30章:急襲
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若葉の頬が乾いたのと合図に今まで沈黙をしていたロックダウンが発言する。
『俺はどう動く?』
「……現時点で俺の持っている情報よりもお前の情報が信用できる」
『ならば答えは一つだな』
そう告げた直後、どこからかコードが伸びてくる。
ソレを忌々しげに睥睨したスタースクリームは無言のままコードを掴むと、先端のプラグを自身の首筋へと差し込む。
突然のことに絶句する若葉を無視してスタースクリームはなにやらブツブツと呟く。
スタースクリームの深紅の瞳がチカチカと点滅している事に気づいた若葉は黙っていた方が良いだろうと判断し、外へと視線を向けると凄まじい早さで移動している事に気づき顔を引きつらせた。
「(緊急事態だとしてもスピード出しすぎでしょ)」
事故は起こしてはいないがかなり危険な走行をしているロックダウンに対し、若葉は呆れた気持ちになっていたときだ。
サイドミラー越しに何かが光ったことに気づく。
何だと思いながらサイドミラーを見ると後続車を吹き飛ばしながら接近してきている一台の車の姿を確認したのと同時に、今までにはない比で車が加速した。
『どうやら気づかれたな』
「……サウンドウェーブ達が情報の攪乱をしているはずだぞ」
『どうやら敵は独自の情報網を持っているらしい』
「空港まではどれくらいだ?」
『……おおよそ30分だな。空港近辺の道路を使えば敵襲があると判断し、かなり遠回りをした』
「ロックダウン。今後の作戦を伝えるからお前の回線をオープンにしろ」
『了解』
走行音に混じり時折ピピッという音が車内に響くのを聞きながら若葉はサイドミラー越しに追撃車の助手席から誰かが身を乗り出す。
「ねぇ」
視線はサイドミラーへと向けたまま若葉はスタースクリームの上着を掴むとグイグイと引っ張る。
「今は忙しい」
「いやいや。それどころじゃないって!」
身を乗り出した人物が物騒なモノを持っている事に気づいた若葉はヒュッと息を吸うのと同時にスタースクリームの肩を叩く。
「後ろの車がなんかヤバいの取り出してる!!」
「何を言って……はぁ!?」
運転席側のサイドミラーを見た瞬間、スタースクリームは驚愕の声を上げた。
ソレが聞こえたかのように追撃者の車から何かが発車された。
まっすぐこっちに向かってくる何か。
ソレがミサイルであることに気づいた若葉は悲鳴を上げることもできず固まっている中、冷静な声が車内に響く。
『迎撃する。掴まっていろ』
その直後、ガコガコという音が若葉の耳に届けられた。
凄まじく回転していく視界、車内に居たはずなのに気づけば頬に叩きつけられる風の強さに若葉は目を閉じて肩をすくめた直後。
耳をつんざくかのような爆発音と衝撃が辺りに満ちる。
若葉にできたのは自身を守るかのように添えられているシートベルトを全力で握りしめることだけだ。
『俺はどう動く?』
「……現時点で俺の持っている情報よりもお前の情報が信用できる」
『ならば答えは一つだな』
そう告げた直後、どこからかコードが伸びてくる。
ソレを忌々しげに睥睨したスタースクリームは無言のままコードを掴むと、先端のプラグを自身の首筋へと差し込む。
突然のことに絶句する若葉を無視してスタースクリームはなにやらブツブツと呟く。
スタースクリームの深紅の瞳がチカチカと点滅している事に気づいた若葉は黙っていた方が良いだろうと判断し、外へと視線を向けると凄まじい早さで移動している事に気づき顔を引きつらせた。
「(緊急事態だとしてもスピード出しすぎでしょ)」
事故は起こしてはいないがかなり危険な走行をしているロックダウンに対し、若葉は呆れた気持ちになっていたときだ。
サイドミラー越しに何かが光ったことに気づく。
何だと思いながらサイドミラーを見ると後続車を吹き飛ばしながら接近してきている一台の車の姿を確認したのと同時に、今までにはない比で車が加速した。
『どうやら気づかれたな』
「……サウンドウェーブ達が情報の攪乱をしているはずだぞ」
『どうやら敵は独自の情報網を持っているらしい』
「空港まではどれくらいだ?」
『……おおよそ30分だな。空港近辺の道路を使えば敵襲があると判断し、かなり遠回りをした』
「ロックダウン。今後の作戦を伝えるからお前の回線をオープンにしろ」
『了解』
走行音に混じり時折ピピッという音が車内に響くのを聞きながら若葉はサイドミラー越しに追撃車の助手席から誰かが身を乗り出す。
「ねぇ」
視線はサイドミラーへと向けたまま若葉はスタースクリームの上着を掴むとグイグイと引っ張る。
「今は忙しい」
「いやいや。それどころじゃないって!」
身を乗り出した人物が物騒なモノを持っている事に気づいた若葉はヒュッと息を吸うのと同時にスタースクリームの肩を叩く。
「後ろの車がなんかヤバいの取り出してる!!」
「何を言って……はぁ!?」
運転席側のサイドミラーを見た瞬間、スタースクリームは驚愕の声を上げた。
ソレが聞こえたかのように追撃者の車から何かが発車された。
まっすぐこっちに向かってくる何か。
ソレがミサイルであることに気づいた若葉は悲鳴を上げることもできず固まっている中、冷静な声が車内に響く。
『迎撃する。掴まっていろ』
その直後、ガコガコという音が若葉の耳に届けられた。
凄まじく回転していく視界、車内に居たはずなのに気づけば頬に叩きつけられる風の強さに若葉は目を閉じて肩をすくめた直後。
耳をつんざくかのような爆発音と衝撃が辺りに満ちる。
若葉にできたのは自身を守るかのように添えられているシートベルトを全力で握りしめることだけだ。
