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140.会津への決意 (夢主・斎藤・時尾・張・剣心組・操・蒼紫)
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こうして藤田家の朝餉の時間となった。
「時尾、昨日の事もある。今日は武尊を一日おいて置くことにした。」
「すみません、五郎さん、武尊さん。」
「という事で無理がない程度でいい、明日出発出来るように整えておけ。」
「わかりました。」
「え?出発って・・。」
「敵の正体がつかめないまま、ここに長居するのは危険だ。俺が東京にいるうちなら万が一何かあっても手が手を打てる。赴任までまだ少しあるが先に時尾を会津に発たせる事にした。」
斎藤の言葉に武尊はただ斎藤の顔、時尾の顔を見るしかなかった。
そして敵の狙いは私なのに・・・と、武尊の箸が一瞬止まった。
それを見てか斎藤が補足をした。
「武尊を残すのは万が一の為だが俺の読みでは今日は仕掛けてくる可能性はまずないだろう。奴らにまだ余力があるならば昨晩中に仕掛けて来てもいいはずだった。それがないということは向こうも何か時間が必要な可能性があるからだ。」
「藤田警部補がそう言うなら少し安心しました。だからといって気を抜くつもりはありませんが出来ることなら今日は早めに帰って来てください・・・。」
斎藤はそういう武尊をちらっと見て、
「嗚呼。」
と短く答えた。
「じゃあ、行って来る。武尊、時尾を頼んだぞ。」
「はい。」
斎藤はそう言って出勤して行った。
家に残ったのは女二人。
「引っ越し準備ですよね、時尾さんは無理しないでくださいよ。」
「はい武尊さん、大人しくしておかないと怒られそうですね。」
時尾はフフと微笑んで武尊を見た。
「じゃ、まずお茶を入れようかしら。実は取って置きの羊羹があるのよ。」
「え?」
「同じやるなら楽しくやらなくっちゃね。まず段取りしましょうか。」
と、時尾はお茶を入れに台所へ行った。
**************
「おはようございま~す、って旦那、武尊はどこやねん。」
と、二日ぶりに出勤早々張は武尊の姿を探してきょろきょろした。
「朝から気が抜けた声を出してなんだその態度は。二日も休みをくれてやったんだ、鋭気を養ってきたんじゃないのか。それに武尊は別用を頼んだ、今日はここには来ないぞ。」
「なんやねんそれ~!折角武尊の顔でも見て楽しい一日を過ごそう思うとったのに。」
と、張はがっくりした。
というのも昨日張は折角の休みをいい気分で街を徘徊していたところ、左之助に偶然会って絡まれて散々だったのだ。
「それは生憎だったな。早速だがお前にも仕事だ。」
「あい?」
休み明けにいきなりかいと思いつつも逆らえず、
「麻布の長州藩邸跡にあるでかい屋敷があるだろう、そこの様子を探って来い。今日の昼飯までに報告だ。」
「えらい急な話やな、何かあったんか。」
「何があったかを調べるのがお前の仕事だ、が、下情報をやる、昨日そこで茶人による一般人への恐喝及び暴行未遂があった。」
「そりゃま、えらいことでんな。」
話途中で張が軽い相槌を打つ。
「と、殺しもな。」
「あ”?」
【殺し】という言葉に張が反応した。
「ちなみにまだこちら(警察)への届け出はされてない。」
「ちょっと待った、殺されたんは誰や。そんなとこ平民がそう簡単に入るとこちゃうやろ?」
「まあな、一つ仮説を立てるとすれば最初から何等かの計画があり目的の人物を呼び寄せたという事になるんだろうが、逆に殺られたという訳だ。」
と言いながら、斎藤は煙草をふかし窓辺に立って外を眺めた。
「ほんなら加害者ちゅうか、まぁお茶をする人が恐喝するちゅう事がわいの理解の範囲を超えんねんけど、そのやった方が返り討ちにあったちゅうことなんか?」
「そういう事になるな。」
「そやけどまだ明るみに出てへんのやろその事件は。何でそな事知ってんねん。」
「情報源はいろいろあるからな・・・。」
「せやけど妙やな、そんな事があったんなら朝一で誰かに見つけられて即行警察へ通報するんやないか?」
「阿呆でもやはりそこに気が付くか・・お前の言うとおりそこが腑に落ちん所だ。茶人のような知識人が一般人を恐喝する事自体もおかしいが、そのような社会的地位がある奴らの殺しがあったとしたら通報がないというのはおかしい。それを調べろと言っているんだ。」
「ま、荒川中を走り回るよりはちょろいもんやな、行動が早いのがわいの強みや。ほな行って来るわ。」
と、仕事となればは意外に真面目な張はさっと現場に向かったのであった。
「時尾、昨日の事もある。今日は武尊を一日おいて置くことにした。」
「すみません、五郎さん、武尊さん。」
「という事で無理がない程度でいい、明日出発出来るように整えておけ。」
「わかりました。」
「え?出発って・・。」
「敵の正体がつかめないまま、ここに長居するのは危険だ。俺が東京にいるうちなら万が一何かあっても手が手を打てる。赴任までまだ少しあるが先に時尾を会津に発たせる事にした。」
斎藤の言葉に武尊はただ斎藤の顔、時尾の顔を見るしかなかった。
そして敵の狙いは私なのに・・・と、武尊の箸が一瞬止まった。
それを見てか斎藤が補足をした。
「武尊を残すのは万が一の為だが俺の読みでは今日は仕掛けてくる可能性はまずないだろう。奴らにまだ余力があるならば昨晩中に仕掛けて来てもいいはずだった。それがないということは向こうも何か時間が必要な可能性があるからだ。」
「藤田警部補がそう言うなら少し安心しました。だからといって気を抜くつもりはありませんが出来ることなら今日は早めに帰って来てください・・・。」
斎藤はそういう武尊をちらっと見て、
「嗚呼。」
と短く答えた。
「じゃあ、行って来る。武尊、時尾を頼んだぞ。」
「はい。」
斎藤はそう言って出勤して行った。
家に残ったのは女二人。
「引っ越し準備ですよね、時尾さんは無理しないでくださいよ。」
「はい武尊さん、大人しくしておかないと怒られそうですね。」
時尾はフフと微笑んで武尊を見た。
「じゃ、まずお茶を入れようかしら。実は取って置きの羊羹があるのよ。」
「え?」
「同じやるなら楽しくやらなくっちゃね。まず段取りしましょうか。」
と、時尾はお茶を入れに台所へ行った。
**************
「おはようございま~す、って旦那、武尊はどこやねん。」
と、二日ぶりに出勤早々張は武尊の姿を探してきょろきょろした。
「朝から気が抜けた声を出してなんだその態度は。二日も休みをくれてやったんだ、鋭気を養ってきたんじゃないのか。それに武尊は別用を頼んだ、今日はここには来ないぞ。」
「なんやねんそれ~!折角武尊の顔でも見て楽しい一日を過ごそう思うとったのに。」
と、張はがっくりした。
というのも昨日張は折角の休みをいい気分で街を徘徊していたところ、左之助に偶然会って絡まれて散々だったのだ。
「それは生憎だったな。早速だがお前にも仕事だ。」
「あい?」
休み明けにいきなりかいと思いつつも逆らえず、
「麻布の長州藩邸跡にあるでかい屋敷があるだろう、そこの様子を探って来い。今日の昼飯までに報告だ。」
「えらい急な話やな、何かあったんか。」
「何があったかを調べるのがお前の仕事だ、が、下情報をやる、昨日そこで茶人による一般人への恐喝及び暴行未遂があった。」
「そりゃま、えらいことでんな。」
話途中で張が軽い相槌を打つ。
「と、殺しもな。」
「あ”?」
【殺し】という言葉に張が反応した。
「ちなみにまだこちら(警察)への届け出はされてない。」
「ちょっと待った、殺されたんは誰や。そんなとこ平民がそう簡単に入るとこちゃうやろ?」
「まあな、一つ仮説を立てるとすれば最初から何等かの計画があり目的の人物を呼び寄せたという事になるんだろうが、逆に殺られたという訳だ。」
と言いながら、斎藤は煙草をふかし窓辺に立って外を眺めた。
「ほんなら加害者ちゅうか、まぁお茶をする人が恐喝するちゅう事がわいの理解の範囲を超えんねんけど、そのやった方が返り討ちにあったちゅうことなんか?」
「そういう事になるな。」
「そやけどまだ明るみに出てへんのやろその事件は。何でそな事知ってんねん。」
「情報源はいろいろあるからな・・・。」
「せやけど妙やな、そんな事があったんなら朝一で誰かに見つけられて即行警察へ通報するんやないか?」
「阿呆でもやはりそこに気が付くか・・お前の言うとおりそこが腑に落ちん所だ。茶人のような知識人が一般人を恐喝する事自体もおかしいが、そのような社会的地位がある奴らの殺しがあったとしたら通報がないというのはおかしい。それを調べろと言っているんだ。」
「ま、荒川中を走り回るよりはちょろいもんやな、行動が早いのがわいの強みや。ほな行って来るわ。」
と、仕事となればは意外に真面目な張はさっと現場に向かったのであった。