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121.九月三十日夜(小田原の影、そして神谷道場)(伊藤卿、剣心、薫、左之助、操、弥彦、蒼紫)
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と、数時間後久々の神谷道場での夕餉。
弥彦も飯となれば本能的に起きてがっつく。
「薫のまずい飯も久々だな。」
「ああ、嬢ちゃんの腕前がいつまでたっても上がらねぇってのはある意味すげぇことだぜ。」
「あんたたち、文句言うなら食べなくていいのよ。」
「ないよりはましだぜ、な、弥彦。」
「ああ、今日は操が魚焼いたんだろ?食べれる分だけまだいいさ、薫が焼くと骨まで真っ黒っていう時も多いもんな左之助。」
そんな中、剣心は静かに箸を進めている。
操も普通に御飯を食べている。
蒼紫は半分ぐらいまで何とか頑張って箸をつけたが、
「すまん・・。」
と言って席を立った。
一同無言で部屋から出て行く蒼紫を見送った・・・・後、騒然となった。
「ほら見ろ!薫が作った飯は普通じゃ食えないぐらいの腕前じゃないか。」
「こら!弥彦ー!」
「まあまあ薫殿~、蒼紫はたまたま何か具合でも悪かったんでござるよ。」
「嬢ちゃんの飯がちゃんと食えるまでは一人前の剣心組とはいえないぜ。」
「蒼紫様~、私が手伝った御飯が食べられないって言うんですか~~~。ううう~~。」
と、涙ぐむ始末。
仕方なしに剣心は、
「ちょっと蒼紫を見てくるでござるよ。」
と、言って席を立った時、左之助と弥彦は御飯三杯目に突入していた。
蒼紫は借りている部屋の前で腕を組み夜空を見ていた。
「蒼紫。」
蒼紫は剣心の声に顔だけ少し振り返った。
「すまないでござるな、薫殿の料理はちょっと癖が強いでござる。」
そう言った剣心を蒼紫はじっと見つめた。
「蒼紫・・・?」
「緋村・・・、神谷道場に来たのは(般若の調べによると)確か八か月ほど前だったか。」
「おろ?もうそんなになるでござるか。そうでござるな・・。」
「当然観柳邸に攻め込んで来た時もここに住んでいたな。」
「左様でござるが・・・それが何かあるでござるか?」
「いや・・・・。」
と、いいつつ蒼紫は剣心をじっと見続けて、
(志々雄のアジトで食べた料理が味がしなかったのは俺の精神状態によるものとしても決してまずい物ではなかったであろう。だが、神谷薫の作った物は明らかに精神を揺るがす・・・決して戦の前に食べるようなものではない。)
と思った。
だが、目の前の抜刀斎・・・いや、緋村剣心という男は平然とそれを食していた。
(あの料理を食べ続けて、あの体力、あの気力・・・。それで観柳邸へ乗り込んで来たというのか・・・・・・俺には無理だ・・・。)
ガクッ。
蒼紫の心が折れた。
今、蒼紫は剣心に対して真に敗北を認めた。
(間違いなくこの男は最強だ・・・。許せ、般若、式尉、火男、癋見・・・。)
何だか急に陰気な雰囲気を撒き散らし始めた蒼紫に剣心は、
「大丈夫でござるか蒼紫、いや、薫殿の料理も慣れればなかなかの珍味でござる。」
「・・・・・。」
「もし、大丈夫であるようなら、先程の話とやら、できれば皆の前でして欲しいでござるが無理なら先に休むでござるよ。また明日にでも・・・。」
という剣心に、
「いや、明日では遅いのだ。神谷薫にも聞いてもらわねばならん。緋村と一緒のほうが手間が省けていい。大丈夫だ、今戻る。何、話自体はそんなに難しいことではない。」
と言った。
弥彦も飯となれば本能的に起きてがっつく。
「薫のまずい飯も久々だな。」
「ああ、嬢ちゃんの腕前がいつまでたっても上がらねぇってのはある意味すげぇことだぜ。」
「あんたたち、文句言うなら食べなくていいのよ。」
「ないよりはましだぜ、な、弥彦。」
「ああ、今日は操が魚焼いたんだろ?食べれる分だけまだいいさ、薫が焼くと骨まで真っ黒っていう時も多いもんな左之助。」
そんな中、剣心は静かに箸を進めている。
操も普通に御飯を食べている。
蒼紫は半分ぐらいまで何とか頑張って箸をつけたが、
「すまん・・。」
と言って席を立った。
一同無言で部屋から出て行く蒼紫を見送った・・・・後、騒然となった。
「ほら見ろ!薫が作った飯は普通じゃ食えないぐらいの腕前じゃないか。」
「こら!弥彦ー!」
「まあまあ薫殿~、蒼紫はたまたま何か具合でも悪かったんでござるよ。」
「嬢ちゃんの飯がちゃんと食えるまでは一人前の剣心組とはいえないぜ。」
「蒼紫様~、私が手伝った御飯が食べられないって言うんですか~~~。ううう~~。」
と、涙ぐむ始末。
仕方なしに剣心は、
「ちょっと蒼紫を見てくるでござるよ。」
と、言って席を立った時、左之助と弥彦は御飯三杯目に突入していた。
蒼紫は借りている部屋の前で腕を組み夜空を見ていた。
「蒼紫。」
蒼紫は剣心の声に顔だけ少し振り返った。
「すまないでござるな、薫殿の料理はちょっと癖が強いでござる。」
そう言った剣心を蒼紫はじっと見つめた。
「蒼紫・・・?」
「緋村・・・、神谷道場に来たのは(般若の調べによると)確か八か月ほど前だったか。」
「おろ?もうそんなになるでござるか。そうでござるな・・。」
「当然観柳邸に攻め込んで来た時もここに住んでいたな。」
「左様でござるが・・・それが何かあるでござるか?」
「いや・・・・。」
と、いいつつ蒼紫は剣心をじっと見続けて、
(志々雄のアジトで食べた料理が味がしなかったのは俺の精神状態によるものとしても決してまずい物ではなかったであろう。だが、神谷薫の作った物は明らかに精神を揺るがす・・・決して戦の前に食べるようなものではない。)
と思った。
だが、目の前の抜刀斎・・・いや、緋村剣心という男は平然とそれを食していた。
(あの料理を食べ続けて、あの体力、あの気力・・・。それで観柳邸へ乗り込んで来たというのか・・・・・・俺には無理だ・・・。)
ガクッ。
蒼紫の心が折れた。
今、蒼紫は剣心に対して真に敗北を認めた。
(間違いなくこの男は最強だ・・・。許せ、般若、式尉、火男、癋見・・・。)
何だか急に陰気な雰囲気を撒き散らし始めた蒼紫に剣心は、
「大丈夫でござるか蒼紫、いや、薫殿の料理も慣れればなかなかの珍味でござる。」
「・・・・・。」
「もし、大丈夫であるようなら、先程の話とやら、できれば皆の前でして欲しいでござるが無理なら先に休むでござるよ。また明日にでも・・・。」
という剣心に、
「いや、明日では遅いのだ。神谷薫にも聞いてもらわねばならん。緋村と一緒のほうが手間が省けていい。大丈夫だ、今戻る。何、話自体はそんなに難しいことではない。」
と言った。