40章:君を助けに来たヒーローです
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最初こそ必死に声を張り上げていた若葉であったが、言葉は届かないと判断するとその目から光が消えていく。
自らの愚かな行動のせいで母と赤子の命が失われる。
その事実に絶望した若葉に気づいたネメシスは若葉の口元を覆っていた手をゆっくりと離す。
何も言わずに若葉を観察していると、若葉は微かに唇を動かした。
「従います」
たった一言。
それは敗北宣言であることを理解したネメシスは若葉に向かい満足そうに微笑む。
「逃げるな」
「はい」
「オプティマスの名を呼ぶな」
「はい」
「俺の命令に従いオートボットの為に従え」
「はい」
壊れた人形のように涙を流しながら頷く若葉には抵抗する意思がない、逃走する意思は無いと判断したネメシスは若葉の肩を掴み強引に立たせる。
体に力が入らないのか覚束ない足取りをしている若葉に気づくとその体を抱き上げると歩き出す。
「母と赤ちゃんを助けて下さい」
「お前が愚かな行動をしなければな」
「……はい」
一瞬だけ返答が遅かった事がネメシスには不服だったが、それでも了承をしたのだから問題は無いと判断した。
オプティマスに短時間ではあるが体の主導権を奪われたことはネメシスにとっては屈辱だったが、その抵抗がオプティマスにとっては限界だったらしく彼はスパークの奥深くに落ちていった。
気配こそ感じられるが前ほど自らの存在を主張することは無い。
「(結果的には良かったか)」
オプティマスによる妨害は無いと言って等しい。
今の若葉からが愚かな行動を選ぶことは皆無だ。
創造主が望む結果が得られる可能性が高く、それはプライムにとって当然の選択だとネメシスが思いながら目的地へと足を進める。
ネメシスに抱き上げられている若葉は無言のまま涙を流していた。
「(これで良い)」
母と赤ちゃんが助かり、母がメガトロンと赤ちゃんと共に幸せな家庭を築く。
そこに自分が居なくともきっと幸せだ。
そう思うのに心中にぽっかりと穴が空いているような気がする。
「(私が選んだんだから)」
あの日、センチネル・プライムの手を掴んだのは若葉自身の意思。
そのことを後悔することはない。
「(でも)」
思い出すのはここに来てからの日々ばかり。
メガトロンと出会ったこと、個性的な彼の部下達の姿、たくさんの人達に守ってもらい、慈しみ、そして導いてもらったこと。
彼等の顔を思い出す度に胸の奥が暖かくなる。
彼等と会うことが今後できなくなることくらい解っている。
ネメシスはオプティマスとは違い、寛容ではない。
ディセプティコンを敵と認識している。
そんな彼が若葉とディセプティコンが交流することを許可するわけが無い。
「(思い出があるのだからソレで良い)」
笑ってしまうほど楽しくて、時々腹立たしくて、尊敬すべき思い出がある。
時々、こっそりと思い出に浸れば良いだけだ。
そう思った瞬間。
脳裏に一人の青年の顔が浮かぶ。
自らの愚かな行動のせいで母と赤子の命が失われる。
その事実に絶望した若葉に気づいたネメシスは若葉の口元を覆っていた手をゆっくりと離す。
何も言わずに若葉を観察していると、若葉は微かに唇を動かした。
「従います」
たった一言。
それは敗北宣言であることを理解したネメシスは若葉に向かい満足そうに微笑む。
「逃げるな」
「はい」
「オプティマスの名を呼ぶな」
「はい」
「俺の命令に従いオートボットの為に従え」
「はい」
壊れた人形のように涙を流しながら頷く若葉には抵抗する意思がない、逃走する意思は無いと判断したネメシスは若葉の肩を掴み強引に立たせる。
体に力が入らないのか覚束ない足取りをしている若葉に気づくとその体を抱き上げると歩き出す。
「母と赤ちゃんを助けて下さい」
「お前が愚かな行動をしなければな」
「……はい」
一瞬だけ返答が遅かった事がネメシスには不服だったが、それでも了承をしたのだから問題は無いと判断した。
オプティマスに短時間ではあるが体の主導権を奪われたことはネメシスにとっては屈辱だったが、その抵抗がオプティマスにとっては限界だったらしく彼はスパークの奥深くに落ちていった。
気配こそ感じられるが前ほど自らの存在を主張することは無い。
「(結果的には良かったか)」
オプティマスによる妨害は無いと言って等しい。
今の若葉からが愚かな行動を選ぶことは皆無だ。
創造主が望む結果が得られる可能性が高く、それはプライムにとって当然の選択だとネメシスが思いながら目的地へと足を進める。
ネメシスに抱き上げられている若葉は無言のまま涙を流していた。
「(これで良い)」
母と赤ちゃんが助かり、母がメガトロンと赤ちゃんと共に幸せな家庭を築く。
そこに自分が居なくともきっと幸せだ。
そう思うのに心中にぽっかりと穴が空いているような気がする。
「(私が選んだんだから)」
あの日、センチネル・プライムの手を掴んだのは若葉自身の意思。
そのことを後悔することはない。
「(でも)」
思い出すのはここに来てからの日々ばかり。
メガトロンと出会ったこと、個性的な彼の部下達の姿、たくさんの人達に守ってもらい、慈しみ、そして導いてもらったこと。
彼等の顔を思い出す度に胸の奥が暖かくなる。
彼等と会うことが今後できなくなることくらい解っている。
ネメシスはオプティマスとは違い、寛容ではない。
ディセプティコンを敵と認識している。
そんな彼が若葉とディセプティコンが交流することを許可するわけが無い。
「(思い出があるのだからソレで良い)」
笑ってしまうほど楽しくて、時々腹立たしくて、尊敬すべき思い出がある。
時々、こっそりと思い出に浸れば良いだけだ。
そう思った瞬間。
脳裏に一人の青年の顔が浮かぶ。
