41章:ヒーローはアウディ
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ナイフを握り直し近接戦へと持ちこもうとしたサイドウェイズであったが、思い直したかのように姿勢を変えた姿を見たネメシスは顔には出さなかったが違和感を抱く。
オプティマスに残されていた情報ではサイドウェイズという斥候は警戒すべき存在ではなかった。ディセプティコンらしくはないお人好しの臆病者のはずだ。
「(なんだこの奇妙な感覚は)」
目の前に居る存在が認知している者ではない。
そんな馬鹿な話しなどあるわけがない、そう判断したネメシスは一瞬だけ考える。
このまま戦っても良いのか?と。
けれど自分の絶対的な強さと優位さは変わらない。このまま圧倒的な力でサイドウェイズを排除してしまえば良いだけだと判断すると持っていた剣を持ち直す。
「お前のような存在にいつまでも時間を割いているほど俺は暇ではない」
オプティマス・プライムに代わり自らがプライムの名に相応しい存在としてオートボットを導かねばならい。
そのために必要なのは若葉だ。
メガトロンの手が及ばない今が最大の好機であることは解っている。
目の前に居る斥候程度に時間をかけている場合ではない。
「俺には成すべき事がある」
ネメシスの言葉を聞いたサイドウェイズは構えていたナイフを少しだけ下ろすと問う。
「ソレってプライムとしての成すべき事か?」
「そうだ。プライムの名を持つ者としての努めだ」
間髪入れずに返された答え。
その言葉を聞いた瞬間、サイドウェイズは自分でも解らないが酷く落胆してしまう。
オプティマスならばそんな事にプライムの名を用いてこなかった。
彼はプライムの名が持つ力が解っていたから。
だからこそ目の前に居る者がどれだけオプティマスと似通っていようとも、全く違う存在であるのだということを認識してしまう。
「アンタにとってプライムの名は特別なんだな」
「誰しもが望んで名乗れるものではない。プライムの名を持つ者は導く者だ……この星の脆弱な人間も我らが導く必要がある。そのための礎が彼女だ」
紫色の瞳が若葉を見つめる。
1人の人間ではなく、金属生命体とが生きていくためのもの。
それは共存という道を選んだのではなく、人間という種を犠牲にして発展していくためのパーツの一つを見るかのような目で。
それがサイドウェイズには酷く不快だった。
若葉は機械ではない。
意思のある人間なのだ。
「大義名分の元に女の子1人を犠牲にするのか?」
「犠牲ではない。彼女は導く者となる」
そこに個人の意思は必要ない、否、意思など求められてはいない。
そのことに気づいた瞬間、サイドウェイズの目に強い怒りが浮かぶ。
「一つ、良いことを教えてやるよ。お前の言ったこと、やろうとしていること、オプティマス・プライムなら絶対に選ばない」
「俺はあんな半端者ではない」
「その半端者以下な存在がお前だよ」
言い終わるのと同時に鼻で嗤った瞬間、ネメシスの顔から全ての表情が消える。
けれどその目だけは鋭く細められており、彼の意思を雄弁に伝えてきていた。いつものサイドウェイズならばその目を見て怯えていただろうが、今のサイドウェイズにはネメシスの目を恐れることはない。
ただ、スパークから生まれた自分らしくはない衝動に身を任せるかのように勢い良く床を蹴った。
オプティマスに残されていた情報ではサイドウェイズという斥候は警戒すべき存在ではなかった。ディセプティコンらしくはないお人好しの臆病者のはずだ。
「(なんだこの奇妙な感覚は)」
目の前に居る存在が認知している者ではない。
そんな馬鹿な話しなどあるわけがない、そう判断したネメシスは一瞬だけ考える。
このまま戦っても良いのか?と。
けれど自分の絶対的な強さと優位さは変わらない。このまま圧倒的な力でサイドウェイズを排除してしまえば良いだけだと判断すると持っていた剣を持ち直す。
「お前のような存在にいつまでも時間を割いているほど俺は暇ではない」
オプティマス・プライムに代わり自らがプライムの名に相応しい存在としてオートボットを導かねばならい。
そのために必要なのは若葉だ。
メガトロンの手が及ばない今が最大の好機であることは解っている。
目の前に居る斥候程度に時間をかけている場合ではない。
「俺には成すべき事がある」
ネメシスの言葉を聞いたサイドウェイズは構えていたナイフを少しだけ下ろすと問う。
「ソレってプライムとしての成すべき事か?」
「そうだ。プライムの名を持つ者としての努めだ」
間髪入れずに返された答え。
その言葉を聞いた瞬間、サイドウェイズは自分でも解らないが酷く落胆してしまう。
オプティマスならばそんな事にプライムの名を用いてこなかった。
彼はプライムの名が持つ力が解っていたから。
だからこそ目の前に居る者がどれだけオプティマスと似通っていようとも、全く違う存在であるのだということを認識してしまう。
「アンタにとってプライムの名は特別なんだな」
「誰しもが望んで名乗れるものではない。プライムの名を持つ者は導く者だ……この星の脆弱な人間も我らが導く必要がある。そのための礎が彼女だ」
紫色の瞳が若葉を見つめる。
1人の人間ではなく、金属生命体とが生きていくためのもの。
それは共存という道を選んだのではなく、人間という種を犠牲にして発展していくためのパーツの一つを見るかのような目で。
それがサイドウェイズには酷く不快だった。
若葉は機械ではない。
意思のある人間なのだ。
「大義名分の元に女の子1人を犠牲にするのか?」
「犠牲ではない。彼女は導く者となる」
そこに個人の意思は必要ない、否、意思など求められてはいない。
そのことに気づいた瞬間、サイドウェイズの目に強い怒りが浮かぶ。
「一つ、良いことを教えてやるよ。お前の言ったこと、やろうとしていること、オプティマス・プライムなら絶対に選ばない」
「俺はあんな半端者ではない」
「その半端者以下な存在がお前だよ」
言い終わるのと同時に鼻で嗤った瞬間、ネメシスの顔から全ての表情が消える。
けれどその目だけは鋭く細められており、彼の意思を雄弁に伝えてきていた。いつものサイドウェイズならばその目を見て怯えていただろうが、今のサイドウェイズにはネメシスの目を恐れることはない。
ただ、スパークから生まれた自分らしくはない衝動に身を任せるかのように勢い良く床を蹴った。
