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124.赤報隊準隊士 (蒼紫・夢主・緋村・薫・操・左之助・月岡)
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台所では先ほど蒼紫に言われ、お湯を沸かしている操がいた。
「みんな遅いなぁ。あ、薫さん。武尊さん来た?」
「え、ええ・・。操ちゃんお湯沸かしてくれてたの?」
「蒼紫様がお茶を出せるように準備しろって。」
「そうなの・・。」
何事にも干渉しなさそうな四乃森さんなのに何故か段取りがいいような気がして。と、思うも今はそれどころではない。
「ごめん、操ちゃん。お湯いらないかもしれない。」
と薫は言った。
「え、どうかしたの?」
「武尊さん、帰ったから・・。」
と薫はバツが悪そうに操に言った。
「ええっ!どうして?」
折角武尊さんとお話しようと思っていたのに、と操は驚きを隠せない。
「ちょっとね・・。」
操にどうやって話をしようかと薫が考えていると、操は駆け出して行った。
「蒼紫・・。」
剣心は何も言わず立っている蒼紫に聞いた。
「蒼紫はどうしてそんなに落ち着いているのでござる。・・こうなる事を知っていたのでござるか。」
「・・予測はしていた。だが俺は武尊に手出し無用と念を押されたからな。」
「武尊は十六夜丸でござるか?」
「それが知りたければ本人に聞け。俺は口出しする立場にはない。」
蒼紫はそう答えつつも武尊の背中の傷が心配だった。
ダダダと足音が聞こえ、
「緋村!武尊さんは?」
と叫ぶ声。
「急用で帰ったでござるよ・・。」
「嘘!」
ガラっと障子が開いたその向こうに松葉杖をつきながら竹刀を握った弥彦が立っていた。
「そうだぜ剣心、俺にも教えてくれよ。何で左之助があんなに怒ってたのか。」
左之助の叫びは寝ていた弥彦も起こしたのだった。
「薫殿、それに皆・・拙者の中では整理がつかない事があるでござる。智恵を貸して欲しいでござる。」
と、剣心は十六夜丸について話出した。
蒼紫は操に十六夜丸のことをついに知られてしまうと思ったがもうその事を避けて通れない状況になっているので仕方がないと遠巻きに剣心の話を聞いていた。
剣:「・・幕末の頃、拙者は一度武尊・・いや、十六夜丸に会っている。人斬り抜刀斎だったころだ。ただ、あの日は薩摩藩士の護衛だったのでござるがその時に刃を交えたでござる。」
操:「ちょっと待った!私、武尊さんが十六夜丸と間違われたの知ってるよ。」
弥:「ちょっと待て操、そもそも十六夜丸って何なんだよ、剣心。」
弥彦と操にジッと見られて剣心は、
剣:「・・人斬りでござるよ。恐らく鵜堂刃衛と同じ類の。だから拙者は注意を払ったのでござる。」
人斬りと聞いて『ええー!!』っと操が驚く。
操:「でも京都で女の人が言ってたよ。『姿が十年前と変わってないからやっぱり違うんですね』って。武尊さんの歳からすると十年前って私ぐらいの歳でしょ、合わないじゃん。」
薫:「待って操ちゃん。ねぇ剣心、剣心があんなに私を庇ったってことはそれなりに何か確証があったってことでしょ?」
剣:「あの時と同じ顔、右頬に三本傷。剣客としてそれを拙者が見間違えるはずがない・・だが。」
弥:「『だが』何だよ、剣心。」
剣:「十六夜丸の目は狂気の紅い色、それだけが違った・・。正直拙者には訳が分からんでござる。武尊が十六夜丸なのかどうか。」
弥:「十年経っても歳とらない人間がいるわけない、目の色だって変わるわけないだろ。似てるだけなんじゃないのか、剣心。左之助は早とちりだからな。」
薫:「でもどうして左之助はあんなに怒ってたのかしら。」
剣:「左之があれ程怒るのは恐らく赤報隊がらみでござろう。」
操:「蒼紫様、”赤報隊”って何ですか?」
蒼紫は操に赤報隊を簡単に説明するが、結局真相を知ってて言わない蒼紫以外は武尊が十六夜丸かどうかの結論が出ずに終わった。
操:「あーあ、こんなことなら私が今から武尊さんの所行って聞いて来た方が早いわ。あ、行くんだったらついてに入れ物返しに行った方がいいかしら。」
弥:「入れ物ってなんだよ。」
操:「武尊さんからご挨拶にって手土産もらったの。そうですよね、蒼紫様。重箱三段、結構重かったよ。」
弥:「中は饅頭か?早く食べようぜ!」
操:「さあ、まだ見てないけど。」
お腹が空いた弥彦は早く早くと息巻いている。
薫:「武尊さんにも悪いから頂いたものは頂かない?剣心。」
剣:「そうでござるな。」
薫:「じゃあ、今持ってくるわね。操ちゃん、折角だからお茶入れてくれる?」
縁側に置かれた風呂敷包に全員の注目が集まる。
風呂敷を取り、『せーの』で薫が重箱の蓋をパカっとあけると・・
そこにはお醤油ツヤツヤ炊き込みご飯のおにぎりが三段ぎっしり詰まっていた。
「すげええええええええ!」
弥彦は目の色を変えて手を伸ばすが、ペシっと薫に叩かれ、
「みんなで分けるんだからちょっと待ちなさい!」
薫が剣心に取り分けて、はいっと渡すも、
「そんな御馳走なればこそ左之にも食べてもらいたいでござる。拙者左之を呼んでくるでござるよ。先に皆で食べていてくれ。」
と、道場を出た。
「蒼紫様、はい、どうぞ。」
と操がお皿を差し出すが蒼紫も、
「知り合いと約束があった。俺のも取っておいてくれ。」
と言い道場を出て行った。
「ん、おいし。」恵のご飯に劣らない美味しさに薫も感激していた。
薫・弥彦・操であっという間に二段目まで空になったのだった。
「みんな遅いなぁ。あ、薫さん。武尊さん来た?」
「え、ええ・・。操ちゃんお湯沸かしてくれてたの?」
「蒼紫様がお茶を出せるように準備しろって。」
「そうなの・・。」
何事にも干渉しなさそうな四乃森さんなのに何故か段取りがいいような気がして。と、思うも今はそれどころではない。
「ごめん、操ちゃん。お湯いらないかもしれない。」
と薫は言った。
「え、どうかしたの?」
「武尊さん、帰ったから・・。」
と薫はバツが悪そうに操に言った。
「ええっ!どうして?」
折角武尊さんとお話しようと思っていたのに、と操は驚きを隠せない。
「ちょっとね・・。」
操にどうやって話をしようかと薫が考えていると、操は駆け出して行った。
「蒼紫・・。」
剣心は何も言わず立っている蒼紫に聞いた。
「蒼紫はどうしてそんなに落ち着いているのでござる。・・こうなる事を知っていたのでござるか。」
「・・予測はしていた。だが俺は武尊に手出し無用と念を押されたからな。」
「武尊は十六夜丸でござるか?」
「それが知りたければ本人に聞け。俺は口出しする立場にはない。」
蒼紫はそう答えつつも武尊の背中の傷が心配だった。
ダダダと足音が聞こえ、
「緋村!武尊さんは?」
と叫ぶ声。
「急用で帰ったでござるよ・・。」
「嘘!」
ガラっと障子が開いたその向こうに松葉杖をつきながら竹刀を握った弥彦が立っていた。
「そうだぜ剣心、俺にも教えてくれよ。何で左之助があんなに怒ってたのか。」
左之助の叫びは寝ていた弥彦も起こしたのだった。
「薫殿、それに皆・・拙者の中では整理がつかない事があるでござる。智恵を貸して欲しいでござる。」
と、剣心は十六夜丸について話出した。
蒼紫は操に十六夜丸のことをついに知られてしまうと思ったがもうその事を避けて通れない状況になっているので仕方がないと遠巻きに剣心の話を聞いていた。
剣:「・・幕末の頃、拙者は一度武尊・・いや、十六夜丸に会っている。人斬り抜刀斎だったころだ。ただ、あの日は薩摩藩士の護衛だったのでござるがその時に刃を交えたでござる。」
操:「ちょっと待った!私、武尊さんが十六夜丸と間違われたの知ってるよ。」
弥:「ちょっと待て操、そもそも十六夜丸って何なんだよ、剣心。」
弥彦と操にジッと見られて剣心は、
剣:「・・人斬りでござるよ。恐らく鵜堂刃衛と同じ類の。だから拙者は注意を払ったのでござる。」
人斬りと聞いて『ええー!!』っと操が驚く。
操:「でも京都で女の人が言ってたよ。『姿が十年前と変わってないからやっぱり違うんですね』って。武尊さんの歳からすると十年前って私ぐらいの歳でしょ、合わないじゃん。」
薫:「待って操ちゃん。ねぇ剣心、剣心があんなに私を庇ったってことはそれなりに何か確証があったってことでしょ?」
剣:「あの時と同じ顔、右頬に三本傷。剣客としてそれを拙者が見間違えるはずがない・・だが。」
弥:「『だが』何だよ、剣心。」
剣:「十六夜丸の目は狂気の紅い色、それだけが違った・・。正直拙者には訳が分からんでござる。武尊が十六夜丸なのかどうか。」
弥:「十年経っても歳とらない人間がいるわけない、目の色だって変わるわけないだろ。似てるだけなんじゃないのか、剣心。左之助は早とちりだからな。」
薫:「でもどうして左之助はあんなに怒ってたのかしら。」
剣:「左之があれ程怒るのは恐らく赤報隊がらみでござろう。」
操:「蒼紫様、”赤報隊”って何ですか?」
蒼紫は操に赤報隊を簡単に説明するが、結局真相を知ってて言わない蒼紫以外は武尊が十六夜丸かどうかの結論が出ずに終わった。
操:「あーあ、こんなことなら私が今から武尊さんの所行って聞いて来た方が早いわ。あ、行くんだったらついてに入れ物返しに行った方がいいかしら。」
弥:「入れ物ってなんだよ。」
操:「武尊さんからご挨拶にって手土産もらったの。そうですよね、蒼紫様。重箱三段、結構重かったよ。」
弥:「中は饅頭か?早く食べようぜ!」
操:「さあ、まだ見てないけど。」
お腹が空いた弥彦は早く早くと息巻いている。
薫:「武尊さんにも悪いから頂いたものは頂かない?剣心。」
剣:「そうでござるな。」
薫:「じゃあ、今持ってくるわね。操ちゃん、折角だからお茶入れてくれる?」
縁側に置かれた風呂敷包に全員の注目が集まる。
風呂敷を取り、『せーの』で薫が重箱の蓋をパカっとあけると・・
そこにはお醤油ツヤツヤ炊き込みご飯のおにぎりが三段ぎっしり詰まっていた。
「すげええええええええ!」
弥彦は目の色を変えて手を伸ばすが、ペシっと薫に叩かれ、
「みんなで分けるんだからちょっと待ちなさい!」
薫が剣心に取り分けて、はいっと渡すも、
「そんな御馳走なればこそ左之にも食べてもらいたいでござる。拙者左之を呼んでくるでござるよ。先に皆で食べていてくれ。」
と、道場を出た。
「蒼紫様、はい、どうぞ。」
と操がお皿を差し出すが蒼紫も、
「知り合いと約束があった。俺のも取っておいてくれ。」
と言い道場を出て行った。
「ん、おいし。」恵のご飯に劣らない美味しさに薫も感激していた。
薫・弥彦・操であっという間に二段目まで空になったのだった。