39章
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
鋭い目をさらに細めながらこちらを睨み付けてくるメガトロンの姿を若葉は直視することができず、顔を微かに背け目線を足下に落とすことしかできない。
今にも飛びかかってきそうなメガトロンを押さえているのはサウンドウェーブとショックウェーブで、必死にメガトロンに対して落ち着くように進言している。
3人の背後ではスタースクリームが倒れており、顔を押さえて呻き声を上げていた。
激高したメガトロンを最初に止めたのはスタースクリームだ。
今にも飛びかかってきそうなメガトロンの姿を見たスタースクリームは咄嗟にメガトロンの肩を掴んだのだが、掴んだのと同時に邪魔だと言うかのようにメガトロンの鉄拳がスタースクリームの顔面に叩きつけられ一撃で退場することとなった。
メガトロンがここまで激高している理由、それは若葉の身柄をオプティマスが今後引き受けるという報告がされたからだ。
「貴様。正気か?」
唸るような声でオプティマスに問いかけるメガトロンはまさに破壊大帝という名に相応しいほどの圧と殺気を全身から滲ませている。
その姿に立会人としてこの場に居るレノックスとメアリングは顔から血の気を引かせていた。軍人であるためか辛うじて平静を装っているレノックスとは違い、メアリングは額に冷や汗を滲ませており時折ハンカチで額を拭うがその手は震えている。
誰しもがメガトロンを恐れ、第二のスタースクリームにはなりたくはない為、余計な発言をしないように口を噤んでいる中、いつもと変わらぬ声でオプティマスは応えた。
「勿論だとも。これは若葉嬢も同意している」
余裕の笑みを浮かべながらオプティマスは若葉の肩に手を乗せる。
暖かな手はいつだって若葉の意思を尊重してくれた。
けれど今のオプティマスは違う。
同じ温もりなのに以前とはまるで異なる存在となっていた。
「若葉嬢?」
肩に乗せられている手に力が込められる。
オプティマスにとっては軽く力を込めただけなのだろうが、若葉にとっては微かに痛みを感じることだ。
このまま沈黙を続けていればオプティマスは答えを急かすかのように手に込める力を増すだけだと判断した若葉は無言のまま首を縦にゆっくりと動かす。
自分の返答をメガトロンがどのような顔をして見ているのか若葉は見たくなかった。顔を逸らしたのはきっと今、メガトロンを見てしまえば助けを求めてしまうと自分で解っていたからだ。
「(それは駄目だ)」
キツく拳を握って助けを求める声を押し殺す。
そんな若葉の姿を見たオプティマスは若葉の肩に乗せていた手から力を抜く。
「そういうことだ。メガトロン」
「……俺が何も気づいていないとでも思ったか?貴様達が若葉に何を言って従わせているのか解らぬほど愚かだと!!!」
室内の空気が微かに震えるほどの怒声がメガトロンの口から出る。
すぐ側でメガトロンを押さえていたショックウェーブとサウンドウェーブの顔に微かな焦燥が浮かぶ。
本当にメガトロンが暴挙に出たのならば自分たちではと止められないことくらい2人には解っていた。今、行動を起こさないのは辛うじてメガトロンの理性が残っているからで、それがいつ切れるのか解らない。
「気づいていたのか。ならば話は早い。これは正当な取引だということだ。我々は提案をし、若葉嬢はソレを受け入れた」
「巫山戯るな!!母親の命と弟妹を天秤にかけさせたのは貴様だろう!?」
「だとしても天秤を望んだのは他ならぬ若葉嬢だ。人の手では救えぬ命を我々ならば……神と等しい我らならば助けられると判断し、自らを人身御供として他者を救うなんて人間らしく、美しく、そして愚かな話しではないか」
喉の奥で低く嗤ったオプティマスの姿を見てメガトロンは驚いたように息を止めるのと同時に、先ほどまで自身の全身を巡っていた激昂が音を立てて引いていく。
目の前に居るのは誰だ?
そう言うかのように赤い目でオプティマスを見つめる。
生体データは全てオプティマス・プライムのモノだ。
けれど目の前に居るのはメガトロンの知る者ではない。
メガトロンの様子が変わったことに気づいたオプティマスはゆっくりと口を動かす。
「私はネメシス・プライム」
オプティマス・プライムはすでに過去となった。
そう言ってネメシスは紫色の目を細めて笑った。
今にも飛びかかってきそうなメガトロンを押さえているのはサウンドウェーブとショックウェーブで、必死にメガトロンに対して落ち着くように進言している。
3人の背後ではスタースクリームが倒れており、顔を押さえて呻き声を上げていた。
激高したメガトロンを最初に止めたのはスタースクリームだ。
今にも飛びかかってきそうなメガトロンの姿を見たスタースクリームは咄嗟にメガトロンの肩を掴んだのだが、掴んだのと同時に邪魔だと言うかのようにメガトロンの鉄拳がスタースクリームの顔面に叩きつけられ一撃で退場することとなった。
メガトロンがここまで激高している理由、それは若葉の身柄をオプティマスが今後引き受けるという報告がされたからだ。
「貴様。正気か?」
唸るような声でオプティマスに問いかけるメガトロンはまさに破壊大帝という名に相応しいほどの圧と殺気を全身から滲ませている。
その姿に立会人としてこの場に居るレノックスとメアリングは顔から血の気を引かせていた。軍人であるためか辛うじて平静を装っているレノックスとは違い、メアリングは額に冷や汗を滲ませており時折ハンカチで額を拭うがその手は震えている。
誰しもがメガトロンを恐れ、第二のスタースクリームにはなりたくはない為、余計な発言をしないように口を噤んでいる中、いつもと変わらぬ声でオプティマスは応えた。
「勿論だとも。これは若葉嬢も同意している」
余裕の笑みを浮かべながらオプティマスは若葉の肩に手を乗せる。
暖かな手はいつだって若葉の意思を尊重してくれた。
けれど今のオプティマスは違う。
同じ温もりなのに以前とはまるで異なる存在となっていた。
「若葉嬢?」
肩に乗せられている手に力が込められる。
オプティマスにとっては軽く力を込めただけなのだろうが、若葉にとっては微かに痛みを感じることだ。
このまま沈黙を続けていればオプティマスは答えを急かすかのように手に込める力を増すだけだと判断した若葉は無言のまま首を縦にゆっくりと動かす。
自分の返答をメガトロンがどのような顔をして見ているのか若葉は見たくなかった。顔を逸らしたのはきっと今、メガトロンを見てしまえば助けを求めてしまうと自分で解っていたからだ。
「(それは駄目だ)」
キツく拳を握って助けを求める声を押し殺す。
そんな若葉の姿を見たオプティマスは若葉の肩に乗せていた手から力を抜く。
「そういうことだ。メガトロン」
「……俺が何も気づいていないとでも思ったか?貴様達が若葉に何を言って従わせているのか解らぬほど愚かだと!!!」
室内の空気が微かに震えるほどの怒声がメガトロンの口から出る。
すぐ側でメガトロンを押さえていたショックウェーブとサウンドウェーブの顔に微かな焦燥が浮かぶ。
本当にメガトロンが暴挙に出たのならば自分たちではと止められないことくらい2人には解っていた。今、行動を起こさないのは辛うじてメガトロンの理性が残っているからで、それがいつ切れるのか解らない。
「気づいていたのか。ならば話は早い。これは正当な取引だということだ。我々は提案をし、若葉嬢はソレを受け入れた」
「巫山戯るな!!母親の命と弟妹を天秤にかけさせたのは貴様だろう!?」
「だとしても天秤を望んだのは他ならぬ若葉嬢だ。人の手では救えぬ命を我々ならば……神と等しい我らならば助けられると判断し、自らを人身御供として他者を救うなんて人間らしく、美しく、そして愚かな話しではないか」
喉の奥で低く嗤ったオプティマスの姿を見てメガトロンは驚いたように息を止めるのと同時に、先ほどまで自身の全身を巡っていた激昂が音を立てて引いていく。
目の前に居るのは誰だ?
そう言うかのように赤い目でオプティマスを見つめる。
生体データは全てオプティマス・プライムのモノだ。
けれど目の前に居るのはメガトロンの知る者ではない。
メガトロンの様子が変わったことに気づいたオプティマスはゆっくりと口を動かす。
「私はネメシス・プライム」
オプティマス・プライムはすでに過去となった。
そう言ってネメシスは紫色の目を細めて笑った。
