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143.お宝返却 (夢主・斎藤・張)
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「ハッ、ハッ、ハッ・・。」
深夜の東京の街を武尊が走り抜ける。
背中が時々痛むがそれどころではない。
灯りも消え静まり返った町を満月が照らす。
(決闘ってこの広い東京のどこでやってるんだろ・・・。)
絶対探せない、と武尊は思った。
手掛かりが残っているとすれば斎藤がいた場所、つまり警視庁のお部屋の果し状が残っていれば分かるかもしれない。
子の刻の鐘が鳴り終わり、少し経ってから武尊はやっと警視庁へ着いた。
部屋では斎藤が煙草に火を点け直して感慨深く『阿呆が。』と呟いたその時、警視庁に近づいて来る足音があったのでふとその方向へ顔を向けた。
すると目下に見えたのはただならぬ形相をした武尊の姿だった。
「武尊?」
斎藤は思わず武尊の名を口にした。
何故こんな時間にこんな所へと斎藤は不審に思ったが、今日抜刀斎から果し状が届いたのを知っているのは張だけのはず。
「張・・・貴様さては・・。」
確か日中に武尊に今日の決闘の事は言うなと言っておいたはずだったと斎藤は振り返って張を睨んだ。
殺気を含んだその眼に張は慌て手を横に激しく振った。
「ちゃうちゃう!わいやないで!」
「お前以外に誰がいるというんだ!」
深夜の東京の街を武尊が走り抜ける。
背中が時々痛むがそれどころではない。
灯りも消え静まり返った町を満月が照らす。
(決闘ってこの広い東京のどこでやってるんだろ・・・。)
絶対探せない、と武尊は思った。
手掛かりが残っているとすれば斎藤がいた場所、つまり警視庁のお部屋の果し状が残っていれば分かるかもしれない。
子の刻の鐘が鳴り終わり、少し経ってから武尊はやっと警視庁へ着いた。
部屋では斎藤が煙草に火を点け直して感慨深く『阿呆が。』と呟いたその時、警視庁に近づいて来る足音があったのでふとその方向へ顔を向けた。
すると目下に見えたのはただならぬ形相をした武尊の姿だった。
「武尊?」
斎藤は思わず武尊の名を口にした。
何故こんな時間にこんな所へと斎藤は不審に思ったが、今日抜刀斎から果し状が届いたのを知っているのは張だけのはず。
「張・・・貴様さては・・。」
確か日中に武尊に今日の決闘の事は言うなと言っておいたはずだったと斎藤は振り返って張を睨んだ。
殺気を含んだその眼に張は慌て手を横に激しく振った。
「ちゃうちゃう!わいやないで!」
「お前以外に誰がいるというんだ!」