37章 託されたもの
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ゆっくりとドアを開いたサイドウェイズの目に映ったのは人の姿だ。
極力直視したくはないカラーリングの衣服、驚いたように大きく開かれた青い目と視線が合った瞬間、サイドウェイズは恐怖のあまりその場に崩れ落ちそうになったが背後に居る若葉の事を思い出すとキュッと唇を軽く噛むと目の前の人物に向かい話しかけた。
「な、なんのようだ?」
声は上ずり語尾は震えてしまったことにサイドウェイズは泣きたくなる。
脳裏に浮かんだバリケードが蔑みの視線を向けてくるのと同時に鼻で嗤う。
「若葉嬢に会いに来たんだが……お邪魔してしまったかな?」
困ったように眦を下げてそう問いかけてきた来客、オプティマス・プライムに対してサイドウェイズは警戒するかのような視線を向ける。
「若葉に会いに来たって言っていたが閣下の許可はとってあるのか」
「メガトロンの?いや、すまないが許可はない」
「だったら」
「すまないが若葉嬢に会って話をしたんだ。君の立ち会いの下でも構わない、だから許可をしてくれないだろうか」
下手に出ながらも強引に目的を果たそうとするオプティマスに対し、サイドウェイズは迷う。
オプティマスは基本的に場の雰囲気を読むし、強引に自身の要求を唐須事は滅多にしない事はサイドウェイズ自身もよく解っていた。
自分よりも高い位置にある顔をよく見てみると疲れた顔をしており、頬は微かに痩け、目の下にはうっすらと隈もできている。
疲労困憊なオプティマスの姿にサイドウェイズは密かに目を細めながらある事を思い出す。
「(確かセンチネルと口論になっていたな)」
サウンドウェーブからの命令で監視カメラをハッキングして情報収集していたサイドウェイズは人気の無い倉庫の一角でオプティマスとセンチネルが口論している姿を見つけた。
口論、と言っても一方的にオプティマスがセンチネルに対して何かをまくし立てており、感情が抑えきれなくなったのか時折大きく手を振ったりしていた。
あまりにもらしくない姿にサイドウェイズはそのことを映像と共にサウンドウェーブに報告をすると、「こちらで対処しておく。このことは口外するな」と箝口令を出されてしまったことを思い出す。
「サイドウェイズ。どうか、頼む」
急に黙り込んだままになったサイドウェイズに対し、オプティマスは目を伏せ微かに頭を下げて懇願する。
オートボット司令官が一兵に対してここまでした以上、断ることなどサイドウェイズにはできはしない。
「……俺の立ち会いの下で5分だ」
渋々許可を出したサイドウェイズの返答にオプティマスは破顔すると、サイドウェイズの両肩に手を置く。
「ありがとう。許可をもらえなかったら君の顔をはぎ取るところだったよ」
さらりと言われた言葉にサイドウェイズは声にならない悲鳴を上げながら自身の肩に乗っているオプティマスの手を払いのけた。
「情緒がジェットコースターとかやめろよ」
「ははは。すまないな」
口先では謝罪をしてはいるが欠片も申し訳なさなど抱いていないことくらい、サイドウェイズにだって解っている。
うんざりした顔をしてため息を一つこぼしたときだ。
「サイドウェイズ」
「なんだよ」
「若葉嬢を守ってくれ」
「……は?」
どういう意味だ?と問うかのように視線を向けたサイドウェイズの目に見えたのは、青い目に諦観を宿したオプティマスの姿があった。
極力直視したくはないカラーリングの衣服、驚いたように大きく開かれた青い目と視線が合った瞬間、サイドウェイズは恐怖のあまりその場に崩れ落ちそうになったが背後に居る若葉の事を思い出すとキュッと唇を軽く噛むと目の前の人物に向かい話しかけた。
「な、なんのようだ?」
声は上ずり語尾は震えてしまったことにサイドウェイズは泣きたくなる。
脳裏に浮かんだバリケードが蔑みの視線を向けてくるのと同時に鼻で嗤う。
「若葉嬢に会いに来たんだが……お邪魔してしまったかな?」
困ったように眦を下げてそう問いかけてきた来客、オプティマス・プライムに対してサイドウェイズは警戒するかのような視線を向ける。
「若葉に会いに来たって言っていたが閣下の許可はとってあるのか」
「メガトロンの?いや、すまないが許可はない」
「だったら」
「すまないが若葉嬢に会って話をしたんだ。君の立ち会いの下でも構わない、だから許可をしてくれないだろうか」
下手に出ながらも強引に目的を果たそうとするオプティマスに対し、サイドウェイズは迷う。
オプティマスは基本的に場の雰囲気を読むし、強引に自身の要求を唐須事は滅多にしない事はサイドウェイズ自身もよく解っていた。
自分よりも高い位置にある顔をよく見てみると疲れた顔をしており、頬は微かに痩け、目の下にはうっすらと隈もできている。
疲労困憊なオプティマスの姿にサイドウェイズは密かに目を細めながらある事を思い出す。
「(確かセンチネルと口論になっていたな)」
サウンドウェーブからの命令で監視カメラをハッキングして情報収集していたサイドウェイズは人気の無い倉庫の一角でオプティマスとセンチネルが口論している姿を見つけた。
口論、と言っても一方的にオプティマスがセンチネルに対して何かをまくし立てており、感情が抑えきれなくなったのか時折大きく手を振ったりしていた。
あまりにもらしくない姿にサイドウェイズはそのことを映像と共にサウンドウェーブに報告をすると、「こちらで対処しておく。このことは口外するな」と箝口令を出されてしまったことを思い出す。
「サイドウェイズ。どうか、頼む」
急に黙り込んだままになったサイドウェイズに対し、オプティマスは目を伏せ微かに頭を下げて懇願する。
オートボット司令官が一兵に対してここまでした以上、断ることなどサイドウェイズにはできはしない。
「……俺の立ち会いの下で5分だ」
渋々許可を出したサイドウェイズの返答にオプティマスは破顔すると、サイドウェイズの両肩に手を置く。
「ありがとう。許可をもらえなかったら君の顔をはぎ取るところだったよ」
さらりと言われた言葉にサイドウェイズは声にならない悲鳴を上げながら自身の肩に乗っているオプティマスの手を払いのけた。
「情緒がジェットコースターとかやめろよ」
「ははは。すまないな」
口先では謝罪をしてはいるが欠片も申し訳なさなど抱いていないことくらい、サイドウェイズにだって解っている。
うんざりした顔をしてため息を一つこぼしたときだ。
「サイドウェイズ」
「なんだよ」
「若葉嬢を守ってくれ」
「……は?」
どういう意味だ?と問うかのように視線を向けたサイドウェイズの目に見えたのは、青い目に諦観を宿したオプティマスの姿があった。
