121.九月三十日夜(小田原の影、そして神谷道場)(伊藤卿、剣心、薫、左之助、操、弥彦、蒼紫)
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横浜で昼食を取った二人は、通りかかったカステラ、あんパンをお土産に買って帰路に着いた。
神谷道場の壊れた門が見えてくると、薫は先回京都から帰って来た時と同様、少し駆け出して振り返り、
「おかえり、剣心。」
と言った。
満面の笑顔と共に。
剣心も目を細めて
「・・・ただいまでござるよ、薫殿。」
そう言って薫に笑顔を見せた。
(拙者の帰る場所はここ・・・、そう、ここでござるよ、薫殿。)
そして剣心は薫が立っている所まで行き、薫の肩を片方の手で抱いて、
「さあ家に帰ろう、薫・・殿。」
と、二人は寄り添って道場の門をくぐった。