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133.都鳥 (蒼紫・夢主・斎藤・左之助)
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「で、斎藤さん、あの手袋の血は何でついたんですか。」
まるで何かを・・いや、誰かを殴ったに違いないと思わざるを得ない場所についていた血痕。
やっぱり気になる・・・と、武尊はかけ蕎麦を斎藤の横ですすりながら斎藤をちらちら見る。
斎藤はそんな武尊の視線をフッと笑いながら受け止め、
「知りたいか。そうだな、俺から一本取れたら教えてやる。」
と愉快そうに蕎麦の汁を飲んだ。
「また~取れるわけがないじゃないですか-!御馳走様でした!」
と、武尊は箸を置いた。
「まあ気にするなという事だ。おやじここにおいて置くぞ。」
と斎藤は蕎麦代をどんぶりの横に置くと席を立って武尊の頭を満足そうにガシガシした。
「痛いよ斎藤さん!力入れ過ぎ~!」
と、斎藤の腕を引きはがそうと腕を掴みながら武尊は斎藤の方を見た。
(斎藤さん・・何気に機嫌がいいのかな・・・?)
斉藤は武尊の代りに左之助に一発入れて内心、取りあえずすっきりしていた。
だが次の瞬間、斎藤の中に一つの不安要素が思い浮かび武尊をじっと見た。
(相楽のような打たれ強い阿呆が相手だった場合、力の上で不利なのは武尊の方なのだ。もう少し鍛えておくべきか・・・。)
斉藤の眼の色が急に変わった事をいち早く感知した武尊は、
「斎藤さん!また何か企んでますね!」
っと、身の危険を感じた。
目を大きく開いて斎藤を見る武尊。
そんな武尊が可愛い・・・と、斎藤は目を細めて見返しながら、
(いや・・武尊は聡い。何をどうするかきっといち早く察知するはずだ。)
と、考え直し気配を緩め、
「そうだ武尊、たまには巡察に一緒に出るか。」
と言った。
「え!いいんですか!(やったー!)」
「嗚呼、今日は団子も買ってやると言ったからな。・・・うまい団子屋があるんだ。」
と、斎藤が言うと、
「え?斎藤さんが美味しい団子屋なんて知ってるんですか!」
甘物苦手って言っていたような、、と武尊がびっくりした顔で聞いた。
「聞いた話だ・・・沖田さんからな。江戸ではその団子屋の団子が一番だと。まあその店がまだあるかどうかは知らんが・・行くだけ行ってみるか、警視庁から少し歩くが巡察がてらにいいだろう。」
しばらくぶりに聞いた沖田さんの名。
例え今は故人でも武尊にとっては言葉もそれなりに交わしたことのある斎藤と繋がる懐かしい名前。
「・・・・是非お願いします。」
ひょんな所から出てきた名前を懐かしみながら武尊は斎藤と並んで団子屋へ向かった。
2014.02.11
まるで何かを・・いや、誰かを殴ったに違いないと思わざるを得ない場所についていた血痕。
やっぱり気になる・・・と、武尊はかけ蕎麦を斎藤の横ですすりながら斎藤をちらちら見る。
斎藤はそんな武尊の視線をフッと笑いながら受け止め、
「知りたいか。そうだな、俺から一本取れたら教えてやる。」
と愉快そうに蕎麦の汁を飲んだ。
「また~取れるわけがないじゃないですか-!御馳走様でした!」
と、武尊は箸を置いた。
「まあ気にするなという事だ。おやじここにおいて置くぞ。」
と斎藤は蕎麦代をどんぶりの横に置くと席を立って武尊の頭を満足そうにガシガシした。
「痛いよ斎藤さん!力入れ過ぎ~!」
と、斎藤の腕を引きはがそうと腕を掴みながら武尊は斎藤の方を見た。
(斎藤さん・・何気に機嫌がいいのかな・・・?)
斉藤は武尊の代りに左之助に一発入れて内心、取りあえずすっきりしていた。
だが次の瞬間、斎藤の中に一つの不安要素が思い浮かび武尊をじっと見た。
(相楽のような打たれ強い阿呆が相手だった場合、力の上で不利なのは武尊の方なのだ。もう少し鍛えておくべきか・・・。)
斉藤の眼の色が急に変わった事をいち早く感知した武尊は、
「斎藤さん!また何か企んでますね!」
っと、身の危険を感じた。
目を大きく開いて斎藤を見る武尊。
そんな武尊が可愛い・・・と、斎藤は目を細めて見返しながら、
(いや・・武尊は聡い。何をどうするかきっといち早く察知するはずだ。)
と、考え直し気配を緩め、
「そうだ武尊、たまには巡察に一緒に出るか。」
と言った。
「え!いいんですか!(やったー!)」
「嗚呼、今日は団子も買ってやると言ったからな。・・・うまい団子屋があるんだ。」
と、斎藤が言うと、
「え?斎藤さんが美味しい団子屋なんて知ってるんですか!」
甘物苦手って言っていたような、、と武尊がびっくりした顔で聞いた。
「聞いた話だ・・・沖田さんからな。江戸ではその団子屋の団子が一番だと。まあその店がまだあるかどうかは知らんが・・行くだけ行ってみるか、警視庁から少し歩くが巡察がてらにいいだろう。」
しばらくぶりに聞いた沖田さんの名。
例え今は故人でも武尊にとっては言葉もそれなりに交わしたことのある斎藤と繋がる懐かしい名前。
「・・・・是非お願いします。」
ひょんな所から出てきた名前を懐かしみながら武尊は斎藤と並んで団子屋へ向かった。
2014.02.11