19章:キミが居ない
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相変わらず赤いバイザーで目元を隠しているサウンドウェーブが今、どんな目をして自分を見ているのかは解らない。
解らないからこそ若葉は恐ろしくて仕方がなかった。
今更何をどう言おうとも言い訳でしかないことくらい若葉は理解をしている。
ゴクリと生唾を飲み込んだ若葉はもうどうにでもなれ!という、ある意味では良い意味でふっきれた気持ちになりながらサウンドウェーブへと頭を下げた。
「ごめんなさい」
「ソレは何に対する謝罪だ?」
「・・・・ベッドを借りたのに色々と好き勝手に言ってしまった事への事です」
「別に気にする必要はない。拒絶することも出来たのに最終的にお前にベッドを使わせることを決めたのは俺だからな」
「それは閣下が居たからですよね」
メガトロンに相手にサウンドウェーブが反論できるわけがない。
きっとメガトロンもそれを解った上で命じた事くらい若葉とて解っていた。
「確かにそうだな」
「やっぱり」
本当に申し訳ない、そう思い再度謝ろうとしたときサウンドウェーブは若葉へと近づきそっと顎に指を掛けて顔を上げさせる。
何故こんな事をするのだ?と言うかのように目をパチパチとさせながら若葉がサウンドウェーブを見つめる事しか出来ずにいたが、若葉の様子を確認し終えたサウンドウェーブはどこか安心したかのように一瞬だけ唇に笑みを浮かべた。
それは若葉の見間違いとも言えるような短い時間で消えてしまい、すぐに見慣れた無表情な顔へと戻る。
「気分はどうだ?」
「え、あ、はい。平気です」
「そうか。閣下がお前と少し話をしたいそうだが問題ないか?」
「はい」
ベッドから居りようとした若葉だったが未だに膝の上に乗ったままのラヴィッジに気づくと、どうしたものかと視線を彷徨わせていたがそっとラヴィッジの身体を抱き上げると意外にもラヴィッジは協力的だった。
胸の所で片手で猫を抱きかかえた若葉がベッドから降りると、そのタイミングを待っていたかのようにレーザービークが若葉の肩に止る。
『ケケケ!気にするな!!』
「えぇ・・・・?」
コレは良いのだろうか?と思いながら飼い主であるサウンドウェーブを見ると彼は無言のまま頷いたため、きっとコレで良いのだろうなと思った若葉は寝室から出ようとしたときだった。
「フレンジー君」
ベッドに腰掛けて黙っていたフレンジーに向かい若葉は手を差し伸べる。
その手をフレンジーは驚いたように見つめていたが、差し出された手の意味を理解すると不機嫌そうに目を細めてプイッと顔を背けた。
「・・・フレンジー」
咎めるかのような声音でサウンドウェーブがフレンジーの名を呼ぶと、フレンジーはビクリと身体を震わせた。
ソレが強者からの恐怖からくるもの、上のものからの威圧感からくる命令に怯えているからだと若葉は瞬時に理解すると、フレンジーへと向かい話しかける。
「お願い。私が不安なの。だから手を握っていてくれないかな?」
あくまでも若葉の我儘なのだと言うかのように告げればフレンジーは躊躇うかのように視線を彷徨わせた後、意を決したかのように若葉の手を掴んだ。
「しょうがねぇな」
そっぽを向いたまま言われた言葉は素っ気ないのだが、露わになった耳が真っ赤になっていることに気づいた若葉はあえてソレに気づかぬふりをして歩き出した。
解らないからこそ若葉は恐ろしくて仕方がなかった。
今更何をどう言おうとも言い訳でしかないことくらい若葉は理解をしている。
ゴクリと生唾を飲み込んだ若葉はもうどうにでもなれ!という、ある意味では良い意味でふっきれた気持ちになりながらサウンドウェーブへと頭を下げた。
「ごめんなさい」
「ソレは何に対する謝罪だ?」
「・・・・ベッドを借りたのに色々と好き勝手に言ってしまった事への事です」
「別に気にする必要はない。拒絶することも出来たのに最終的にお前にベッドを使わせることを決めたのは俺だからな」
「それは閣下が居たからですよね」
メガトロンに相手にサウンドウェーブが反論できるわけがない。
きっとメガトロンもそれを解った上で命じた事くらい若葉とて解っていた。
「確かにそうだな」
「やっぱり」
本当に申し訳ない、そう思い再度謝ろうとしたときサウンドウェーブは若葉へと近づきそっと顎に指を掛けて顔を上げさせる。
何故こんな事をするのだ?と言うかのように目をパチパチとさせながら若葉がサウンドウェーブを見つめる事しか出来ずにいたが、若葉の様子を確認し終えたサウンドウェーブはどこか安心したかのように一瞬だけ唇に笑みを浮かべた。
それは若葉の見間違いとも言えるような短い時間で消えてしまい、すぐに見慣れた無表情な顔へと戻る。
「気分はどうだ?」
「え、あ、はい。平気です」
「そうか。閣下がお前と少し話をしたいそうだが問題ないか?」
「はい」
ベッドから居りようとした若葉だったが未だに膝の上に乗ったままのラヴィッジに気づくと、どうしたものかと視線を彷徨わせていたがそっとラヴィッジの身体を抱き上げると意外にもラヴィッジは協力的だった。
胸の所で片手で猫を抱きかかえた若葉がベッドから降りると、そのタイミングを待っていたかのようにレーザービークが若葉の肩に止る。
『ケケケ!気にするな!!』
「えぇ・・・・?」
コレは良いのだろうか?と思いながら飼い主であるサウンドウェーブを見ると彼は無言のまま頷いたため、きっとコレで良いのだろうなと思った若葉は寝室から出ようとしたときだった。
「フレンジー君」
ベッドに腰掛けて黙っていたフレンジーに向かい若葉は手を差し伸べる。
その手をフレンジーは驚いたように見つめていたが、差し出された手の意味を理解すると不機嫌そうに目を細めてプイッと顔を背けた。
「・・・フレンジー」
咎めるかのような声音でサウンドウェーブがフレンジーの名を呼ぶと、フレンジーはビクリと身体を震わせた。
ソレが強者からの恐怖からくるもの、上のものからの威圧感からくる命令に怯えているからだと若葉は瞬時に理解すると、フレンジーへと向かい話しかける。
「お願い。私が不安なの。だから手を握っていてくれないかな?」
あくまでも若葉の我儘なのだと言うかのように告げればフレンジーは躊躇うかのように視線を彷徨わせた後、意を決したかのように若葉の手を掴んだ。
「しょうがねぇな」
そっぽを向いたまま言われた言葉は素っ気ないのだが、露わになった耳が真っ赤になっていることに気づいた若葉はあえてソレに気づかぬふりをして歩き出した。