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160.空はいつまでも蒼く (斎藤・夢主)
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斎藤は三階のあの部屋へ入ると手荷物を下して家から持って来た脇差を枕の下に隠した。
武尊は自分の着物が入った風呂敷を壁の棚に置いた。
斎藤は煙草に火をつけようと窓際へ移動しつつ武尊を見ていたらもう一つの小さな風呂敷包に気が付いた。
「何だ、いいものでもあったのか。」
武尊が早速買い物をしたことに斎藤は気づいた。
「うん・・・。」
武尊は今渡してしまうべきかちょっと悩んだが、
「一に・・・渡したくって買ったものだけど、明日渡す・・・。」
と言った。
「そうか・・・。」
斎藤はその包の中身は何であろうかと想像して包を見たが流石に見当がつかなかった。
それよりも、と、すっと武尊に向き直ると、
「腹は減ってないか。いい店を知っているんだが・・」
と武尊に問うと、言い終わる前に
「行きます!もうお腹ぺこぺこ!・・ふふ、よかったこのままベッドに倒されたらお腹がすいて死んじゃうとこだった。」
と、返された。
斎藤はフッと口角を上げて武尊を見た。
「活きがいい方が楽しめるからな、行くぞ。」
「『活きがいい』ってなんですか!って知りませんよぉ~腰振りすぎてぎっくり腰になっても・・・もがぁあ!」
斎藤に突然羽交い絞めにされて武尊は上から凄まれた。
「いいのか?そんな事を言って、いつも腰砕けになるのは武尊の方じゃないのか。」
と言って斎藤は意味有りげに更に口角を上げた。
シマッタ、また余計な事を言ってしまったと焦った時は時すでに遅し・・・武尊は蕎麦を食べて帰って来てからその言葉どおりにされてしまった。
斎藤が一服するために休憩を入れたのは日が沈む頃だった。
「腰が・・・・腰が立たない・・・。」
逝った後気を失って、再び気が付けばこの通り。
まあ、よくもこんな風に人の身体を宣言した通りに出来るもんだと武尊は変に感心した。
甘い気怠さに包まれ武尊斎藤を見た。
一服していた斎藤が武尊の視線に気が付く。
「ふっ、どうした。くやしいか?」
「まさか。」
武尊はそう言って微笑んだ。
「・・・。」
幸せに満ちた武尊の笑顔。
その笑顔に斎藤は釘づけになると共に流石の斎藤の心臓もちくりと痛みが刺した。
(明日が今生の別れとなるか・・・。)
だが斎藤はいい笑顔だと満足した。
そして煙草を大きく吸うと目を瞑りその笑顔を心の奥に焼き付けた。
(俺が・・・斎藤一が愛した女だからな。)
斎藤は片手を伸ばして武尊の髪をくしゃっと撫でた。
武尊は気持ちよさそうにじっとその手に大人しく撫でられていた。
斎藤は数度ゆっくりと武尊の髪を撫でると、
「武尊・・・。」
と名を呼びながら短くなった煙草を灰皿に押し付け、腰砕けで動けない武尊の腰に腕を回し自分の方へ引きつけた。
《夢主のイラストのイメージ絵》
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
(灰皿は変なギヤマンの皿を代用)
武尊は自分の着物が入った風呂敷を壁の棚に置いた。
斎藤は煙草に火をつけようと窓際へ移動しつつ武尊を見ていたらもう一つの小さな風呂敷包に気が付いた。
「何だ、いいものでもあったのか。」
武尊が早速買い物をしたことに斎藤は気づいた。
「うん・・・。」
武尊は今渡してしまうべきかちょっと悩んだが、
「一に・・・渡したくって買ったものだけど、明日渡す・・・。」
と言った。
「そうか・・・。」
斎藤はその包の中身は何であろうかと想像して包を見たが流石に見当がつかなかった。
それよりも、と、すっと武尊に向き直ると、
「腹は減ってないか。いい店を知っているんだが・・」
と武尊に問うと、言い終わる前に
「行きます!もうお腹ぺこぺこ!・・ふふ、よかったこのままベッドに倒されたらお腹がすいて死んじゃうとこだった。」
と、返された。
斎藤はフッと口角を上げて武尊を見た。
「活きがいい方が楽しめるからな、行くぞ。」
「『活きがいい』ってなんですか!って知りませんよぉ~腰振りすぎてぎっくり腰になっても・・・もがぁあ!」
斎藤に突然羽交い絞めにされて武尊は上から凄まれた。
「いいのか?そんな事を言って、いつも腰砕けになるのは武尊の方じゃないのか。」
と言って斎藤は意味有りげに更に口角を上げた。
シマッタ、また余計な事を言ってしまったと焦った時は時すでに遅し・・・武尊は蕎麦を食べて帰って来てからその言葉どおりにされてしまった。
斎藤が一服するために休憩を入れたのは日が沈む頃だった。
「腰が・・・・腰が立たない・・・。」
逝った後気を失って、再び気が付けばこの通り。
まあ、よくもこんな風に人の身体を宣言した通りに出来るもんだと武尊は変に感心した。
甘い気怠さに包まれ武尊斎藤を見た。
一服していた斎藤が武尊の視線に気が付く。
「ふっ、どうした。くやしいか?」
「まさか。」
武尊はそう言って微笑んだ。
「・・・。」
幸せに満ちた武尊の笑顔。
その笑顔に斎藤は釘づけになると共に流石の斎藤の心臓もちくりと痛みが刺した。
(明日が今生の別れとなるか・・・。)
だが斎藤はいい笑顔だと満足した。
そして煙草を大きく吸うと目を瞑りその笑顔を心の奥に焼き付けた。
(俺が・・・斎藤一が愛した女だからな。)
斎藤は片手を伸ばして武尊の髪をくしゃっと撫でた。
武尊は気持ちよさそうにじっとその手に大人しく撫でられていた。
斎藤は数度ゆっくりと武尊の髪を撫でると、
「武尊・・・。」
と名を呼びながら短くなった煙草を灰皿に押し付け、腰砕けで動けない武尊の腰に腕を回し自分の方へ引きつけた。
《夢主のイラストのイメージ絵》
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(灰皿は変なギヤマンの皿を代用)