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127.張の宣戦布告 (斎藤・夢主・張)
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警視庁舎の裏には洗い場がある。
川路が剣術を奨励している為、警視庁では警官は剣術の稽古は日常の業務に組み込まれている。
その為、稽古で汚れた胴着などはここで洗われて干されている。
武尊と張はタライを並べて洗濯をした。
「張の方がキレイに汚れ落ちてるよね。」
「あったりまえや、武尊と違うてゴシゴシする力がちゃうねん。」
と、張は得意気に言った。
にこやかに洗濯する二人は先程の言い合いはどこへやら、すっかりいつものやりとりに戻っていた。
だけれども武尊の頭の中ではあの晩の斎藤の言葉が堂々巡りに巡っていた。
『俺は武尊が何であろうと愛している』
『俺は武尊が何であろうと愛している』
『俺は武尊が何であろうと愛している』
「・・武尊!」
「え?」
武尊は思わずはっとした。
「わいの方は終わってもうたで。武尊はいつまで洗とんや。さっきから手動いてへんやん。」
「あ・・、ごめんごめん。・・・あっ。」
張は武尊のタライごと自分の方へ引っ張って言った。
「そんな力の入れ方やったらいつまでたっても落ちへんで。」
と、武尊の分まであれよあれよという間に洗ってしまった。
「よっしゃ。」
と、張はパンパンと布を引っ張ると、すべてさっささっと干した。
「ありがと・・・。」
武尊があまりの手際よさに唖然として張にお礼を言うと、
「まっ、わいの勘違いで武尊を怒らせてしもうたしな、ちょっとは手伝わんとあかんわな。それに部屋へ戻った時は頼んまっせ。わい、武尊から怒られた上に旦那から小言言われるのはきついねん。」
と張は言った。
「ん・・、そうだよね。」
ま、自分はともかく斎藤さんのちくちくする御小言を受けるのはきついよね、と、武尊も張の気持ちを理解した。
それに今更ではあるが、張の発言は自分が斎藤に助け舟を求めたが故の結果なのだ。
(私にも責任があるしね・・・。)
斎藤の前ではいつも貧乏くじを引く張に武尊は少し同情しているからそこはカバーしてあげないと、と思いつつ二人は斎藤の部屋へ戻った。
川路が剣術を奨励している為、警視庁では警官は剣術の稽古は日常の業務に組み込まれている。
その為、稽古で汚れた胴着などはここで洗われて干されている。
武尊と張はタライを並べて洗濯をした。
「張の方がキレイに汚れ落ちてるよね。」
「あったりまえや、武尊と違うてゴシゴシする力がちゃうねん。」
と、張は得意気に言った。
にこやかに洗濯する二人は先程の言い合いはどこへやら、すっかりいつものやりとりに戻っていた。
だけれども武尊の頭の中ではあの晩の斎藤の言葉が堂々巡りに巡っていた。
『俺は武尊が何であろうと愛している』
『俺は武尊が何であろうと愛している』
『俺は武尊が何であろうと愛している』
「・・武尊!」
「え?」
武尊は思わずはっとした。
「わいの方は終わってもうたで。武尊はいつまで洗とんや。さっきから手動いてへんやん。」
「あ・・、ごめんごめん。・・・あっ。」
張は武尊のタライごと自分の方へ引っ張って言った。
「そんな力の入れ方やったらいつまでたっても落ちへんで。」
と、武尊の分まであれよあれよという間に洗ってしまった。
「よっしゃ。」
と、張はパンパンと布を引っ張ると、すべてさっささっと干した。
「ありがと・・・。」
武尊があまりの手際よさに唖然として張にお礼を言うと、
「まっ、わいの勘違いで武尊を怒らせてしもうたしな、ちょっとは手伝わんとあかんわな。それに部屋へ戻った時は頼んまっせ。わい、武尊から怒られた上に旦那から小言言われるのはきついねん。」
と張は言った。
「ん・・、そうだよね。」
ま、自分はともかく斎藤さんのちくちくする御小言を受けるのはきついよね、と、武尊も張の気持ちを理解した。
それに今更ではあるが、張の発言は自分が斎藤に助け舟を求めたが故の結果なのだ。
(私にも責任があるしね・・・。)
斎藤の前ではいつも貧乏くじを引く張に武尊は少し同情しているからそこはカバーしてあげないと、と思いつつ二人は斎藤の部屋へ戻った。