39章
夢小説設定
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慣れた手つきで自室のロックを解除したネメシスは室内へと足を踏み入れる。
リビングに入ると最初に目に見えたのは壁面に収納されている多数のゲームや映画、言語を問わぬ書籍、ソレらは全て他者から与えられたモノ。
オプティマス自身が自ら選んだモノはない。
「(アレは選べなかった)」
自らの立ち位置を解っていたが故にソレに縛られ、自由を奪われ、意思を失った。
出来上がったのは誰にでも良い顔をする存在。
誰もが理想的な存在。
本当に欲しい者すら口にできぬ愚者。
ネメシスは自身の後ろにいる若葉へと体を向けた。
突然、無言のまま凝視された事に若葉は怪訝そうな顔をするが、掴まれている手を振り払うことはしない。
それがどれほど残酷なことなのか若葉が解らないことがネメシスには腹立たしかった。
「(拒絶してくれればアレも少しは救われただろうに)」
自らの目的のためにいっその事潔いほどオプティマスを利用したら良かったのだ。
そうすればオプティマスは諦めることができた。
誰にでも与える優しさなどなければオプティマスは愚かな選択はしなかったのだ。
そうすればオプティマスは傷つくことは無かった。
「最初からお前がオプティマスのモノであれば良かったのにな」
そうであれば彼は自らを放棄しなかった。
否、自らが選ばれなかったことを自覚することはなかっただろうし、今もこの体の主導権はオプティマス・プライムだった。
ただの人間1人、脆弱な小娘1人を彼は救うために自らを対価にした。
オートボットの英雄の末路にしては何とも滑稽なことだ、そう思ったネメシスは自己嫌悪の暗い笑みが浮かぶ。
「アレだけが理不尽な目に遭っていると思わないか?」
##NAME1#の顔の輪郭を柔らかく撫でた手が躊躇いも無く若葉の口を覆う。
掌に収まってしまう小さな顎を砕かぬよう、けれども恐怖を与えるための力は緩めぬままネメシスは告げた。
「自ら選んだのならば解っているな?」
逃げることは許されない。
声には出さぬ暗黙の了解を伝えたネメシスは自室へと向かう。
行き交う人々を払いのけながらたどり着いた自室のロックを解除すると若葉を室内へと投げ捨てる。
突然のことに受け身がとれなかった若葉がその場に蹲りながら呻き声を上げたが、それを無視してネメシスは若葉の体を強引に仰向けにするのと同時に馬乗りになると若葉を見下ろす。
自分へと向けられた視線が酷く無機質なようなモノのように、それこそ機械のように感じられた若葉は黙って紫色の瞳を見つめることしかできずにいたときだ。
「一つ聞く。お前は何故オプティマスを選ばなかった」
「選ぶ?」
「そうだ」
何の感情も無い視線、顔、そして声に若葉は何も言わずに黙ってネメシスを見つめる。
「アレは自ら選ぶことができない」
言い終わるのと同時にある方向へと向かい指を指す。
その場所はTVボードだ。
古今東西、ジャンルは問わない様々なモノが種類ごとに陳列されており、それは家主の性格を現しているかのようだった。
ソレを見ていたとき、不意に若葉の脳裏にこの部屋に初めて来たときのことを思い出す。
「私としては自分では好きな物を選べないから、人から薦められたものを見たり聞いたりしている。若葉嬢のお薦めがあれば教えて欲しい。日本で流行っているものを教えてもらえれば個人的には凄く嬉しいんだが?」
他者から与えられることを喜んでいるとあのときは思ったが、それは違ったのだと言うことを今になって若葉は理解した。
リビングに入ると最初に目に見えたのは壁面に収納されている多数のゲームや映画、言語を問わぬ書籍、ソレらは全て他者から与えられたモノ。
オプティマス自身が自ら選んだモノはない。
「(アレは選べなかった)」
自らの立ち位置を解っていたが故にソレに縛られ、自由を奪われ、意思を失った。
出来上がったのは誰にでも良い顔をする存在。
誰もが理想的な存在。
本当に欲しい者すら口にできぬ愚者。
ネメシスは自身の後ろにいる若葉へと体を向けた。
突然、無言のまま凝視された事に若葉は怪訝そうな顔をするが、掴まれている手を振り払うことはしない。
それがどれほど残酷なことなのか若葉が解らないことがネメシスには腹立たしかった。
「(拒絶してくれればアレも少しは救われただろうに)」
自らの目的のためにいっその事潔いほどオプティマスを利用したら良かったのだ。
そうすればオプティマスは諦めることができた。
誰にでも与える優しさなどなければオプティマスは愚かな選択はしなかったのだ。
そうすればオプティマスは傷つくことは無かった。
「最初からお前がオプティマスのモノであれば良かったのにな」
そうであれば彼は自らを放棄しなかった。
否、自らが選ばれなかったことを自覚することはなかっただろうし、今もこの体の主導権はオプティマス・プライムだった。
ただの人間1人、脆弱な小娘1人を彼は救うために自らを対価にした。
オートボットの英雄の末路にしては何とも滑稽なことだ、そう思ったネメシスは自己嫌悪の暗い笑みが浮かぶ。
「アレだけが理不尽な目に遭っていると思わないか?」
##NAME1#の顔の輪郭を柔らかく撫でた手が躊躇いも無く若葉の口を覆う。
掌に収まってしまう小さな顎を砕かぬよう、けれども恐怖を与えるための力は緩めぬままネメシスは告げた。
「自ら選んだのならば解っているな?」
逃げることは許されない。
声には出さぬ暗黙の了解を伝えたネメシスは自室へと向かう。
行き交う人々を払いのけながらたどり着いた自室のロックを解除すると若葉を室内へと投げ捨てる。
突然のことに受け身がとれなかった若葉がその場に蹲りながら呻き声を上げたが、それを無視してネメシスは若葉の体を強引に仰向けにするのと同時に馬乗りになると若葉を見下ろす。
自分へと向けられた視線が酷く無機質なようなモノのように、それこそ機械のように感じられた若葉は黙って紫色の瞳を見つめることしかできずにいたときだ。
「一つ聞く。お前は何故オプティマスを選ばなかった」
「選ぶ?」
「そうだ」
何の感情も無い視線、顔、そして声に若葉は何も言わずに黙ってネメシスを見つめる。
「アレは自ら選ぶことができない」
言い終わるのと同時にある方向へと向かい指を指す。
その場所はTVボードだ。
古今東西、ジャンルは問わない様々なモノが種類ごとに陳列されており、それは家主の性格を現しているかのようだった。
ソレを見ていたとき、不意に若葉の脳裏にこの部屋に初めて来たときのことを思い出す。
「私としては自分では好きな物を選べないから、人から薦められたものを見たり聞いたりしている。若葉嬢のお薦めがあれば教えて欲しい。日本で流行っているものを教えてもらえれば個人的には凄く嬉しいんだが?」
他者から与えられることを喜んでいるとあのときは思ったが、それは違ったのだと言うことを今になって若葉は理解した。
