41章:ヒーローはアウディ
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ネメシスの持っている長剣に力が込められたのか、微かに剣先が震えたのを見たのと同時に若葉は駆け出す。
気づけば長剣を持っているネメシスの手にしがみついており、彼の行動を妨害するかのようにその腕に抱きつく。
「やめてッ!もういいでしょ!?」
ボロボロになったサイドウェイズを一瞬だけ見つめた後、若葉はネメシスへと向かい咎めるかのような視線を向ける。
ネメシスと視線が合った若葉はゆるく首を振りながらこれ以上の攻撃をやめるように訴えるが、ネメシスは若葉の行動が不快だと言うかのように若葉がしがみついている腕を大きく動かす。
吹き飛ばされた若葉は硬いコンクリートの上に倒れ込む。
擦りむいた掌や膝が熱くなり微かな熱を持つ。
「サイドウェイズさんは戦えない」
「そうだな。だが、今後の憂いを排除する必要はある」
ネメシスの口調から彼がサイドウェイズの命を奪う事を悟った若葉は恐怖から言葉を失う。
目の前で命が奪われる。
その光景が恐ろしいのもそうだが、尤も恐ろしいのはサイドウェイズが死んでしまうことだ。
彼を失いたくはない。
そう思うのと同時に若葉は勢い良く立ち上がった時だ。
「何か勘違いをしているな」
「え?」
「君は俺と対等に話せる立場ではないだろう?」
若葉がネメシスの下に居ることを当然とするかのような口調で語られた言葉。
一方的で理不尽なソレに若葉が目を眇めた時だ。
「取引を忘れたか?……母親と赤子を助けたくはないのか?今からでも手を引いても構わないのだが?」
一番突かれたくない部分を容赦なく攻撃してきたネメシスの言葉に若葉はその場に凍り付いてしまったかのように立ちすくむ。
反論する言葉を必死に探すが見つけることが出来ず、ただ、悔しげに顔を歪めながら拳を握る若葉の姿を見たネメシスは無言のまま視線をサイドウェイズへと向けた。
斥候として役に立たない存在。
それがネメシスがサイドウェイズに抱いた感想だ。
けれど若葉にとっては違う。
自分には決して向けられない感情が与えられている存在。
ただ、それが酷く不快であった。
だからこそネメシスはここでサイドウェイズを破壊すべきだと考え、持っていた剣の剣先をサイドウェイズのスパークへと定めたときだ。
「俺よりも情けない奴が居たなんて驚きだよ。ましてやそれがプライムの名を持つ者なんてな」
片方の口角を持ち上げ不敵に嗤いながらサイドウェイズは告げた。
「貴様ッ……愚弄するのか?プライムの名を持つ俺を!!」
「女を恐喝するなんて三流以下だな……オプティマス・プライムならも若葉が赤面するくらいの魅力的な口説き文句で誘っただろうが、ネメシス・プライムには少々荷が重すぎたようだ」
言い終わるのと同時に鼻で嗤ったサイドウェイズの言葉を聞いた瞬間、ネメシスの思考は怒りで白く染まる。
自分でも気づかぬまま、感情に支配されるかのように持っていた長剣を突きだしたのと同時にサイドウェイズの体が変化する。
鈍い金属音を響かせながら人の姿から車へとその身を変えていく。
自分のスパークへと狙いを定めている長剣をドアで叩き、剣の軌道を強制的に変える。
「ッ!?」
突然のことに対処が遅れたネメシスがバランスを崩す。
その隙をサイドウェイズは逃さない。
金属の腕で若葉を掴むと自分の中へと引き入れ、運転席に着席させると瞬時にシートベルトを装着させた。怪我をしないよう配慮しながら車へのトランスフォームを終えたことを認識し、勢い良くタイヤを回す。
ゴムとコンクリートが擦れる音を響かせながらサイドウェイズは若葉を連れてその場から逃げ出した。
気づけば長剣を持っているネメシスの手にしがみついており、彼の行動を妨害するかのようにその腕に抱きつく。
「やめてッ!もういいでしょ!?」
ボロボロになったサイドウェイズを一瞬だけ見つめた後、若葉はネメシスへと向かい咎めるかのような視線を向ける。
ネメシスと視線が合った若葉はゆるく首を振りながらこれ以上の攻撃をやめるように訴えるが、ネメシスは若葉の行動が不快だと言うかのように若葉がしがみついている腕を大きく動かす。
吹き飛ばされた若葉は硬いコンクリートの上に倒れ込む。
擦りむいた掌や膝が熱くなり微かな熱を持つ。
「サイドウェイズさんは戦えない」
「そうだな。だが、今後の憂いを排除する必要はある」
ネメシスの口調から彼がサイドウェイズの命を奪う事を悟った若葉は恐怖から言葉を失う。
目の前で命が奪われる。
その光景が恐ろしいのもそうだが、尤も恐ろしいのはサイドウェイズが死んでしまうことだ。
彼を失いたくはない。
そう思うのと同時に若葉は勢い良く立ち上がった時だ。
「何か勘違いをしているな」
「え?」
「君は俺と対等に話せる立場ではないだろう?」
若葉がネメシスの下に居ることを当然とするかのような口調で語られた言葉。
一方的で理不尽なソレに若葉が目を眇めた時だ。
「取引を忘れたか?……母親と赤子を助けたくはないのか?今からでも手を引いても構わないのだが?」
一番突かれたくない部分を容赦なく攻撃してきたネメシスの言葉に若葉はその場に凍り付いてしまったかのように立ちすくむ。
反論する言葉を必死に探すが見つけることが出来ず、ただ、悔しげに顔を歪めながら拳を握る若葉の姿を見たネメシスは無言のまま視線をサイドウェイズへと向けた。
斥候として役に立たない存在。
それがネメシスがサイドウェイズに抱いた感想だ。
けれど若葉にとっては違う。
自分には決して向けられない感情が与えられている存在。
ただ、それが酷く不快であった。
だからこそネメシスはここでサイドウェイズを破壊すべきだと考え、持っていた剣の剣先をサイドウェイズのスパークへと定めたときだ。
「俺よりも情けない奴が居たなんて驚きだよ。ましてやそれがプライムの名を持つ者なんてな」
片方の口角を持ち上げ不敵に嗤いながらサイドウェイズは告げた。
「貴様ッ……愚弄するのか?プライムの名を持つ俺を!!」
「女を恐喝するなんて三流以下だな……オプティマス・プライムならも若葉が赤面するくらいの魅力的な口説き文句で誘っただろうが、ネメシス・プライムには少々荷が重すぎたようだ」
言い終わるのと同時に鼻で嗤ったサイドウェイズの言葉を聞いた瞬間、ネメシスの思考は怒りで白く染まる。
自分でも気づかぬまま、感情に支配されるかのように持っていた長剣を突きだしたのと同時にサイドウェイズの体が変化する。
鈍い金属音を響かせながら人の姿から車へとその身を変えていく。
自分のスパークへと狙いを定めている長剣をドアで叩き、剣の軌道を強制的に変える。
「ッ!?」
突然のことに対処が遅れたネメシスがバランスを崩す。
その隙をサイドウェイズは逃さない。
金属の腕で若葉を掴むと自分の中へと引き入れ、運転席に着席させると瞬時にシートベルトを装着させた。怪我をしないよう配慮しながら車へのトランスフォームを終えたことを認識し、勢い良くタイヤを回す。
ゴムとコンクリートが擦れる音を響かせながらサイドウェイズは若葉を連れてその場から逃げ出した。
