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135.御札に込めた願い (時尾・夢主・斎藤・恵)
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武尊は今日の仕事を終えると藤田家へ戻った。
「ただ今帰りました。」
「お帰りなさい、武尊さん。」
時尾が汗を拭き拭き武尊を出迎えた。
その片手には雑巾。
「ええ、日が沈む前に引っ越し前のお掃除を終わらせたかったの。」
と、時尾は言った。
そう、この時代、夜になっても灯りがあるとはいえ、一般家庭の灯りと言えば現代と比べ物にならないぐらい暗く、それは行燈だったり蝋燭だったり、はたまた西洋から入って来たランプが使われたりしていた。
(そうだよね、ランプっていったって燃料も高いし、点けても平成の世に比べれば暗すぎてお掃除なんかしてられないよねー。)
と、武尊は結構明治という時代に慣れたつもりになっていても、まだまだふとした所で違いに気づくのだった。
だからこの時代の人は皆、早寝早起きが普通。
「時尾さん、これ今日神谷道場の人が持って来てくれたんです、ありがとうございました、台所へ持っていっときますね。あ、それから何かお手伝い出来る事はありませんか?」
と、武尊は重箱を片手に台所へ向かいながらそう言った。
「いえ、お掃除は終わりましたから大丈夫ですよ。武尊さんはゆっくり休んでいてくださいね。」
と、時尾ににっこり顔で言われた武尊だったが、テレビもねェ、ラジオもねェ、本を読むにも気が向かねェ(読めないし・・。)状態の武尊は暇をつぶせない。
それに自分だけ休むというのも申し訳ないという気でいっぱいになる。
「それでは私、お風呂沸かしてきますね。今日藤田警部補、開拓使のお役人さんと一杯やるから夜遅くなるって言ってましたので時尾さんはゆっくりお湯に入って疲れをとってください。」
と、武尊は風呂焚きを申し出た。
「そうですか、それなら・・・先にお風呂頂いちゃおうかしら、明日はお茶のお稽古がありますし髪も洗いたいと思っていたんです。ありがとうございます武尊さん。」
「いえ、それくらいしかお手伝いできなくてすみません、では行ってきます。」
と武尊は早速お風呂場へ向かった。
そうしてお風呂を沸かし、時尾をと楽しく夕餉を終えた。
まだ背中の傷が治ってないので武尊はお風呂は止めといて先に休ませてもらうことにした。
だが、その前に明日の予定を確認しておきたかった。
「時尾さん、明日のお茶会って何時からなんですか?」
「それがね、先生の御都合で遅めの時間で夕方の四時からなんですって。場所は歩いて二十分ぐらいの所ですので三時半頃に家を出ようと思うのですが武尊さんのお時間の都合は大丈夫ですか。」
「ええ、私は明日お休みを頂いてますので時間の方は問題ありません。診察も午前中に見ていただければお昼過ぎ・・少し遅くなったとしてもそれくらいの時間には戻って来れると思います。むしろそれくらいの時間の方が余裕があっていいですね。・・また明日もおにぎり持っていっていってもいいですか?」
「ええ、もちろんですわ。」
「よかった、ではまた明日。おやすみなさい、時尾さん。お先です。」
「おやすみなさい、武尊さん。お傷が早くよくなればいいですね。」
「ありがとうございます。」
武尊はそう言って頭を下げると部屋へ向かった。
「ただ今帰りました。」
「お帰りなさい、武尊さん。」
時尾が汗を拭き拭き武尊を出迎えた。
その片手には雑巾。
「ええ、日が沈む前に引っ越し前のお掃除を終わらせたかったの。」
と、時尾は言った。
そう、この時代、夜になっても灯りがあるとはいえ、一般家庭の灯りと言えば現代と比べ物にならないぐらい暗く、それは行燈だったり蝋燭だったり、はたまた西洋から入って来たランプが使われたりしていた。
(そうだよね、ランプっていったって燃料も高いし、点けても平成の世に比べれば暗すぎてお掃除なんかしてられないよねー。)
と、武尊は結構明治という時代に慣れたつもりになっていても、まだまだふとした所で違いに気づくのだった。
だからこの時代の人は皆、早寝早起きが普通。
「時尾さん、これ今日神谷道場の人が持って来てくれたんです、ありがとうございました、台所へ持っていっときますね。あ、それから何かお手伝い出来る事はありませんか?」
と、武尊は重箱を片手に台所へ向かいながらそう言った。
「いえ、お掃除は終わりましたから大丈夫ですよ。武尊さんはゆっくり休んでいてくださいね。」
と、時尾ににっこり顔で言われた武尊だったが、テレビもねェ、ラジオもねェ、本を読むにも気が向かねェ(読めないし・・。)状態の武尊は暇をつぶせない。
それに自分だけ休むというのも申し訳ないという気でいっぱいになる。
「それでは私、お風呂沸かしてきますね。今日藤田警部補、開拓使のお役人さんと一杯やるから夜遅くなるって言ってましたので時尾さんはゆっくりお湯に入って疲れをとってください。」
と、武尊は風呂焚きを申し出た。
「そうですか、それなら・・・先にお風呂頂いちゃおうかしら、明日はお茶のお稽古がありますし髪も洗いたいと思っていたんです。ありがとうございます武尊さん。」
「いえ、それくらいしかお手伝いできなくてすみません、では行ってきます。」
と武尊は早速お風呂場へ向かった。
そうしてお風呂を沸かし、時尾をと楽しく夕餉を終えた。
まだ背中の傷が治ってないので武尊はお風呂は止めといて先に休ませてもらうことにした。
だが、その前に明日の予定を確認しておきたかった。
「時尾さん、明日のお茶会って何時からなんですか?」
「それがね、先生の御都合で遅めの時間で夕方の四時からなんですって。場所は歩いて二十分ぐらいの所ですので三時半頃に家を出ようと思うのですが武尊さんのお時間の都合は大丈夫ですか。」
「ええ、私は明日お休みを頂いてますので時間の方は問題ありません。診察も午前中に見ていただければお昼過ぎ・・少し遅くなったとしてもそれくらいの時間には戻って来れると思います。むしろそれくらいの時間の方が余裕があっていいですね。・・また明日もおにぎり持っていっていってもいいですか?」
「ええ、もちろんですわ。」
「よかった、ではまた明日。おやすみなさい、時尾さん。お先です。」
「おやすみなさい、武尊さん。お傷が早くよくなればいいですね。」
「ありがとうございます。」
武尊はそう言って頭を下げると部屋へ向かった。