※1 記憶を失っている時の名前は変換できません。
142.幕末の決着 (斎藤・張・影宮・夢主・時尾・蒼紫)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「いや~、終わった終わった。これで全部でしたっけ?」
「ええ、これで最後ですよ。本当に助かりました、武尊さん。」
時尾に無理はさせまいと汗だくでがんばった武尊。
二人は本当によく働いた。
家の掃除は大方時尾が済ませておいたものの、まず今晩の分と明日の分の食事を準備し、台所に残っている食料品や薪の申し受けから押入れの整理に荷造り。
それが終わると頼んていた大八車を大家さんが持って来てくれたのでそこに箪笥やら何やらと詰め込んで気が付けば夕方。
「お風呂沸かしますね、時尾さん。藤田警部補には悪いですけど先に私達で入っちゃいましょ。」
「そうね・・こういう時は勘弁してもらって先に入ってしまいましょうか。」
二人は顔を見合わせてくすっと笑った。
こうして二人は一日の汗を流して斎藤の帰りを待った。
だが日が暮れても斎藤は戻って来なかった。
(早く帰って来るようにお願いしたのになぁ・・。)
時尾には明日からの長旅に備えて少し休むように武尊は言って、自分は廊下で斎藤の帰って来る気配がないかずっと待ってていた。
武尊が廊下にいるのは斎藤の帰りをいち早く察知するためだけでなく、斎藤から言われた万が一の敵の襲来に対応できるようにという事と、風が冷たくて気持ちいいからである。
武尊が夜空を見上げると月は西に沈みかけていた。
座禅を組みながら武尊が待っていると、庭の塀の向こうから何が地面に落ちる音がした。
一回目は気の所為だと思った武尊だったが目を開けて音のした方を凝らして見ているとまた音がした。
音は小石だった。
「誰・・・。」
武尊は小声を出し、つっかけをひっかけて塀に少し近寄った。
あまり近づくと敵だとまずい。
警戒しながら近づくと、
「俺だ・・・。」
と塀の向こうから声がした。
「ええ、これで最後ですよ。本当に助かりました、武尊さん。」
時尾に無理はさせまいと汗だくでがんばった武尊。
二人は本当によく働いた。
家の掃除は大方時尾が済ませておいたものの、まず今晩の分と明日の分の食事を準備し、台所に残っている食料品や薪の申し受けから押入れの整理に荷造り。
それが終わると頼んていた大八車を大家さんが持って来てくれたのでそこに箪笥やら何やらと詰め込んで気が付けば夕方。
「お風呂沸かしますね、時尾さん。藤田警部補には悪いですけど先に私達で入っちゃいましょ。」
「そうね・・こういう時は勘弁してもらって先に入ってしまいましょうか。」
二人は顔を見合わせてくすっと笑った。
こうして二人は一日の汗を流して斎藤の帰りを待った。
だが日が暮れても斎藤は戻って来なかった。
(早く帰って来るようにお願いしたのになぁ・・。)
時尾には明日からの長旅に備えて少し休むように武尊は言って、自分は廊下で斎藤の帰って来る気配がないかずっと待ってていた。
武尊が廊下にいるのは斎藤の帰りをいち早く察知するためだけでなく、斎藤から言われた万が一の敵の襲来に対応できるようにという事と、風が冷たくて気持ちいいからである。
武尊が夜空を見上げると月は西に沈みかけていた。
座禅を組みながら武尊が待っていると、庭の塀の向こうから何が地面に落ちる音がした。
一回目は気の所為だと思った武尊だったが目を開けて音のした方を凝らして見ているとまた音がした。
音は小石だった。
「誰・・・。」
武尊は小声を出し、つっかけをひっかけて塀に少し近寄った。
あまり近づくと敵だとまずい。
警戒しながら近づくと、
「俺だ・・・。」
と塀の向こうから声がした。