19章:キミが居ない
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部屋の中で至るところで勃発している小さな喧嘩に若葉は気づくと、どうにかしてくれと言うかのようにメガトロンへと視線を向けた時だ。
「お前達。これ以上騒ぐのであれば退出を命じるぞ?」
淡々とした声であった分、メガトロンが今の状況に関して色々な事を我慢しているのだと理解したらしい全員がピタリと口を閉ざす。
「若葉」
「はい」
「サウンドウェーブのドローン達を彼奴に返せ」
「・・・はい」
少しばかり名残惜しい気持ちになりながら若葉は膝に乗っていたラヴィッジを床に降ろすと、肩に乗っているレーザービークへと視線を向ければ渋々という様子で肩から離れていく。
「俺も行くな」
少しばかり寂しげな声でフレンジーが告げた言葉に若葉も少しばかり寂しい気持ちになってしまうが、それを必死に堪えながら微笑むとフレンジーはラヴィッジとレーザービークを連れてサウンドウェーブの元へと向かっていった。
「閣下。会議を始める前に1つ進言をしてもよろしいでしょうか?」
先程、フレンジーをからかった警官服の男、バリケードが妙に改まった口調でメガトロンへと進言する。
「なんだ?」
「何か飲み物と軽食を用意した方がよろしいかと」
チラリと若葉へと視線を向けたバリケードの言葉に若葉は言われてみれば、確かに少しお腹が空いたような気がするなぁと思いながらメガトロンを見ると彼はジッと無言のまま見つめてきていた。
今の時刻が何時なのか、そして自分が眠っていたのはどれくらいなのかは解らないが、空腹を伝えるかのように胃がキリキリとした微かな痛みを放っていることから、最後に食事を摂ったときからかなりの時間が経っていることだけは確かだ。
「・・・何か食べ物が欲しいです」
これから何が行われるのかは解らないが、大事な話し合いをしている最中にお腹が盛大になってしまうのは避けたいのが若葉の本心だ。
自分の食欲の強さに少しだけ羞恥心を抱きながら若葉が返事をすると、メガトロンはサウンドウェーブへと視線を向ける。
「いくつか甘いものを用意してあります」
「そうか。悪いが飲み物と共に提供してくれ」
「御意」
恭しく頷いたサウンドウェーブが椅子から立ち上がると、それを見たバリケードが少しばかり目を輝かせながらサウンドウェーブに話しかける。
「手伝うぜ」
「・・・貴様の狙いは解っている」
「なら話しは早ぇな」
ニヤリと笑ったバリケードの笑みを見たサウンドウェーブは呆れたような顔をしてため息を吐くと、着いてこいと言うかのように顎をしゃくってどこかに向かって歩いて行く。
飲み物と軽食が提供されるまでこの場にて待機することになった若葉は部屋の中に居る者達を見渡す。
途中、スコルポノックとドリラーと目が合うと彼等はヒラヒラと手を振ってきてくれた為、若葉も微笑みながら手を振り返す。
「・・・居ない」
部屋の中に探していた人物の姿がなかったことに若葉は少しばかり落胆の声でそう呟いた時だ。
「誰が居ない?」
強い声で問い詰めるかのような声で聞かれた言葉に若葉はヒュッと息を呑んだ。
「お前達。これ以上騒ぐのであれば退出を命じるぞ?」
淡々とした声であった分、メガトロンが今の状況に関して色々な事を我慢しているのだと理解したらしい全員がピタリと口を閉ざす。
「若葉」
「はい」
「サウンドウェーブのドローン達を彼奴に返せ」
「・・・はい」
少しばかり名残惜しい気持ちになりながら若葉は膝に乗っていたラヴィッジを床に降ろすと、肩に乗っているレーザービークへと視線を向ければ渋々という様子で肩から離れていく。
「俺も行くな」
少しばかり寂しげな声でフレンジーが告げた言葉に若葉も少しばかり寂しい気持ちになってしまうが、それを必死に堪えながら微笑むとフレンジーはラヴィッジとレーザービークを連れてサウンドウェーブの元へと向かっていった。
「閣下。会議を始める前に1つ進言をしてもよろしいでしょうか?」
先程、フレンジーをからかった警官服の男、バリケードが妙に改まった口調でメガトロンへと進言する。
「なんだ?」
「何か飲み物と軽食を用意した方がよろしいかと」
チラリと若葉へと視線を向けたバリケードの言葉に若葉は言われてみれば、確かに少しお腹が空いたような気がするなぁと思いながらメガトロンを見ると彼はジッと無言のまま見つめてきていた。
今の時刻が何時なのか、そして自分が眠っていたのはどれくらいなのかは解らないが、空腹を伝えるかのように胃がキリキリとした微かな痛みを放っていることから、最後に食事を摂ったときからかなりの時間が経っていることだけは確かだ。
「・・・何か食べ物が欲しいです」
これから何が行われるのかは解らないが、大事な話し合いをしている最中にお腹が盛大になってしまうのは避けたいのが若葉の本心だ。
自分の食欲の強さに少しだけ羞恥心を抱きながら若葉が返事をすると、メガトロンはサウンドウェーブへと視線を向ける。
「いくつか甘いものを用意してあります」
「そうか。悪いが飲み物と共に提供してくれ」
「御意」
恭しく頷いたサウンドウェーブが椅子から立ち上がると、それを見たバリケードが少しばかり目を輝かせながらサウンドウェーブに話しかける。
「手伝うぜ」
「・・・貴様の狙いは解っている」
「なら話しは早ぇな」
ニヤリと笑ったバリケードの笑みを見たサウンドウェーブは呆れたような顔をしてため息を吐くと、着いてこいと言うかのように顎をしゃくってどこかに向かって歩いて行く。
飲み物と軽食が提供されるまでこの場にて待機することになった若葉は部屋の中に居る者達を見渡す。
途中、スコルポノックとドリラーと目が合うと彼等はヒラヒラと手を振ってきてくれた為、若葉も微笑みながら手を振り返す。
「・・・居ない」
部屋の中に探していた人物の姿がなかったことに若葉は少しばかり落胆の声でそう呟いた時だ。
「誰が居ない?」
強い声で問い詰めるかのような声で聞かれた言葉に若葉はヒュッと息を呑んだ。