※1 記憶を失っている時の名前は変換できません。
156.記憶の刻印(8) (斎藤・夢主)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
数時間後武尊は斎藤が買ってきたおにぎりに噛り付いていた。
何か食べないと頭がクラクラしてどうしようもなかったからだ。
その武尊の横で斎藤は満足そうに煙草を吸っていた。
「そういえば武尊。」
「はい。」
「俺が初めての男だったよな。」
んぐっ。
武尊はおにぎりを喉に詰まらせた。
慌てて胸を叩きながら水を飲んだ。
「もう、いきなり何の話ですか。ご飯の最中ですよ~。
・・・・・はい・・・初めてですよ、だからそんなに見つめないで下さい。」
武尊は斎藤から顔をそむけて赤面した。
「まあそう言うな。というのはな、昔副長が言っていたことなんだが・・・」
「え?副長ってあの土方さんですか?」
「そうだ。あの人はああ見えても意外にいろんな事を知っていてな、例えば、【女は死後、初めてまぐあった相手に背負われて三途の川を渡る】んだそうだ。」
「(まぐあう?今の話の流れからするとやっちゃうことかな?)へぇぇ~。あの恐そうな副長がそんな事言うんですか。どっからそんな話を仕入れて来たんですか?三途の川って六文銭んで渡してもらえるんじゃなかったんでしたっけ?」
「それは江戸時代の初期ぐらいの俗説でその前は背負って渡ると言っていた。副長は男・女問わずよくモテたんだ、そういう話は詳しい。」
「お、男!?」
「そうだ。俺から見ても副長はいい男だが・・・・って何だその眼は。」
「いえ、別に気にしないで下さい。」
「言っておくが俺は衆道の気はないからな。」
「しゅどう?」
「男同士で付き合うことだ・・・って何だその眼は。」
「だって・・・これだけ(夜の)技に長けてるんだったら過去にいろいろあってもおかしくないかもって思ったんだもん。でも、別に焼かないよ、だってそれって一がモテるっていうことだもん。」
「俺を色気違いと同じに思うなよ。あんなことをしたいと欲を抱いたのは武尊だけだからな。」
「え?時尾さんには?」
「藤田五郎という男は割と早く済ませるらしい。最も斎藤一という男は濃厚なのが好みらしいが。」
と、斎藤はニヤッと笑った。
「背負って渡るというのは船賃を渡して渡る以前の俗説の一つなんだそうだ。 とにかく、船賃を払うにしろそうでないにしろ、武尊は俺が背負ってやるからちゃんと待ってるんだぞ。」
「・・・・。」
武尊は思わず食べるのを止めて斎藤を見た。
そして少し時を置いて、
「・・そうだね、待ってるから
・・・だから私より先に逝っちゃだめだよ。うんと長生きして沢山悪即斬してもらわなくっちゃ。」
と言うのが精いっぱいだった。
その声は少し震えていた。
斎藤は武尊の髪を優しく何度も撫でた。
その夜は明け方まで二人は話をした・・・・他愛もない話から十六夜丸の話まで。
そして何時の頃か雨風は止んでいた。
余談雑談:
三途の川についてですが平安時代には女は初めての男と手を繋いで渡ったり、背負われたりして渡ったりする俗説があったようです。
現在は本当の六文銭がないので紙に六文銭を印刷されたものを一緒に入れるようです。(宗派や地域によって違う場合があるかもしれません。)
どこまで昔のお金が該当するか分かりませんが貨幣をみだりに損傷・鋳潰しすると、法律により1年以下の懲役又は20万円以下の罰金になるそうです。(知らなかった・・)
さて、夫婦だと言われて夢主、ちょっぴり舞い上がっていた様子でした。よかった。(#^_^#)
何か食べないと頭がクラクラしてどうしようもなかったからだ。
その武尊の横で斎藤は満足そうに煙草を吸っていた。
「そういえば武尊。」
「はい。」
「俺が初めての男だったよな。」
んぐっ。
武尊はおにぎりを喉に詰まらせた。
慌てて胸を叩きながら水を飲んだ。
「もう、いきなり何の話ですか。ご飯の最中ですよ~。
・・・・・はい・・・初めてですよ、だからそんなに見つめないで下さい。」
武尊は斎藤から顔をそむけて赤面した。
「まあそう言うな。というのはな、昔副長が言っていたことなんだが・・・」
「え?副長ってあの土方さんですか?」
「そうだ。あの人はああ見えても意外にいろんな事を知っていてな、例えば、【女は死後、初めてまぐあった相手に背負われて三途の川を渡る】んだそうだ。」
「(まぐあう?今の話の流れからするとやっちゃうことかな?)へぇぇ~。あの恐そうな副長がそんな事言うんですか。どっからそんな話を仕入れて来たんですか?三途の川って六文銭んで渡してもらえるんじゃなかったんでしたっけ?」
「それは江戸時代の初期ぐらいの俗説でその前は背負って渡ると言っていた。副長は男・女問わずよくモテたんだ、そういう話は詳しい。」
「お、男!?」
「そうだ。俺から見ても副長はいい男だが・・・・って何だその眼は。」
「いえ、別に気にしないで下さい。」
「言っておくが俺は衆道の気はないからな。」
「しゅどう?」
「男同士で付き合うことだ・・・って何だその眼は。」
「だって・・・これだけ(夜の)技に長けてるんだったら過去にいろいろあってもおかしくないかもって思ったんだもん。でも、別に焼かないよ、だってそれって一がモテるっていうことだもん。」
「俺を色気違いと同じに思うなよ。あんなことをしたいと欲を抱いたのは武尊だけだからな。」
「え?時尾さんには?」
「藤田五郎という男は割と早く済ませるらしい。最も斎藤一という男は濃厚なのが好みらしいが。」
と、斎藤はニヤッと笑った。
「背負って渡るというのは船賃を渡して渡る以前の俗説の一つなんだそうだ。 とにかく、船賃を払うにしろそうでないにしろ、武尊は俺が背負ってやるからちゃんと待ってるんだぞ。」
「・・・・。」
武尊は思わず食べるのを止めて斎藤を見た。
そして少し時を置いて、
「・・そうだね、待ってるから
・・・だから私より先に逝っちゃだめだよ。うんと長生きして沢山悪即斬してもらわなくっちゃ。」
と言うのが精いっぱいだった。
その声は少し震えていた。
斎藤は武尊の髪を優しく何度も撫でた。
その夜は明け方まで二人は話をした・・・・他愛もない話から十六夜丸の話まで。
そして何時の頃か雨風は止んでいた。
余談雑談:
三途の川についてですが平安時代には女は初めての男と手を繋いで渡ったり、背負われたりして渡ったりする俗説があったようです。
現在は本当の六文銭がないので紙に六文銭を印刷されたものを一緒に入れるようです。(宗派や地域によって違う場合があるかもしれません。)
どこまで昔のお金が該当するか分かりませんが貨幣をみだりに損傷・鋳潰しすると、法律により1年以下の懲役又は20万円以下の罰金になるそうです。(知らなかった・・)
さて、夫婦だと言われて夢主、ちょっぴり舞い上がっていた様子でした。よかった。(#^_^#)