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136.罠 (操、夢主、時尾)
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曲がりくねった廊下を走りながら武尊は屋敷の奥を目指した。
(何故毒が入っていた?お茶の先生は時尾さんが以前からずっとならっていた流派で今までは普通にお稽古をしていたのに・・。いや、こんな事を考えているよりも早く時尾さんを見つけなければ!)
途中武尊を見かけた坊主頭が何人か武尊に、
「お待ちなさい!そこのあなた!」
と声をかけ追いかけてきたが武尊は無視して自分の勘を頼りに走った。
そして大分奥に来て、少し上等の雰囲気をかもし出している部屋の前へ来ると武尊は障子を開いた。
そこに武尊は時尾の姿を見た。
(ビンゴ・・・・・っ!)
武尊が見た時尾の姿は廊下を走ってくる音とおそらく急にそれが自分達の部屋の前で止まった事による動作が固まった姿・・・まさに切り分けたお茶菓子を黒文字で刺し、口に運ぼうとしていた所だった。
「時尾さん!食べちゃだめ!」
と、武尊は時尾の所へ駆け寄りお茶菓子を蹴飛ばした。
「武尊さん!」
時尾は茶道の家元、そして先生のいる前で自分の連れがとんでもない乱暴な行いをしたことに唖然として叫んだ。
「武尊さん、何てことを・・ここを何処だと思ってらっしゃるんですか!」
「時尾さん、騙されちゃだめだ、私のお茶菓子には毒が入っていた。」
「そんな!信じられない・・・。」
「とりあえず、今日は帰ろう。何か変だもの、ここ。」
武尊が時尾にそう言うと、時尾はいつもお茶を習っている先生の方を向いて、
「先生・・・。」
と視線を投げかけた。
「さ、時尾さん、早く。」
と武尊は時尾の片手を取り時尾を引っ張り上げた。
その時部屋の奥の正面に座っていたもう一人の男・・おそらく時尾が言う家元様と思われし人物が静かに立ち上がった。
武尊は時尾と家元との間に入り、時尾を守る様に両手を広げて立ちはだかった。
「何が目的か知らないけど、時尾さんには指一本触れさせはしないから。」
と、武尊は家元を睨んだ。
2014. 3. 7
(何故毒が入っていた?お茶の先生は時尾さんが以前からずっとならっていた流派で今までは普通にお稽古をしていたのに・・。いや、こんな事を考えているよりも早く時尾さんを見つけなければ!)
途中武尊を見かけた坊主頭が何人か武尊に、
「お待ちなさい!そこのあなた!」
と声をかけ追いかけてきたが武尊は無視して自分の勘を頼りに走った。
そして大分奥に来て、少し上等の雰囲気をかもし出している部屋の前へ来ると武尊は障子を開いた。
そこに武尊は時尾の姿を見た。
(ビンゴ・・・・・っ!)
武尊が見た時尾の姿は廊下を走ってくる音とおそらく急にそれが自分達の部屋の前で止まった事による動作が固まった姿・・・まさに切り分けたお茶菓子を黒文字で刺し、口に運ぼうとしていた所だった。
「時尾さん!食べちゃだめ!」
と、武尊は時尾の所へ駆け寄りお茶菓子を蹴飛ばした。
「武尊さん!」
時尾は茶道の家元、そして先生のいる前で自分の連れがとんでもない乱暴な行いをしたことに唖然として叫んだ。
「武尊さん、何てことを・・ここを何処だと思ってらっしゃるんですか!」
「時尾さん、騙されちゃだめだ、私のお茶菓子には毒が入っていた。」
「そんな!信じられない・・・。」
「とりあえず、今日は帰ろう。何か変だもの、ここ。」
武尊が時尾にそう言うと、時尾はいつもお茶を習っている先生の方を向いて、
「先生・・・。」
と視線を投げかけた。
「さ、時尾さん、早く。」
と武尊は時尾の片手を取り時尾を引っ張り上げた。
その時部屋の奥の正面に座っていたもう一人の男・・おそらく時尾が言う家元様と思われし人物が静かに立ち上がった。
武尊は時尾と家元との間に入り、時尾を守る様に両手を広げて立ちはだかった。
「何が目的か知らないけど、時尾さんには指一本触れさせはしないから。」
と、武尊は家元を睨んだ。
2014. 3. 7