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147.横浜別荘地(縁アジト跡地) (斎藤・夢主)
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「斎藤さん、それ持ちますよ。若しかして今晩のぶんですか?今日の夕餉は帰りに魚でも買ってもらおうと思っていたんですけど。時尾さんのように上手くはありませんがこれでも一応かまど使えますよ。お米も大量にありますし・・・。」
と、稲荷ずしを持とうと手を出す武尊をひょいと斎藤はかわした。
「横浜署じゃ有名なんだよ・・あの店の稲荷ずしが。折角横浜に来たんだ、たまには良いだろう。家の米は置いておいても腐らん。」
「そうですけど・・・ま、私としては楽だからいいですけど。」
と、武尊は隙をついて稲荷ずしを取ろうとするが斎藤に先を読まれて頭を抑えらる。
「俺の隙をつくのは百年早いぞ。」
「じゃ、持たせて下さいよー!上司に荷物持たせちゃ部下として立つ瀬がありません。」
「休暇のつもりでと言ったろ、気にするな。」
「・・・もう。」
斎藤は言いだすと頑固なのだ。
武尊は諦めて仕方がないなと斎藤を見た。
斎藤の煙草をふかす横顔は楽しそうに見えた。
(珍しいな・・今日はえらく機嫌がよさそうに見えるんだけど・・・。)
と、ふーんと思いながら武尊は斎藤の横を歩いた。
そして緩い坂道を上る。
周りは洋風の豪邸がそれぞれ工夫を凝らした建物がずっと連なっている。
「凄いですね、この辺り。」
「まあな、この辺りは最近貿易で莫大な利益を得た成金どもや政界人の別荘地としてちょっと流行っているんだ。」
と、斎藤はある別荘の前で足を止めた。
「ここもまた立派ですねぇ。」
武尊がへぇとその洋館を見上げていると、
「入るぞ。」
斎藤は門を開けて敷地に入った。
「『入るぞ』って、えっ?鍵開いてるの?って勝手に入っていいんですか?!」
武尊は先に中に入った斎藤の後を追いかけた。
と、稲荷ずしを持とうと手を出す武尊をひょいと斎藤はかわした。
「横浜署じゃ有名なんだよ・・あの店の稲荷ずしが。折角横浜に来たんだ、たまには良いだろう。家の米は置いておいても腐らん。」
「そうですけど・・・ま、私としては楽だからいいですけど。」
と、武尊は隙をついて稲荷ずしを取ろうとするが斎藤に先を読まれて頭を抑えらる。
「俺の隙をつくのは百年早いぞ。」
「じゃ、持たせて下さいよー!上司に荷物持たせちゃ部下として立つ瀬がありません。」
「休暇のつもりでと言ったろ、気にするな。」
「・・・もう。」
斎藤は言いだすと頑固なのだ。
武尊は諦めて仕方がないなと斎藤を見た。
斎藤の煙草をふかす横顔は楽しそうに見えた。
(珍しいな・・今日はえらく機嫌がよさそうに見えるんだけど・・・。)
と、ふーんと思いながら武尊は斎藤の横を歩いた。
そして緩い坂道を上る。
周りは洋風の豪邸がそれぞれ工夫を凝らした建物がずっと連なっている。
「凄いですね、この辺り。」
「まあな、この辺りは最近貿易で莫大な利益を得た成金どもや政界人の別荘地としてちょっと流行っているんだ。」
と、斎藤はある別荘の前で足を止めた。
「ここもまた立派ですねぇ。」
武尊がへぇとその洋館を見上げていると、
「入るぞ。」
斎藤は門を開けて敷地に入った。
「『入るぞ』って、えっ?鍵開いてるの?って勝手に入っていいんですか?!」
武尊は先に中に入った斎藤の後を追いかけた。