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160.空はいつまでも蒼く (斎藤・夢主)
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「さてと・・・今日は十月九日。いよいよ明日だ・・・。」
武尊はきちんとサラシを締め直し上着を着ると窓から海を見下ろした。
港には大きな船が何艘も泊っていた。
そのうちのどれか一つが北海道へ行くのだろう・・と、武尊は斎藤が乗るであろう船にその旅路の無事を祈りながら遠く船を眺めた。
「さあ・・・って、とりあえず何か食べて来よう、さすがにお腹がすいた。」
武尊が部屋の中へ戻ろうとした時、下から一台の馬車が坂を上ってきた。
武尊が何の気なしに見ていると、この洋館の前で止まった。
中から出てきたのは斎藤だった。
(一!)
斎藤は三階の武尊を見上げた。
武尊は目が合った途端に弾かれる様に階段を駆け下り玄関へ向かった。
斎藤はその間に荷物を下ろすと金を御者に払った。
武尊は玄関を開けると門にまで走り門を開けると斎藤の胸に飛び込んだ。
「一!」
「どうした、たった一日空けただけでこれか?」
そう言いつつも斎藤も強く武尊を抱きしめた。
しばらく抱き合った後ようやく武尊は斎藤の背中から手を離し斎藤を見た。
「おかえりなさい。」
「嗚呼。」
武尊が心落ち着いて斎藤を見るとその足元には大きなカバンが二つ、そして自分の風呂敷包と、おそらく形からすると袋に入った刀があった。
「これ持ってく荷物?家の方はどうしたの?」
「米・味噌の類は置いてある。家も今月いっぱいは武尊の好きなように使えるようにしてある。大家にも話はつけてある。」
「片付けがあったなら私も行ったのに。」
「いや、手荷物をまとめて持って来ただけだ。布団も置いてあるから心配するな。とりあえず中に入るぞ。」
「うん・・。」
武尊は斎藤に自分の荷物だけ渡されると上に上がるように促された。
武尊はきちんとサラシを締め直し上着を着ると窓から海を見下ろした。
港には大きな船が何艘も泊っていた。
そのうちのどれか一つが北海道へ行くのだろう・・と、武尊は斎藤が乗るであろう船にその旅路の無事を祈りながら遠く船を眺めた。
「さあ・・・って、とりあえず何か食べて来よう、さすがにお腹がすいた。」
武尊が部屋の中へ戻ろうとした時、下から一台の馬車が坂を上ってきた。
武尊が何の気なしに見ていると、この洋館の前で止まった。
中から出てきたのは斎藤だった。
(一!)
斎藤は三階の武尊を見上げた。
武尊は目が合った途端に弾かれる様に階段を駆け下り玄関へ向かった。
斎藤はその間に荷物を下ろすと金を御者に払った。
武尊は玄関を開けると門にまで走り門を開けると斎藤の胸に飛び込んだ。
「一!」
「どうした、たった一日空けただけでこれか?」
そう言いつつも斎藤も強く武尊を抱きしめた。
しばらく抱き合った後ようやく武尊は斎藤の背中から手を離し斎藤を見た。
「おかえりなさい。」
「嗚呼。」
武尊が心落ち着いて斎藤を見るとその足元には大きなカバンが二つ、そして自分の風呂敷包と、おそらく形からすると袋に入った刀があった。
「これ持ってく荷物?家の方はどうしたの?」
「米・味噌の類は置いてある。家も今月いっぱいは武尊の好きなように使えるようにしてある。大家にも話はつけてある。」
「片付けがあったなら私も行ったのに。」
「いや、手荷物をまとめて持って来ただけだ。布団も置いてあるから心配するな。とりあえず中に入るぞ。」
「うん・・。」
武尊は斎藤に自分の荷物だけ渡されると上に上がるように促された。