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146.休暇気分で横浜へ (斎藤・夢主)
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そんな二人を乗せた陸蒸気は斎藤の言葉通りまもなく横浜駅に到着した。
そのまま二人は港へ向かった。
「あっという間に着いちゃった。」
「寝てるからだろうが。」
「だって気持ちよかったんだもん。」
「昨晩あいつらに寝るのを邪魔されたのか?」
「そんなことないよ、話が終わったら私眠くて寝ちゃったもん、斎藤さんが無事だと分かって気がぬけちゃった後だったし。」
斎藤は駅から出た早々に火を点けた煙草をくゆらせながら武尊の話を聞いた。
そしてフゥ、と煙を吐きだした。
「・・・そう言えばよかったのか?大包平は十六夜丸の手がかりになるものじゃなかったのか。」
と、昨晩武尊の睡眠を妨害したといえば張、張と言えば刀持って会津へ行った、と連想して斎藤は聞いた。
「ん・・・あれ(大包平)がたとえ【十六夜丸】用の名刀だったとしても・・・もう二度と【十六夜丸】は出さない・・・私は薬は・・・飲まない、だから大包平は必要ない・・・でしょ?」
と、武尊は斎藤を見た。
そう、自分の目の前のこの男こそが自分を十六夜丸に変える薬を持っている。
そして使い方の秘密も知っている。
斎藤が薬を持ってさえいれば、あるいは捨ててしまえばあの忌まわしい殺人鬼が出てくる事はないと武尊は結論付けた。
「それも一理あるな。」
と、斎藤は冷静に答えた。
そして更に
「だが、それは今までがそうだったという事にしかならん。十六夜丸が使っていたのがたまたま大包平だったというだけで奴にとっては刀なら何でもいいんじゃないか。」
と付け加えた。
「・・・・。」
斎藤にそう言われて確かにそうだと気を落とす武尊。
「だが、あの刀が長年十六夜丸の愛刀として使われてきたのであれば、十六夜丸の出処に近づけるかもしれんな。」
「やっぱりあの(藤の花の)模様・・・。」
「嗚呼、古の時代に書かれた模様には装飾以上に意味があることが多い。俺にはあの大包平と藤の模様は関係があるように思える。」
そのまま二人は港へ向かった。
「あっという間に着いちゃった。」
「寝てるからだろうが。」
「だって気持ちよかったんだもん。」
「昨晩あいつらに寝るのを邪魔されたのか?」
「そんなことないよ、話が終わったら私眠くて寝ちゃったもん、斎藤さんが無事だと分かって気がぬけちゃった後だったし。」
斎藤は駅から出た早々に火を点けた煙草をくゆらせながら武尊の話を聞いた。
そしてフゥ、と煙を吐きだした。
「・・・そう言えばよかったのか?大包平は十六夜丸の手がかりになるものじゃなかったのか。」
と、昨晩武尊の睡眠を妨害したといえば張、張と言えば刀持って会津へ行った、と連想して斎藤は聞いた。
「ん・・・あれ(大包平)がたとえ【十六夜丸】用の名刀だったとしても・・・もう二度と【十六夜丸】は出さない・・・私は薬は・・・飲まない、だから大包平は必要ない・・・でしょ?」
と、武尊は斎藤を見た。
そう、自分の目の前のこの男こそが自分を十六夜丸に変える薬を持っている。
そして使い方の秘密も知っている。
斎藤が薬を持ってさえいれば、あるいは捨ててしまえばあの忌まわしい殺人鬼が出てくる事はないと武尊は結論付けた。
「それも一理あるな。」
と、斎藤は冷静に答えた。
そして更に
「だが、それは今までがそうだったという事にしかならん。十六夜丸が使っていたのがたまたま大包平だったというだけで奴にとっては刀なら何でもいいんじゃないか。」
と付け加えた。
「・・・・。」
斎藤にそう言われて確かにそうだと気を落とす武尊。
「だが、あの刀が長年十六夜丸の愛刀として使われてきたのであれば、十六夜丸の出処に近づけるかもしれんな。」
「やっぱりあの(藤の花の)模様・・・。」
「嗚呼、古の時代に書かれた模様には装飾以上に意味があることが多い。俺にはあの大包平と藤の模様は関係があるように思える。」