だというのにも関わらず、なんとも言えない雰囲気に2人は少しの間黙り込むことしか出来なかった。
サイドミラー越しに見えるトラック。
猛追してくるソレは何も言葉を発してはいないが、こちらへと向けられているヘッドライトから彼がお怒りなのは明らかだ。
ミラー越しに若葉と視線が合った瞬間、ネメシスは激しくパッシングをしてきた。
恐らく、止まれと言っているのだろうと判断した若葉はソレは無理だと思いながらゆるく首を振る。
「……あ」
トラックの一部が動いた。
そこからゆっくりと現れた物騒なモノを見た瞬間、若葉は叫ぶ。
「サイドウェイズさんッ!」
『今は話しかけないでくれると助かるんだけどなぁッ!!』
「無理!!後ろが不穏だから!!!」
『はぁ?』
何を言っているのだと言うかのようにサイドウェイズが背後を確認する。
彼の目に見えたのはこちらをいとも簡単に粉砕できるような武器。
ヒタリと向けられている銃口にサイドウェイズは撃つわけがないと思うのと同時に願う。
若葉が乗っているのだから無茶なことはしない、するわけがない、ことくらい解っているのだが何故か今はそうは思えない。
『まさかな』
震える声でぽつりと呟いた瞬間、銃口の奥が光ったのが見えた。
すぐさまセンサーが危険を知らせるかのように鳴り響く。
『嘘だろ!?』
アイツ正気を失ったのか?と思いながらサイドウェイズは回避行動をとる。
偶然なのか少し広い通路であったため避けることが出来たことだ、そう思った瞬間サイドウェイズはチッと舌打ちをした。
ネメシスはこの場所を熟知しているが故にあえて攻撃をしてきたのだ。
サイドウェイズが回避することがココならば出来ると判断して。
『クソ野郎ッ!!嬲り殺しにする気か!?』
指定場所までの距離を調べたサイドウェイズは到着まで時間がまだかかることに焦燥感を抱く。ネメシスが自分たちの目的地を知っているのか?ならばどのタイミングで仕留めにかかってくるのか?自分はどう対処すべきか。
『(若葉を守るためには何をすべきだ?)』
最善を必死に探し求めていたサイドウェイズは少しばかり運転から意識が逸れてしまう。
その隙をネメシスは逃さない。
狙っていた好機に対し迷うことなく攻撃をしてきた。
『ッ……』
避けきれない。
瞬時にそう理解した瞬間、サイドウェイズの意思に反して勝手に体が動く。
完全に回避することができなかった為、掠めた弾丸により外装が傷つくのと同時に痛みが全身に走った。
けれど今は痛みよりも何が起こったのか理解すべきだと思ったサイドウェイズに対し、若葉から答えがもたらされた。
「ごめん。何回もサイドウェイズさんを呼んでも反応がないし、でも警報は鳴りっぱなし、なんか凄くヤバそうな気がしたから……ハンドル勝手に動かしちゃった」
運転席に座っている若葉が告げた言葉によりサイドウェイズは自分が助けられたことを理解した。
『いや。うん。助かった。ありがとう』
「どういたしまして?」
追われて攻撃されているという危機的状況だというのにも関わらず、なんとも言えない雰囲気に2人は少しの間黙り込むことしか出来なかった。
