39章
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オプティマスは言っていた「自分では好きな物を選べないから」それは彼自身が何を選べか良いのか解らないからだ。そういう生き方しかできなかった悲しくも優しい人。
ましてやセンチネルのような存在が側に居るのならばなおのことだろう、と思いながら若葉の上にいるネメシスへと向かい視線を向けた。
先ほどからずっとオプティマスのことばかり口にしているネメシス。
オプティマスの代弁者だというかのような態度をしているが、彼と出会ってからのことを若葉は思い出したのと同時にその事を口にした。
「貴方もオプティマスさんも自ら選ぶことができないの?」
ストレートすぎる言葉に一瞬だけ絶句したネメシスであったが、瞬き一つの時間が経つと若葉の喉元を両手で掴んだ。
微かな息苦しさを感じながら若葉はネメシスを見つめる。
目の前にいるのは自らを機械だと思っている悲しい存在。
声を上げることを忘れてしまった、抗うことを奪われてしまった、1人の、一体の存在。
「お前に何が解る!?」
泣き叫ぶかのような声はオプティマスのものなのか、ネメシスのものなのかは解らない。
けれど目の前にいる存在が、自分よりも大人であるはずの人が、まるで幼子のように泣き叫んでいるかのように若葉には感じられた。
恐る恐る手を伸ばして頬に触れてみる。
伝わってくる感触は少しばかり冷たいが人と同じものだ。
「知ってたの」
あの日、オプティマスが別れの挨拶に来たときに彼が何かを決意していたことを感じ取っていた。それが母と赤子のためだと解っていたからこそ若葉は気づかぬ振りをした。
「最後に会った振り返ったオプティマスさんの目は「止めて欲しい」と訴えていた。彼は自分がどうなるのかも解っていた……助けを求めていたのに私は、私は、動けなかった」
母と赤子の命とオプティマスを天秤にかけた。
愚かな2人は自らを対価として天秤にかけて他者を救う選択肢を選んだ。
「あの日、私は自ら選ばずに……オプティマスさんの優しさに甘えた」
何も選べないと言っていたオプティマス。
けれど彼はセンチネルが無理強いする度に現れては助けてくれた。何度も何度も、救いに現れてくれたのだ。
解っていた。
誰かの優しさを踏み台にして自分の願いを叶えようとしていることも。
そして、その事実から目を背けようとした。
楽な道に逃げた。
その結果、優しい人が犠牲になってしまった。
「嫌な事を押しつけてしまった」
オプティマスならば許してくれるだろうと無意識の内に縋ってしまった。
ソレが彼を苦しめることだと解っていながら。
「……そうか。ならば君は君の勤めを果たすべきだ」
言われた言葉に対して何も返されるものはなく、代わりに諦めるかのように静かに伏せられた瞼。
ソレを見たネメシスは何故か酷く落胆してしまう。
その事に気づくのと同時にまるで自分が、自分たちが彼女に救って欲しかったかのように感じられ、ソレは屈辱でしかないと思ったときだ。
「その前に私にはやらなきゃならない事がある」
「今更何をするつもりだ?君にできることはもう何もない」
すでに選択肢は失われ、与えられた結末だけを受け入れろ、と言うかのようにネメシスが告げたときだ。
若葉はオプティマスの両頬にそっと手を添える。
暖かな温もりと柔らかな感触。
人は同じだと思っていたが自分と他者が違うと言うことに気づいたネメシスの目が微かに見開かれた時だ。
「あるよ。私にしかできないこと」
まっすぐネメシスを見つめながら若葉は告げると大きく息を吸い込む。
ひたり、と音もなくネメシスへと向けられた若葉の目には強い決意が宿っており、その事に気づくのと同時に若葉から離れようとしたときだ。
「オプティマスさん!起きて!!」
そう言い放つのと同時に若葉は自身の額を勢いよく目の前にいるネメシスへと叩きつけた。
ましてやセンチネルのような存在が側に居るのならばなおのことだろう、と思いながら若葉の上にいるネメシスへと向かい視線を向けた。
先ほどからずっとオプティマスのことばかり口にしているネメシス。
オプティマスの代弁者だというかのような態度をしているが、彼と出会ってからのことを若葉は思い出したのと同時にその事を口にした。
「貴方もオプティマスさんも自ら選ぶことができないの?」
ストレートすぎる言葉に一瞬だけ絶句したネメシスであったが、瞬き一つの時間が経つと若葉の喉元を両手で掴んだ。
微かな息苦しさを感じながら若葉はネメシスを見つめる。
目の前にいるのは自らを機械だと思っている悲しい存在。
声を上げることを忘れてしまった、抗うことを奪われてしまった、1人の、一体の存在。
「お前に何が解る!?」
泣き叫ぶかのような声はオプティマスのものなのか、ネメシスのものなのかは解らない。
けれど目の前にいる存在が、自分よりも大人であるはずの人が、まるで幼子のように泣き叫んでいるかのように若葉には感じられた。
恐る恐る手を伸ばして頬に触れてみる。
伝わってくる感触は少しばかり冷たいが人と同じものだ。
「知ってたの」
あの日、オプティマスが別れの挨拶に来たときに彼が何かを決意していたことを感じ取っていた。それが母と赤子のためだと解っていたからこそ若葉は気づかぬ振りをした。
「最後に会った振り返ったオプティマスさんの目は「止めて欲しい」と訴えていた。彼は自分がどうなるのかも解っていた……助けを求めていたのに私は、私は、動けなかった」
母と赤子の命とオプティマスを天秤にかけた。
愚かな2人は自らを対価として天秤にかけて他者を救う選択肢を選んだ。
「あの日、私は自ら選ばずに……オプティマスさんの優しさに甘えた」
何も選べないと言っていたオプティマス。
けれど彼はセンチネルが無理強いする度に現れては助けてくれた。何度も何度も、救いに現れてくれたのだ。
解っていた。
誰かの優しさを踏み台にして自分の願いを叶えようとしていることも。
そして、その事実から目を背けようとした。
楽な道に逃げた。
その結果、優しい人が犠牲になってしまった。
「嫌な事を押しつけてしまった」
オプティマスならば許してくれるだろうと無意識の内に縋ってしまった。
ソレが彼を苦しめることだと解っていながら。
「……そうか。ならば君は君の勤めを果たすべきだ」
言われた言葉に対して何も返されるものはなく、代わりに諦めるかのように静かに伏せられた瞼。
ソレを見たネメシスは何故か酷く落胆してしまう。
その事に気づくのと同時にまるで自分が、自分たちが彼女に救って欲しかったかのように感じられ、ソレは屈辱でしかないと思ったときだ。
「その前に私にはやらなきゃならない事がある」
「今更何をするつもりだ?君にできることはもう何もない」
すでに選択肢は失われ、与えられた結末だけを受け入れろ、と言うかのようにネメシスが告げたときだ。
若葉はオプティマスの両頬にそっと手を添える。
暖かな温もりと柔らかな感触。
人は同じだと思っていたが自分と他者が違うと言うことに気づいたネメシスの目が微かに見開かれた時だ。
「あるよ。私にしかできないこと」
まっすぐネメシスを見つめながら若葉は告げると大きく息を吸い込む。
ひたり、と音もなくネメシスへと向けられた若葉の目には強い決意が宿っており、その事に気づくのと同時に若葉から離れようとしたときだ。
「オプティマスさん!起きて!!」
そう言い放つのと同時に若葉は自身の額を勢いよく目の前にいるネメシスへと叩きつけた。
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