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141.届いた果たし状 (蒼紫・恵・斎藤・張・剣心組)
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斎藤がいつもの蕎麦屋で満足して帰って来ると若い門番が異常に興奮して斎藤に話しかけてきた。
「藤田警部補殿!」
「どうした。」
「緋村先生がこれを。」
と五等巡査の新市は剣心から預かった手紙を大事そうに取り出して渡した。
「確かにお渡しいたしました!」
「御苦労。」
斎藤は短く労うと警視庁に入り歩きながらそれを開いてみた。
「・・・・。」
そしてもう一度たたむと自分の部屋へ直行した。
ガチャ。
斎藤よりも早く帰って来ていた張は斎藤の部屋で暇を持て余して刀の手入れをしていた。
人に時間を指定しておいて余裕の遅刻をかます斎藤に今日はこっちの方から嫌味の一つや二つでも言ってやろうと思っていた張だったが、部屋に入ってきた斎藤の顔を見て張はその言葉を飲み込んだ。
いつもしかめっ面、しかも自分と目を合わせれば必ず眉間の皺がぐっと深くなるその顔が今に限ってニヤッと口角を上げて笑っていたのであった。
斎藤はそのままどさっとソファーに座り込んだ。
斎藤のその表情はどうやらその手に持っている書状によるものらしいという事が張には分かった。
「何かええ事でもあったんでっか。」
と、張は斎藤の手にしている紙に目をやった。
「これか?」
斎藤は片手でバっとそれを広げると再度一読した。
「抜刀斎が俺に持って来たそうだ。」
「抜刀斎から?何や今回の件の礼状でも持ってきたんかいな?」
「読んでみるか?」
と、斎藤はピッっと手紙を張に飛ばした。
張は片手でパシっとそれを受け取ると
「う゛っ!」
と、まず一声をあげた。
「・・これ、まじで抜刀斎が書いたんかいな、字・・へったくそやなぁ・・。」
一瞬絶句した張は、こんなガキくさい字を書くなら内容も大したことない礼状かと馬鹿にして丁度かゆかった鼻に打粉を突っ込んで軽く読み流そうとしていたが・・。
書いてある内容に驚愕した。
驚愕し過ぎて奥まで打粉を突っ込んでしまったが流れる鼻血などにかまっている暇はなかった。
「旦那・・・・コレ・・。」
「フッ、・・・面白いだろ。」
「フカシこいてる場合やないで・・・いよいよついに・・・しかも今夜かいな。」
書かれていたのは決闘の申し込み。
剣心は飛天御剣流が撃てなくなる前に灼熱の幕末をただ一人生き残った宿敵との決着をつけたかった。
自分の体は何もしなくても徐々に悪くなっていくという恵の言葉。
今日より明日、明日より明後日には微細ながらも飛天御剣流の精度は間違いなく落ちていく。
壬生の狼に闘いを挑むのなら早ければ早いほうがいい・・・剣心は時間に焦りを感じていた。
斎藤は視線を感じ窓下を見た。
(抜刀斎・・・。)
案の定、視線を感じる方を向いてみれば警視庁道端から剣心は三階の斎藤の部屋を睨んでいた。
斎藤は剣心の腹に巻かれた包帯に目をやり
「怪我も治らないうちに決闘か・・しかも【不殺】でか?・・・俺も舐められたものだな。」
と剣心を見降ろした。
「せやかて旦那、相手はあの抜刀斎・・・。」
ギロ。
斎藤の眼玉が張へ向いた。
「くだらん推測はしなくていい、それより屋敷はどうだったんだ。」
斎藤が再び窓の下を向くことはなかった。
剣心は斎藤の後ろ姿を下から暫く眺めた後、その場を去った。
余談雑談:
最初は恵と蒼紫の会話になってます。
恵はきっと思ってます。
(女心っていうのは【理解】するもんじゃないわ・・・。)っと。
蒼紫にわかるかな・・?(笑)
御庭番衆で女心が分かるのは翁や式尉だったりするのではないかと考えております。
後段は果たし状(手紙)についてです。
剣心は新市五等巡査に手紙を渡した後、斎藤さんが帰って来るのを警視庁の周りをうろうろしながらずっと待ってました。
確実に手渡されるか心配でどうしようもなかったんでしょうね。(^-^)
剣心にとって斎藤さんとの【決着】というのは、奥義を使って勝負し、逆刃刀だから相手は死ぬことはない(実際蒼紫も志々雄も縁も死んでませんから・・。今から考えると師匠が一番重症・・)までも大ダメージを与えて自分が勝利する、といったストーリーを描いているのでしょうが、斎藤さんがそんなストーリーに乗ってくれると思っていたのでしょうか。
何にせよ、剣心はこの勝負に負けるなんて思っていないんだろうな・・、と、思えるところが腹が立つ。(私は斎藤さんの味方、笑)
こうなったら管理人の思うがままに斎藤さんに滅多打ちにされるという話にしてしまおうかな?と、少しだけそんな事を考えてしまいました。
フフフフフ(←黒い笑い)
2014.3.30
「藤田警部補殿!」
「どうした。」
「緋村先生がこれを。」
と五等巡査の新市は剣心から預かった手紙を大事そうに取り出して渡した。
「確かにお渡しいたしました!」
「御苦労。」
斎藤は短く労うと警視庁に入り歩きながらそれを開いてみた。
「・・・・。」
そしてもう一度たたむと自分の部屋へ直行した。
ガチャ。
斎藤よりも早く帰って来ていた張は斎藤の部屋で暇を持て余して刀の手入れをしていた。
人に時間を指定しておいて余裕の遅刻をかます斎藤に今日はこっちの方から嫌味の一つや二つでも言ってやろうと思っていた張だったが、部屋に入ってきた斎藤の顔を見て張はその言葉を飲み込んだ。
いつもしかめっ面、しかも自分と目を合わせれば必ず眉間の皺がぐっと深くなるその顔が今に限ってニヤッと口角を上げて笑っていたのであった。
斎藤はそのままどさっとソファーに座り込んだ。
斎藤のその表情はどうやらその手に持っている書状によるものらしいという事が張には分かった。
「何かええ事でもあったんでっか。」
と、張は斎藤の手にしている紙に目をやった。
「これか?」
斎藤は片手でバっとそれを広げると再度一読した。
「抜刀斎が俺に持って来たそうだ。」
「抜刀斎から?何や今回の件の礼状でも持ってきたんかいな?」
「読んでみるか?」
と、斎藤はピッっと手紙を張に飛ばした。
張は片手でパシっとそれを受け取ると
「う゛っ!」
と、まず一声をあげた。
「・・これ、まじで抜刀斎が書いたんかいな、字・・へったくそやなぁ・・。」
一瞬絶句した張は、こんなガキくさい字を書くなら内容も大したことない礼状かと馬鹿にして丁度かゆかった鼻に打粉を突っ込んで軽く読み流そうとしていたが・・。
書いてある内容に驚愕した。
驚愕し過ぎて奥まで打粉を突っ込んでしまったが流れる鼻血などにかまっている暇はなかった。
「旦那・・・・コレ・・。」
「フッ、・・・面白いだろ。」
「フカシこいてる場合やないで・・・いよいよついに・・・しかも今夜かいな。」
書かれていたのは決闘の申し込み。
剣心は飛天御剣流が撃てなくなる前に灼熱の幕末をただ一人生き残った宿敵との決着をつけたかった。
自分の体は何もしなくても徐々に悪くなっていくという恵の言葉。
今日より明日、明日より明後日には微細ながらも飛天御剣流の精度は間違いなく落ちていく。
壬生の狼に闘いを挑むのなら早ければ早いほうがいい・・・剣心は時間に焦りを感じていた。
斎藤は視線を感じ窓下を見た。
(抜刀斎・・・。)
案の定、視線を感じる方を向いてみれば警視庁道端から剣心は三階の斎藤の部屋を睨んでいた。
斎藤は剣心の腹に巻かれた包帯に目をやり
「怪我も治らないうちに決闘か・・しかも【不殺】でか?・・・俺も舐められたものだな。」
と剣心を見降ろした。
「せやかて旦那、相手はあの抜刀斎・・・。」
ギロ。
斎藤の眼玉が張へ向いた。
「くだらん推測はしなくていい、それより屋敷はどうだったんだ。」
斎藤が再び窓の下を向くことはなかった。
剣心は斎藤の後ろ姿を下から暫く眺めた後、その場を去った。
余談雑談:
最初は恵と蒼紫の会話になってます。
恵はきっと思ってます。
(女心っていうのは【理解】するもんじゃないわ・・・。)っと。
蒼紫にわかるかな・・?(笑)
御庭番衆で女心が分かるのは翁や式尉だったりするのではないかと考えております。
後段は果たし状(手紙)についてです。
剣心は新市五等巡査に手紙を渡した後、斎藤さんが帰って来るのを警視庁の周りをうろうろしながらずっと待ってました。
確実に手渡されるか心配でどうしようもなかったんでしょうね。(^-^)
剣心にとって斎藤さんとの【決着】というのは、奥義を使って勝負し、逆刃刀だから相手は死ぬことはない(実際蒼紫も志々雄も縁も死んでませんから・・。今から考えると師匠が一番重症・・)までも大ダメージを与えて自分が勝利する、といったストーリーを描いているのでしょうが、斎藤さんがそんなストーリーに乗ってくれると思っていたのでしょうか。
何にせよ、剣心はこの勝負に負けるなんて思っていないんだろうな・・、と、思えるところが腹が立つ。(私は斎藤さんの味方、笑)
こうなったら管理人の思うがままに斎藤さんに滅多打ちにされるという話にしてしまおうかな?と、少しだけそんな事を考えてしまいました。
フフフフフ(←黒い笑い)
2014.3.30