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121.九月三十日夜(小田原の影、そして神谷道場)(伊藤卿、剣心、薫、左之助、操、弥彦、蒼紫)
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「ようよう、何か伸展したんじゃないのか御両人さんよ!」
西瓜を食べ終わった後、剣心達が帰ってくるなら必ず夕飯を炊く=夕飯にありつける、と考えていた左之助はそのまま道場に残っていた。
「きゃー!」
「さ、左之!」
剣心と薫は左之助の呼びかけに、バッと離れて赤面した。
左之助はにやけながらからかう様に二人を見ると、
「無事に帰って来て何よりだったぜ。ま、あがんな。」
と、両手をズボンに突っ込んだままアゴで部屋の方を指した。
「それにしても思っていたより随分ときれいに片付いたでござるな。大変だったでござったな、左之。」
と、剣心に言われ、
「ま、まあな・・。」
と流石にちょっとお茶を濁すような左之助に騒ぎを聞きつけた操がタタタタ・・・・とやって来て、
「あー!薫さん、緋村!今帰ったの?お帰りなさいー!どうだった、京都は?爺やには会った?」
と、矢継ぎ早に質問した。
「操ちゃん、質問は一つにして。」
と、顔を接近させてきた操の頭を押さえながら言った。
「操殿、長い間留守の方ありがとうでござるよ。弥彦の具合はどうでござるか?」
「ま、順調って恵さんは言っていたわ。」
「剣心、俺ならもう大丈夫だぜ!」
と、庭が騒がしいのに気が付いて弥彦が松葉杖をついて出てきた。
「あんた寝てろって言われてるでしょ!」
「うるせー!剣心が帰って来たっていうのに寝てられるかよ!それに寝てたら折角薫が買ってきたお土産全部お前と左之助に食われてしまうだろーが!」
「何ですって!私がいつそんな意地汚くなったって言うのよ!」
「誰が西瓜を食っちまったかそのまな板みたいな胸によく手を当てて・・・」
ズゴン!
剣「・・・・。」
操「・・・・。」
左「・・・・。」
薫の右ストレートが弥彦を直撃して弥彦はすっ飛んで動かなくなった。
「女の子にそんな言い方は失礼よ!弥彦。」
「薫殿・・・もう弥彦には聞こえてないでござるよ・・。」
「帰ったそうそうすげぇな。さすが嬢ちゃんだぜ。」
「お土産は後で皆で食べるから、いいわね。それから左之助は弥彦を布団に寝かせといて。」
「へいへい、ったく世話の焼けるこった。」
と、左之助は弥彦の襟首をつかみ、布団へと引きずって行った。
「さ、台所行って夕餉の仕度をしなくっちゃ。手伝って頂戴、操ちゃん。」
と、何故か薫がプリプリしながら操を連れて台所へ向かう姿を剣心は見送った。
そうして剣心がその場で薫の後ろ姿、そして東京に流れ着いてからの思い出とともに周囲を少し目を細めて眺めていると左之助が戻ってきた。
「何かやっと日常が帰って来たっていう感じだな、剣心。」
「そうでござるな、やはり薫殿はああでなければ薫殿らしくないでござるな。」
と、剣心が少し苦笑いをすると左之助が、
「とか何とか言ってよ、嬢ちゃんとの二人旅はどうだったんだ。・・・二人で実はいいことしたんだろ、教えろよ剣心。」
と、いきなりそんな事を聞かれて剣心は慌てて、
「な、何にもなかったでござるよ左之~。」
と、包帯をしていない方の手で左之助に手を横に振って答えたが左之助はますます剣心に近寄って、そして顔を近づけて声を落として剣心に聞いた。
「あのじゃじゃ馬な嬢ちゃんも床では色っぺー声だすのか?」
「左之~~~~~~。」
と、剣心と左之助が言い合っている所に蒼紫が廊下に姿を現した。
「蒼紫・・。」
左之助に羽交い絞めにされながら剣心は蒼紫を見て声をかけた。
「緋村、後で話がある。」
「あ、・・・ああ、わかったでござる。」
それだけ言って去って行こうとする蒼紫に剣心は、
「蒼紫、留守をありがとうでござった。感謝するでござるよ。」
と声をかけた。
蒼紫は二、三歩足を進めて立ち止まり、振り返りはしなかったが
「別に俺は俺のすべきことをしたまでだ。礼には及ばん。」
と、言って去って行った。
「まったく相変わらずあの調子なんだぜ、あの野郎は。」
「いや・・・蒼紫は蒼紫できっといろいろやってくれてたでござるよ。ああいう男でござるよ蒼紫は。さて、拙者達もいったんあがるでござるよ。」
と、剣心はいつもの笑いをして見せた。
「ちょっと待て剣心、さっきの話の結論を聞いてないぜ。どうだったんだ・・?」
「左之もしつこいでござるな~。薫殿とは何にもなかったでござるよ~離すでござるよ左之~~。」
「吐くまで離さねぇぞ~、こらっ、吐け剣心!」
「知らないでござるよ~~!」
と、二人はしばらく庭で押し問答をしていた。
西瓜を食べ終わった後、剣心達が帰ってくるなら必ず夕飯を炊く=夕飯にありつける、と考えていた左之助はそのまま道場に残っていた。
「きゃー!」
「さ、左之!」
剣心と薫は左之助の呼びかけに、バッと離れて赤面した。
左之助はにやけながらからかう様に二人を見ると、
「無事に帰って来て何よりだったぜ。ま、あがんな。」
と、両手をズボンに突っ込んだままアゴで部屋の方を指した。
「それにしても思っていたより随分ときれいに片付いたでござるな。大変だったでござったな、左之。」
と、剣心に言われ、
「ま、まあな・・。」
と流石にちょっとお茶を濁すような左之助に騒ぎを聞きつけた操がタタタタ・・・・とやって来て、
「あー!薫さん、緋村!今帰ったの?お帰りなさいー!どうだった、京都は?爺やには会った?」
と、矢継ぎ早に質問した。
「操ちゃん、質問は一つにして。」
と、顔を接近させてきた操の頭を押さえながら言った。
「操殿、長い間留守の方ありがとうでござるよ。弥彦の具合はどうでござるか?」
「ま、順調って恵さんは言っていたわ。」
「剣心、俺ならもう大丈夫だぜ!」
と、庭が騒がしいのに気が付いて弥彦が松葉杖をついて出てきた。
「あんた寝てろって言われてるでしょ!」
「うるせー!剣心が帰って来たっていうのに寝てられるかよ!それに寝てたら折角薫が買ってきたお土産全部お前と左之助に食われてしまうだろーが!」
「何ですって!私がいつそんな意地汚くなったって言うのよ!」
「誰が西瓜を食っちまったかそのまな板みたいな胸によく手を当てて・・・」
ズゴン!
剣「・・・・。」
操「・・・・。」
左「・・・・。」
薫の右ストレートが弥彦を直撃して弥彦はすっ飛んで動かなくなった。
「女の子にそんな言い方は失礼よ!弥彦。」
「薫殿・・・もう弥彦には聞こえてないでござるよ・・。」
「帰ったそうそうすげぇな。さすが嬢ちゃんだぜ。」
「お土産は後で皆で食べるから、いいわね。それから左之助は弥彦を布団に寝かせといて。」
「へいへい、ったく世話の焼けるこった。」
と、左之助は弥彦の襟首をつかみ、布団へと引きずって行った。
「さ、台所行って夕餉の仕度をしなくっちゃ。手伝って頂戴、操ちゃん。」
と、何故か薫がプリプリしながら操を連れて台所へ向かう姿を剣心は見送った。
そうして剣心がその場で薫の後ろ姿、そして東京に流れ着いてからの思い出とともに周囲を少し目を細めて眺めていると左之助が戻ってきた。
「何かやっと日常が帰って来たっていう感じだな、剣心。」
「そうでござるな、やはり薫殿はああでなければ薫殿らしくないでござるな。」
と、剣心が少し苦笑いをすると左之助が、
「とか何とか言ってよ、嬢ちゃんとの二人旅はどうだったんだ。・・・二人で実はいいことしたんだろ、教えろよ剣心。」
と、いきなりそんな事を聞かれて剣心は慌てて、
「な、何にもなかったでござるよ左之~。」
と、包帯をしていない方の手で左之助に手を横に振って答えたが左之助はますます剣心に近寄って、そして顔を近づけて声を落として剣心に聞いた。
「あのじゃじゃ馬な嬢ちゃんも床では色っぺー声だすのか?」
「左之~~~~~~。」
と、剣心と左之助が言い合っている所に蒼紫が廊下に姿を現した。
「蒼紫・・。」
左之助に羽交い絞めにされながら剣心は蒼紫を見て声をかけた。
「緋村、後で話がある。」
「あ、・・・ああ、わかったでござる。」
それだけ言って去って行こうとする蒼紫に剣心は、
「蒼紫、留守をありがとうでござった。感謝するでござるよ。」
と声をかけた。
蒼紫は二、三歩足を進めて立ち止まり、振り返りはしなかったが
「別に俺は俺のすべきことをしたまでだ。礼には及ばん。」
と、言って去って行った。
「まったく相変わらずあの調子なんだぜ、あの野郎は。」
「いや・・・蒼紫は蒼紫できっといろいろやってくれてたでござるよ。ああいう男でござるよ蒼紫は。さて、拙者達もいったんあがるでござるよ。」
と、剣心はいつもの笑いをして見せた。
「ちょっと待て剣心、さっきの話の結論を聞いてないぜ。どうだったんだ・・?」
「左之もしつこいでござるな~。薫殿とは何にもなかったでござるよ~離すでござるよ左之~~。」
「吐くまで離さねぇぞ~、こらっ、吐け剣心!」
「知らないでござるよ~~!」
と、二人はしばらく庭で押し問答をしていた。