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160.空はいつまでも蒼く (斎藤・夢主)
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翌日、武尊が目を覚ました時にはすでに日は高く上がっていた。
武尊は制服を着たままで寝てしまっていた。
ずれてしまったサラシを巻き直そうと上着を椅子に掛けサラシを取った。
圧迫から解放されて気持ちがいいと、武尊は数回深呼吸をした。
「胸を隠すのはいいけど、やっぱりブラジャー欲しいよねぇ。」
と呟いた後、視界に昨日買ったマフラーが目に入った。
武尊はそれを手に取って広げてしげしげと眺めた。
少しクリーム色がかった白のカシミヤのマフラーに武尊は満足の笑みを浮かべた。
「まさか、こんなものが手に入るとは思わなかったな・・。」
今頃になってこの冬の自分用にも欲しかったと思うぐらいの上物だ。
北海道の厳しさは武尊は良く知っている。
未来の時代でさえ、ひとたび自然が荒れ狂えば人は何も出来ない。
明治の開拓さえまだ始まったばかりの今はそれこそ厳しいものだろうと武尊は想像した。
「確か明治の北海道って狼も普通に出てたんだっけ。壬生の狼が蝦夷の狼となる・・・か。」
武尊はこんな事でもおかしくてクスクスと笑った。
「明治に来ても絶滅前の狼を見ることが出来なかったけど・・・もう一つの狼ももうすぐ見納めか・・・。」
その狼にこのマフラーを送る。
果たして受け取ってもらえるか、今頃不安になってきた武尊だった。
「い・・・いいもん、もし、受け取ってもらえなかったら自分で使うんだもんね・・・。」
言い訳を独り言で武尊はごまかした。
「でも、本当、肌触りはいいよね、これ・・。」
武尊はマフラーの両端を持つように持ち帰ると真ん中の部分を背に回してそれから両脇の下をくぐらせて胸を包み、再び両端を合わせ頬ずりした。
(凍える夜には私の代わりに一を温めて・・・・。)
と、思いを込めながら・・・。
そして顔をあげて自分のやった事をちょっと恥ずかしいと思いながら、
「に、におい付けになっちゃったかな・・。ま、いっか・・・ばれないだろうし・・・。」
武尊はもう一度丁寧にたたみ直すと風呂敷に包んだ。
武尊は制服を着たままで寝てしまっていた。
ずれてしまったサラシを巻き直そうと上着を椅子に掛けサラシを取った。
圧迫から解放されて気持ちがいいと、武尊は数回深呼吸をした。
「胸を隠すのはいいけど、やっぱりブラジャー欲しいよねぇ。」
と呟いた後、視界に昨日買ったマフラーが目に入った。
武尊はそれを手に取って広げてしげしげと眺めた。
少しクリーム色がかった白のカシミヤのマフラーに武尊は満足の笑みを浮かべた。
「まさか、こんなものが手に入るとは思わなかったな・・。」
今頃になってこの冬の自分用にも欲しかったと思うぐらいの上物だ。
北海道の厳しさは武尊は良く知っている。
未来の時代でさえ、ひとたび自然が荒れ狂えば人は何も出来ない。
明治の開拓さえまだ始まったばかりの今はそれこそ厳しいものだろうと武尊は想像した。
「確か明治の北海道って狼も普通に出てたんだっけ。壬生の狼が蝦夷の狼となる・・・か。」
武尊はこんな事でもおかしくてクスクスと笑った。
「明治に来ても絶滅前の狼を見ることが出来なかったけど・・・もう一つの狼ももうすぐ見納めか・・・。」
その狼にこのマフラーを送る。
果たして受け取ってもらえるか、今頃不安になってきた武尊だった。
「い・・・いいもん、もし、受け取ってもらえなかったら自分で使うんだもんね・・・。」
言い訳を独り言で武尊はごまかした。
「でも、本当、肌触りはいいよね、これ・・。」
武尊はマフラーの両端を持つように持ち帰ると真ん中の部分を背に回してそれから両脇の下をくぐらせて胸を包み、再び両端を合わせ頬ずりした。
(凍える夜には私の代わりに一を温めて・・・・。)
と、思いを込めながら・・・。
そして顔をあげて自分のやった事をちょっと恥ずかしいと思いながら、
「に、におい付けになっちゃったかな・・。ま、いっか・・・ばれないだろうし・・・。」
武尊はもう一度丁寧にたたみ直すと風呂敷に包んだ。