こうしきさんぽみち

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お礼文❤️こうしきさんぽみち7

~スガ視点 吊り橋効果+α 恋の始まり~

 科警研イチの“優良物件”が売約済になったという悲報に襲われた、2062年仕事初め。

「しかも貴重な“二十代の部”ですからね。それをよりによって死体になりかけてたユキコさんがかっさらっていくなんて……」

「スガちゃん、あたしが干からびてたのは事実だけど死体は言い過ぎじゃない?ミイラじゃなく新鮮なだけマシだけどさ」

 羨み妬みにも動じないどころか気付かない。
 美貌も才能も備え自信に溢れる彼女だからこそ、そんな自虐ネタもさらりと言えるのだと思う。

「でも意外でしたよ〜。雪子さん、ロマンスグレーかつリッチなイケオジ捕まえるって言ってたじゃないですか」

「あ〜それ、自分でも不思議なのよ。何であんな若いコに、って。結局吊り橋効果かな……」

 雪子さんは語る。
 死に至る病のど真ん中で孤独に戦ってる時おかまいなしに踏み込んできて、心底あたしのこと心配しながら事件の解決に突き進む。しかも回復まで甲斐甲斐しく付き添ってくれちゃってさ。それも死んだ恋人と同じ顔なんだから、なんて。
 まあ克洋くんのほうがイケメンキャラだけどね、と大事な元カレ立てるあたりも可愛い。
 でも…………

「フフ、でもあの頃と違って面白いのは、つよしくんなのよ。寝心地いいベッドを盗られたネコみたいに、いつもじと〜ってどっかであたしたちを見てるのよ?も〜カワイくてうずうずしちゃう♡」
 
 あーやっぱり。雪子先生の悪趣味発動しましたね。
 そういうとこです。薪室長への歪んだ愛着。
そこが私、心配なんです。変な矢印に気を取られなくていいから、ご自分の幸せを掴むことに集中するんですよ。しっかり、ファイトですよ!雪子先生!

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