2068 薪誕 旅館じかん
「えっ………ぅわぁあっ!」
マッサージチェアに身を預けて微睡んでいた青木が、急に飛び跳ねるように半身を起こす。
自分の両脚の付け根に薪が顔を埋めていているからだ。しかもそれだけじゃない……
「薪………さん?な、何してるんです?」
「何、って見ればわかるだろ」
薪は部屋着のズボンをずらして取り出した青木の隆起に手を添え、唇を寄せながら答える。
敏感な場所を薪に触れられる刺激と掛かる吐息に痺れた青木は、まったく身動きが取れない。
「お前、オーラルセックスで逝かされた経験は?」
「ないですよ!そんなの……」
「ふ~ん………」
「ちょ、駄目です……ぁうっ」
手に余る性器の先端を口づけで覆う薪の頭を、青木の掌がそっと押し返そうとする。
「薪さんの綺麗なお口にそんなもの咥えちゃ……」
「そうなのか?でもお前はコレをいつも僕の生殖器でもないところから突っ込んで蹂躙しまくってるんだぞ?なのに口に入れるとなるとなぜ急に怖じ気づく?」
「…………そうでした、いまさらごめんなさい」
顔面蒼白で謝る青木が抵抗をやめたのをいいことに、薪は握った手を上下にゆっくりと扱き始める。
「今日は僕の誕生日なんだ、やりたいようにさせろ」
「だっ、だからじゃないですか……ハアッ、こんなこと………俺が気持ちよくなるだけで、あなたには何の得にも……」
「得かどうかは僕が決めることだ。お前はつべこべ云わずに感じてろ」
「っ………ああっ、」
扱く手が止まり、薪の狭い口が精一杯青木のを覆って舌を這わせる。
ぬるりと蠢く感触に震えながら、涙目で青木は懇願した。
「待ってっ………すみません!なら一つだけご提案が……」
「何だ、煩いな」
「せっかくですし……あっちでしませんか?」
荒い息を肩で吐く青木の指差した襖を、薪が片手で勢いよく開ける。と、そこは畳敷きの寝室で、キングサイズの羽毛布団がとてもいい雰囲気で行灯に照らされていた。
誂えたようなその大きな布団を見た瞬間、薪の頭に“青木御用達”の五文字がよぎり、カッと血が上る。
「ふ~ん……これはこれは、どこもかしこもデカイお前にお誂え向きの褥だな。」
「えっ、ちょ、薪さん落ち着いて……」
青木の大きな体を倒すように縺れ込んで着衣を脱がせ合い露出した肌は、温泉効果なのかいつもより熱くて滑らかで、触れ合うたび気持ち良い。
「薪さ……」
青木の脚の間に潜り込み、すぐさま顔を埋めた薪は、有り余る怒張を口いっぱいに含んで、思い切り吸い上げた。
「………っ……」
男らしく声を殺しているが、反応は至極素直だ。
くっきり張り出すカタチをなぞる舌先から喉奥までひろがっていく苦い味わいと、つんと鼻に抜ける発情の匂いが媚薬効果を催し、薪の身体まで淫靡に反応し始める。
「………んっ…………クチュ………はぁっ………」
手と口を夢中で動かしながら、薪も悶えて身を捩る。
「んむっ…」
自分が追い詰めてる筈の青木の反応に、相乗的に攻めたてられてく薪の身体が、咥内で勢いよく爆ぜた性器の脈動と一緒にびくびくと震えた。
「………薪さん?」
「けほ………っ……」
「まさか飲んじゃったんですか?」
覗きこむ青木の心配げな顔から逃れるように、薪は目を逸らす。
「早く、お口の中を濯がれた方が……」
「もう構うな。このままでいいと言ってるだろ」
息が熱いのは、喉に貼りつく濃厚な後味に肌の疼きを抑えられないからだ。昨夜さんざん体内に搾り取ってやったのに、喉をつくほど勢いもすごくて………
「薪さんっ」
「あっ………何………っ」
「やっぱずるいです。あんな美味しそうに啜って、俺もあなたのが欲しい」
「止せってっ!あっ…」
いとも簡単に開かされた両脚の間に埋めてくる青木の顔を、蹴り飛ばそうとしても全然力が入らない。
すでに張りつめた性器が口内に呑まれている感触と、地味顔だと油断していた青木の見栄えが増すアングル、そしてそれが自分の股間にガッツリ埋まってるというシチュエーションが、薪をとことん骨抜きにする。
自分がした時とは違い、青木の手や口に完全に閉じ込められているそこは、好きに動かされ指や舌で滅茶苦茶に弄られて、感度のキャパを一気に、大幅に飛び越えていく。
「……ぁ………っ」
棹を伝い降り根元の丸みを揉み転がす指先が、会陰を辿り後ろの口に潜り込む。
「おまえっ、それはっ……」
侵入から逃れようと捩る身体とはうらはらに、きつく吸い付く肉襞は、昨夜の接合の余韻で過敏にざわめき奥へと誘う。
「ここ、駄目ですか?」
「……く………っ」
逝きそうな性器をナカからも追い込むように、青木が指を曲げる。交接時になぞると弱い小さな痼に当たるから、薪はもう一溜りもない。
「ああっ………!」
快感の痺れが全身を駆け抜けていく。
ぐったりと弛緩した薪の体内に、口内に散った白濁を吸いとった青木の喉を鳴らす音がゴクリと響いた。
マッサージチェアに身を預けて微睡んでいた青木が、急に飛び跳ねるように半身を起こす。
自分の両脚の付け根に薪が顔を埋めていているからだ。しかもそれだけじゃない……
「薪………さん?な、何してるんです?」
「何、って見ればわかるだろ」
薪は部屋着のズボンをずらして取り出した青木の隆起に手を添え、唇を寄せながら答える。
敏感な場所を薪に触れられる刺激と掛かる吐息に痺れた青木は、まったく身動きが取れない。
「お前、オーラルセックスで逝かされた経験は?」
「ないですよ!そんなの……」
「ふ~ん………」
「ちょ、駄目です……ぁうっ」
手に余る性器の先端を口づけで覆う薪の頭を、青木の掌がそっと押し返そうとする。
「薪さんの綺麗なお口にそんなもの咥えちゃ……」
「そうなのか?でもお前はコレをいつも僕の生殖器でもないところから突っ込んで蹂躙しまくってるんだぞ?なのに口に入れるとなるとなぜ急に怖じ気づく?」
「…………そうでした、いまさらごめんなさい」
顔面蒼白で謝る青木が抵抗をやめたのをいいことに、薪は握った手を上下にゆっくりと扱き始める。
「今日は僕の誕生日なんだ、やりたいようにさせろ」
「だっ、だからじゃないですか……ハアッ、こんなこと………俺が気持ちよくなるだけで、あなたには何の得にも……」
「得かどうかは僕が決めることだ。お前はつべこべ云わずに感じてろ」
「っ………ああっ、」
扱く手が止まり、薪の狭い口が精一杯青木のを覆って舌を這わせる。
ぬるりと蠢く感触に震えながら、涙目で青木は懇願した。
「待ってっ………すみません!なら一つだけご提案が……」
「何だ、煩いな」
「せっかくですし……あっちでしませんか?」
荒い息を肩で吐く青木の指差した襖を、薪が片手で勢いよく開ける。と、そこは畳敷きの寝室で、キングサイズの羽毛布団がとてもいい雰囲気で行灯に照らされていた。
誂えたようなその大きな布団を見た瞬間、薪の頭に“青木御用達”の五文字がよぎり、カッと血が上る。
「ふ~ん……これはこれは、どこもかしこもデカイお前にお誂え向きの褥だな。」
「えっ、ちょ、薪さん落ち着いて……」
青木の大きな体を倒すように縺れ込んで着衣を脱がせ合い露出した肌は、温泉効果なのかいつもより熱くて滑らかで、触れ合うたび気持ち良い。
「薪さ……」
青木の脚の間に潜り込み、すぐさま顔を埋めた薪は、有り余る怒張を口いっぱいに含んで、思い切り吸い上げた。
「………っ……」
男らしく声を殺しているが、反応は至極素直だ。
くっきり張り出すカタチをなぞる舌先から喉奥までひろがっていく苦い味わいと、つんと鼻に抜ける発情の匂いが媚薬効果を催し、薪の身体まで淫靡に反応し始める。
「………んっ…………クチュ………はぁっ………」
手と口を夢中で動かしながら、薪も悶えて身を捩る。
「んむっ…」
自分が追い詰めてる筈の青木の反応に、相乗的に攻めたてられてく薪の身体が、咥内で勢いよく爆ぜた性器の脈動と一緒にびくびくと震えた。
「………薪さん?」
「けほ………っ……」
「まさか飲んじゃったんですか?」
覗きこむ青木の心配げな顔から逃れるように、薪は目を逸らす。
「早く、お口の中を濯がれた方が……」
「もう構うな。このままでいいと言ってるだろ」
息が熱いのは、喉に貼りつく濃厚な後味に肌の疼きを抑えられないからだ。昨夜さんざん体内に搾り取ってやったのに、喉をつくほど勢いもすごくて………
「薪さんっ」
「あっ………何………っ」
「やっぱずるいです。あんな美味しそうに啜って、俺もあなたのが欲しい」
「止せってっ!あっ…」
いとも簡単に開かされた両脚の間に埋めてくる青木の顔を、蹴り飛ばそうとしても全然力が入らない。
すでに張りつめた性器が口内に呑まれている感触と、地味顔だと油断していた青木の見栄えが増すアングル、そしてそれが自分の股間にガッツリ埋まってるというシチュエーションが、薪をとことん骨抜きにする。
自分がした時とは違い、青木の手や口に完全に閉じ込められているそこは、好きに動かされ指や舌で滅茶苦茶に弄られて、感度のキャパを一気に、大幅に飛び越えていく。
「……ぁ………っ」
棹を伝い降り根元の丸みを揉み転がす指先が、会陰を辿り後ろの口に潜り込む。
「おまえっ、それはっ……」
侵入から逃れようと捩る身体とはうらはらに、きつく吸い付く肉襞は、昨夜の接合の余韻で過敏にざわめき奥へと誘う。
「ここ、駄目ですか?」
「……く………っ」
逝きそうな性器をナカからも追い込むように、青木が指を曲げる。交接時になぞると弱い小さな痼に当たるから、薪はもう一溜りもない。
「ああっ………!」
快感の痺れが全身を駆け抜けていく。
ぐったりと弛緩した薪の体内に、口内に散った白濁を吸いとった青木の喉を鳴らす音がゴクリと響いた。