40章:君を助けに来たヒーローです
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勢いよく頭突きをされたのを合図に今まで息を潜めていたはずのオプティマスの気配が強くなった。
スパークの内側から自身の存在を主張する。
まるでそれは主導権を奪い取るかのように。
「(そんなことはさせない)」
創造主に作り出されておきながら、優れた存在となり得ながら、愚かな選択ばかりをし続けたオプティマスにオートボットの未来を託すわけにはいかない。
「(俺こそがオートボットを救う存在となる)」
絶対的な存在へとプライムの名に相応しい存在へとなる。
それこそが正しい選択であり、栄光溢れるオートボットの未来なのだから。
「(救うのはオプティマス・プライムではない)」
オールスパーク無き今、ゆっくりと緩やかに自分たちの終焉が近づいていることはオートボットもディセプティコンも理解していた。
永遠に存続し続けることが不可能なことも、命ある者がいつか終わりを迎えることは必然で、誰もが受け入れたはずだったのだ。
メガトロンが人間との間に新しい命を作り出すまでは。
不可能だったことが実現した。
「ディセプティコンのみが繁栄することは許されない」
オートボットとディセプティコンは対等でなければならない。
そう創造主が定めた。
ディセプティコンに新たな命が授けられたのならば、オートボットにも新しい命が授けられなければならない。
そのために若葉が必要なのだ。
「我らが再び神となるための礎となれ」
いつの間にか若葉は逃げることやめていた。
「抵抗をしなければ危害は加えない」
若葉を捕まえるためにネメシスが手を伸ばす。
あと少しで若葉が指先が触れようとした瞬間、若葉がネメシスの方へと顔を向けた。
まっすぐネメシスへと向けられた顔には悲壮感も絶望も無い。
その事に気づいたネメシスは微かに目を細めた時だ。
「ねぇ知ってる?ヒーローっていつだって遅れてやってくるものなのよ」
ある種の確信めいた何かを理解しているかのように若葉が告げた瞬間、ネメシスは自身の胸の奥、スパークの中で何かが声を上げたことを感じ取った。
その何かは最初こそ微弱なものであったが、次第にその存在を主張するかのように強くなっていく。
まるでネメシスという存在を飲み込むかのように。
自覚するのと同時にネメシスが感じ取ったのは強い怒り、そして恐怖だ。
自分が自分ではなくなる。
他者によって喰われる感覚にネメシスは恐怖を抱きながら胸元を強く押さえつける。
「小娘」
忌々しいと言うかのようにネメシスは若葉を睨み付けることしかできない。
今なお荒れ狂っているスパークから少しでも意識を逸らせば自分は身の内から食い散らかされると解っているからだ。
ソレを招いたのは他ならぬ若葉であることくらいネメシスは解っている。
「オプティマスさん!起きて!!」
頭突きをする直前に若葉が口にした言葉。
あれは意味が無い行動だと、愚かな人間の行動だと思っていたネメシスだったが、ソレは違ったのだと今になって理解した。
若葉がネメシスの中に今なお残っているオプティマスという存在に気づいていたのかは解らない。
けれどあの頭突きは確実にネメシスを窮地に追いやる一撃だった。
スパークの内側から自身の存在を主張する。
まるでそれは主導権を奪い取るかのように。
「(そんなことはさせない)」
創造主に作り出されておきながら、優れた存在となり得ながら、愚かな選択ばかりをし続けたオプティマスにオートボットの未来を託すわけにはいかない。
「(俺こそがオートボットを救う存在となる)」
絶対的な存在へとプライムの名に相応しい存在へとなる。
それこそが正しい選択であり、栄光溢れるオートボットの未来なのだから。
「(救うのはオプティマス・プライムではない)」
オールスパーク無き今、ゆっくりと緩やかに自分たちの終焉が近づいていることはオートボットもディセプティコンも理解していた。
永遠に存続し続けることが不可能なことも、命ある者がいつか終わりを迎えることは必然で、誰もが受け入れたはずだったのだ。
メガトロンが人間との間に新しい命を作り出すまでは。
不可能だったことが実現した。
「ディセプティコンのみが繁栄することは許されない」
オートボットとディセプティコンは対等でなければならない。
そう創造主が定めた。
ディセプティコンに新たな命が授けられたのならば、オートボットにも新しい命が授けられなければならない。
そのために若葉が必要なのだ。
「我らが再び神となるための礎となれ」
いつの間にか若葉は逃げることやめていた。
「抵抗をしなければ危害は加えない」
若葉を捕まえるためにネメシスが手を伸ばす。
あと少しで若葉が指先が触れようとした瞬間、若葉がネメシスの方へと顔を向けた。
まっすぐネメシスへと向けられた顔には悲壮感も絶望も無い。
その事に気づいたネメシスは微かに目を細めた時だ。
「ねぇ知ってる?ヒーローっていつだって遅れてやってくるものなのよ」
ある種の確信めいた何かを理解しているかのように若葉が告げた瞬間、ネメシスは自身の胸の奥、スパークの中で何かが声を上げたことを感じ取った。
その何かは最初こそ微弱なものであったが、次第にその存在を主張するかのように強くなっていく。
まるでネメシスという存在を飲み込むかのように。
自覚するのと同時にネメシスが感じ取ったのは強い怒り、そして恐怖だ。
自分が自分ではなくなる。
他者によって喰われる感覚にネメシスは恐怖を抱きながら胸元を強く押さえつける。
「小娘」
忌々しいと言うかのようにネメシスは若葉を睨み付けることしかできない。
今なお荒れ狂っているスパークから少しでも意識を逸らせば自分は身の内から食い散らかされると解っているからだ。
ソレを招いたのは他ならぬ若葉であることくらいネメシスは解っている。
「オプティマスさん!起きて!!」
頭突きをする直前に若葉が口にした言葉。
あれは意味が無い行動だと、愚かな人間の行動だと思っていたネメシスだったが、ソレは違ったのだと今になって理解した。
若葉がネメシスの中に今なお残っているオプティマスという存在に気づいていたのかは解らない。
けれどあの頭突きは確実にネメシスを窮地に追いやる一撃だった。
