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145.それぞれの朝 (蒼紫・剣心・張・夢主・斎藤・時尾)
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夜明け前、張はほとんどない荷物も持って再び警視庁へやって来た。
キィィィ・・・・。
小さな音を立てて斎藤の部屋の扉が開く。
「武尊、朝になるで。」
「スー。」
「武尊。」
「ん・・・。」
「・・・寝起きが悪いちゅうのはほんまなんやな。」
張はため息をつきながら寝ている武尊の顔を見下ろした。
「・・・。」
眼に入る武尊の頬の傷。
思わず張はこの間の左之助の言葉を思い出した。
(三本傷・・・か。武尊が言わんことをあえて詳しくは聞かへんけど・・・。)
と、思わず武尊の頬の傷に指先を伸ばした張は何やら思いついたことがあった。
今一度きょろきょろと周囲を見回すと、
「武尊悪う思わんといてや、わいも男やけ、思い出だけ一つもろうてくわ。」
と、武尊の唇を吸った。
唇にそっと吸い付いただけの優しい口付け。
それは張の最後の夢だった。
張は名残惜しそうにそれを離すと、
「旦那だけええ思いするんはちとずるいねん、そういうわいもずるいねんけどな。そんでもこんくらいは許してもらわんとな。」
と言った。
そして満足した張は武尊を起こす事にした。
「これで起きんかった奴はおらへんで・・・。」
と、張は髪の毛の先っぽ・・・ホウキの先で武尊の鼻の穴をこちょこちょとくすぐった。
「へ・・・へ・・・へっくちゅん!へくちゅん!」
くしゃみの二連発で武尊は眼が覚めた。
「おはようや、武尊。」
「明け方寒かったかなって・・・張?・・・あっ朝か・・・・もうこんな時間なんだ・・。」
すでに白みがかっている空。
そうだった、今日は時尾さんが出発する日だったと、低血圧気味の武尊はのた~っと起きあがった。
「顔洗ってくる・・・ちょっと待ってて。」
ぼそぼそと武尊は呟くと寝惚け半分で部屋を出た。
キィィィ・・・・。
小さな音を立てて斎藤の部屋の扉が開く。
「武尊、朝になるで。」
「スー。」
「武尊。」
「ん・・・。」
「・・・寝起きが悪いちゅうのはほんまなんやな。」
張はため息をつきながら寝ている武尊の顔を見下ろした。
「・・・。」
眼に入る武尊の頬の傷。
思わず張はこの間の左之助の言葉を思い出した。
(三本傷・・・か。武尊が言わんことをあえて詳しくは聞かへんけど・・・。)
と、思わず武尊の頬の傷に指先を伸ばした張は何やら思いついたことがあった。
今一度きょろきょろと周囲を見回すと、
「武尊悪う思わんといてや、わいも男やけ、思い出だけ一つもろうてくわ。」
と、武尊の唇を吸った。
唇にそっと吸い付いただけの優しい口付け。
それは張の最後の夢だった。
張は名残惜しそうにそれを離すと、
「旦那だけええ思いするんはちとずるいねん、そういうわいもずるいねんけどな。そんでもこんくらいは許してもらわんとな。」
と言った。
そして満足した張は武尊を起こす事にした。
「これで起きんかった奴はおらへんで・・・。」
と、張は髪の毛の先っぽ・・・ホウキの先で武尊の鼻の穴をこちょこちょとくすぐった。
「へ・・・へ・・・へっくちゅん!へくちゅん!」
くしゃみの二連発で武尊は眼が覚めた。
「おはようや、武尊。」
「明け方寒かったかなって・・・張?・・・あっ朝か・・・・もうこんな時間なんだ・・。」
すでに白みがかっている空。
そうだった、今日は時尾さんが出発する日だったと、低血圧気味の武尊はのた~っと起きあがった。
「顔洗ってくる・・・ちょっと待ってて。」
ぼそぼそと武尊は呟くと寝惚け半分で部屋を出た。