天使の決心*ayaさんとコラボ
ある日の夕方、いつも穏やかで明るい笑みを絶やさない平井くんが、しょんぼり俯いているのを見つけた。
「平井くん、どうしたの?」
「あ、光くん…」
平井くんの目は僕の顔を見たとたん、ぽろりと大粒の涙を零す。
「明日のリストにZIPがいた……」
「……へ?ジップ?」
平井くんの話によると、ZIPは前世で全盲だった彼の目の代わりをしていた愛犬で、一心同体の存在だったそうだ。
次に生まれる時も一緒のタイミングになれるよう調整ずみだったのに、天界の事情でZIPが先に行くことになってしまったようだった。
しかも一緒に人間になれるはずだったのに、もう一度“みならい”で。
下界の需要に“みならい”のタマシイの準備が追いつかない状況を受けてのことのようだ。
下界にいくのは立候補もできる。
今僕が天使をしてるのは“みならい”の代わり。ギリギリ天使になれた僕は天使業で相当徳を積まないと、人間に生まれる資格を与えられない。
逆にいうと“みならい”としてなら降りていくことはできた。
だから僕は速攻で申し出たんだ。
「平井くん、どうしたの?」
「あ、光くん…」
平井くんの目は僕の顔を見たとたん、ぽろりと大粒の涙を零す。
「明日のリストにZIPがいた……」
「……へ?ジップ?」
平井くんの話によると、ZIPは前世で全盲だった彼の目の代わりをしていた愛犬で、一心同体の存在だったそうだ。
次に生まれる時も一緒のタイミングになれるよう調整ずみだったのに、天界の事情でZIPが先に行くことになってしまったようだった。
しかも一緒に人間になれるはずだったのに、もう一度“みならい”で。
下界の需要に“みならい”のタマシイの準備が追いつかない状況を受けてのことのようだ。
下界にいくのは立候補もできる。
今僕が天使をしてるのは“みならい”の代わり。ギリギリ天使になれた僕は天使業で相当徳を積まないと、人間に生まれる資格を与えられない。
逆にいうと“みならい”としてなら降りていくことはできた。
だから僕は速攻で申し出たんだ。