40章:君を助けに来たヒーローです
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ドアロックを解除して部屋の外に出た若葉はそのまま走り出す。後ろへと流れていく壁へと一瞬だけ視線を向けるが見覚えの無い壁だったことに顔が引きつる。
「ここどこ?」
同じような光景が続いており、所々に分かれ道があるが案内は一切無い。
前方に広がっている無機質な壁は真新しそうなものだ。
若葉がメガトロンと共に過ごしていた施設には多くの人が暮らして居る為か、所々傷や色あせがあったのだが此処には何も無い。
つまり一度も来たことがない施設だ。
「どうしよう」
どちらに逃げれば良いのか解らぬまま若葉は廊下を走り続ける。
途中、分かれ道があったが直感で右へ左へと曲がり、ここからどうにかして逃げだそうと必死に出口を探す。。
必死に走り続けていた若葉だったが、次第に体力の限界を迎え始め足が遅くなっていく。
それでも必死に足を動かしていた若葉だったが遂に限界を迎える。
立ち止まるのと同時に若葉は壁に手を突く。
人気の無い廊下に若葉の荒い呼吸音だけがやけに大きく響いていた。
「隠れられる場所も無い」
ここまで走ってきたがドアが一つも無かった。
それだけではなく窓も一つ無い。閉塞的な空間にだんだんと息苦しさを感じ始めた若葉は嫌な感覚が背筋を伝い落ちていく。
「大丈夫。きっと出口はある」
恐怖で屈しそうになる心を叱咤するかのように自分の頬を乱暴に手で叩いた若葉であったが、不意にこめかみを汗が伝い落ちていくことに気づくと額の汗を手の甲で乱暴に拭う。
随分と長い間走っていたのだとこのときになって若葉は理解する。
ゆっくりと自分が発してきた道を振り返ると長い廊下が続いているだけ人の姿は無い。
「此処もきっと軍事施設だよね?……誰か居ないのかな」
巡回している警備の人が居ても可笑しくは無いのに誰ともすれ違わない、誰の姿も見なかった事に若葉は小首を傾げた。
若葉が軍事施設で過ごした時間は短いが、施設内を歩いていると必ず誰かの姿を見つけたのだ。
人間であったり、メガトロンの部下だったり。
誰かの気配が必ずあった。
「静かすぎる」
誰も居ないかのような、人払いがされているかのような、そんな印象だ。
まるで若葉を閉じ込める牢獄のように思えた為、馬鹿馬鹿しい考えだと切り捨てようとしたのだが嫌な考えは消えることは無い。
「絶対に誰か居るはずだよね。うん。そうだよ……早く誰かに会って助けてもらおう」
可能ならばメガトロンの部下と会えるのが一番良いのだが、恐らくそれは難しいだろうなと若葉は理解していた。
彼等は今きっと母を守るために側に居る。
メガトロンの子供と若葉ならば優先度は比べるまでも無い。
久しく会っていない母の顔を思い出した瞬間、無性に寂しくなってしまう。
目の奥が熱くなり、鼻の奥が微かに痛んだ事に気づくと乱暴に頭を振る。自分から別れることを選んだはずだ。
それが正しいことだと自分に言い聞かせた若葉はゆっくりと深呼吸をして気持ちを切り替えた。
「行こう」
少しだけ体力が回復した若葉は再び走り出そうとしたときだ。
微かな地響きと共に床が振動している事に気づく。
地震かと思った若葉は動くのをやめ、辺りの様子を注意深く観察していると、地響きと振動は次第に大きくなり始めた。
「これ地震じゃない」
だんだんと若葉が居る場所に近づいてきているかのような音と振動。
それに気づくのと同時に勢いよく若葉は走り出した。
「嘘でしょ?嘘でしょ!?」
全速力で走りながら若葉は夢であって欲しいと心から願う。
けれど現実は無情なものだった。
「ここどこ?」
同じような光景が続いており、所々に分かれ道があるが案内は一切無い。
前方に広がっている無機質な壁は真新しそうなものだ。
若葉がメガトロンと共に過ごしていた施設には多くの人が暮らして居る為か、所々傷や色あせがあったのだが此処には何も無い。
つまり一度も来たことがない施設だ。
「どうしよう」
どちらに逃げれば良いのか解らぬまま若葉は廊下を走り続ける。
途中、分かれ道があったが直感で右へ左へと曲がり、ここからどうにかして逃げだそうと必死に出口を探す。。
必死に走り続けていた若葉だったが、次第に体力の限界を迎え始め足が遅くなっていく。
それでも必死に足を動かしていた若葉だったが遂に限界を迎える。
立ち止まるのと同時に若葉は壁に手を突く。
人気の無い廊下に若葉の荒い呼吸音だけがやけに大きく響いていた。
「隠れられる場所も無い」
ここまで走ってきたがドアが一つも無かった。
それだけではなく窓も一つ無い。閉塞的な空間にだんだんと息苦しさを感じ始めた若葉は嫌な感覚が背筋を伝い落ちていく。
「大丈夫。きっと出口はある」
恐怖で屈しそうになる心を叱咤するかのように自分の頬を乱暴に手で叩いた若葉であったが、不意にこめかみを汗が伝い落ちていくことに気づくと額の汗を手の甲で乱暴に拭う。
随分と長い間走っていたのだとこのときになって若葉は理解する。
ゆっくりと自分が発してきた道を振り返ると長い廊下が続いているだけ人の姿は無い。
「此処もきっと軍事施設だよね?……誰か居ないのかな」
巡回している警備の人が居ても可笑しくは無いのに誰ともすれ違わない、誰の姿も見なかった事に若葉は小首を傾げた。
若葉が軍事施設で過ごした時間は短いが、施設内を歩いていると必ず誰かの姿を見つけたのだ。
人間であったり、メガトロンの部下だったり。
誰かの気配が必ずあった。
「静かすぎる」
誰も居ないかのような、人払いがされているかのような、そんな印象だ。
まるで若葉を閉じ込める牢獄のように思えた為、馬鹿馬鹿しい考えだと切り捨てようとしたのだが嫌な考えは消えることは無い。
「絶対に誰か居るはずだよね。うん。そうだよ……早く誰かに会って助けてもらおう」
可能ならばメガトロンの部下と会えるのが一番良いのだが、恐らくそれは難しいだろうなと若葉は理解していた。
彼等は今きっと母を守るために側に居る。
メガトロンの子供と若葉ならば優先度は比べるまでも無い。
久しく会っていない母の顔を思い出した瞬間、無性に寂しくなってしまう。
目の奥が熱くなり、鼻の奥が微かに痛んだ事に気づくと乱暴に頭を振る。自分から別れることを選んだはずだ。
それが正しいことだと自分に言い聞かせた若葉はゆっくりと深呼吸をして気持ちを切り替えた。
「行こう」
少しだけ体力が回復した若葉は再び走り出そうとしたときだ。
微かな地響きと共に床が振動している事に気づく。
地震かと思った若葉は動くのをやめ、辺りの様子を注意深く観察していると、地響きと振動は次第に大きくなり始めた。
「これ地震じゃない」
だんだんと若葉が居る場所に近づいてきているかのような音と振動。
それに気づくのと同時に勢いよく若葉は走り出した。
「嘘でしょ?嘘でしょ!?」
全速力で走りながら若葉は夢であって欲しいと心から願う。
けれど現実は無情なものだった。
