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146.休暇気分で横浜へ (斎藤・夢主)
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しばらく歩いているうちに、いつもの巡察にしては周囲へ配る注意があまりないことを不審に思った武尊が斎藤に聞いた。
「斎藤さん、何処か行くんですか?」
「美味い蕎麦屋が出来たという情報を耳にしたもんでな。」
「はぁ・・・そうですか・・・。」
と、早速着いた蕎麦屋の小あがりで例の如くかけ蕎麦を注文し、蕎麦についてああだこうだとウンチクを語る斎藤の話をふんふんと聞きながら蕎麦を食べ、再び外へ出て何処へ向かうかと思えば・・・。
「もしかして・・・これに乗るんですか!?」
と、武尊は驚いた。
今いる所は新橋の鉄道駅の前。
その為の移動だったのだと今初めて武尊は知った。
「乗るなら乗ると早く言ってくれればいいのにー。」
と、武尊が不平を言うと、
「ふっ、言えばこんな面白い武尊の顔が見れないじゃないか。」
と斎藤に軽く笑われてしまった。
しかし武尊は実は鉄道好きで初めて乗る新橋線にすっかり浮かれていた。
「楽しそうだな。」
「うん、鉄道が好きなの。」
すっかり上機嫌な武尊を見て斎藤もいい気分になる。
特に蒸気機関車は翁と京都で乗った時にレトロ感満載でとても気に入った武尊だった。
それに新橋線は初めてでどんな景色が見えるのかとわくわくしていた。
「で、何処へ?」
「横浜だ。」
「横浜?」
横浜・・・それは斎藤と武尊が再会を果たした場所。
横浜と聞いて武尊の瞳が一瞬大きくなって斎藤を見つめた。
斎藤はその視線を優しく受け止めると、
「今度俺の乗る船の乗り場とかの下見だ。これから暫く忙しくなるんでな・・・そういう事は時間がある今のうちに済ませておこうと思ってな。」
と言った。
「そっか・・・斎藤さん、最後の最後までお忙しいんですね、大変ですね。」
と、武尊がちょっと気の毒そうに言った。
自分はこれから警察の身分がなくなる身なのであんまり仕事については突っ込まないでおこうと武尊は思った。
「私が一緒に行っていいんですか?」
そんな武尊の素朴な疑問に斎藤は、
「武尊がいなければ意味がない。」
と言った。
「え?」
「深く考えるな、ちょっとした休暇だと思って付いて来い。それとも一人で帰るか?」
「え・・・いや、行きます!行きますって!斎藤さんと陸蒸気に乗れるなんてこんな素敵な事もうないですもの!休暇万歳ー!」
意味深な斎藤の返事に気づかず単純に喜ぶ武尊。
ふっ、と笑って斎藤は煙草を地面に落とすと足で踏みつけた。
「あれ?斎藤さん、煙草まだ火つけたばっかりなのに?」
「喫煙車以外は禁煙だそうだ。」
「え、いいんですか?喫煙車じゃなくて。」
「俺以外の煙草の煙は嫌なんだろ。」
「うん・・・嫌。」
遠慮がちに、しかしはっきりと拒絶を示す武尊に斎藤も、
「俺も俺以外の煙草の煙を武尊に吸わせたくないからな。」
と言い、斎藤は懐中時計をポケットから出し時刻を確認した。
「そろそろ中に入るぞ、十五分前には切符を買って中に入っておかなければならないからな。」
と、斎藤は歩き出した。
「斎藤さん、何処か行くんですか?」
「美味い蕎麦屋が出来たという情報を耳にしたもんでな。」
「はぁ・・・そうですか・・・。」
と、早速着いた蕎麦屋の小あがりで例の如くかけ蕎麦を注文し、蕎麦についてああだこうだとウンチクを語る斎藤の話をふんふんと聞きながら蕎麦を食べ、再び外へ出て何処へ向かうかと思えば・・・。
「もしかして・・・これに乗るんですか!?」
と、武尊は驚いた。
今いる所は新橋の鉄道駅の前。
その為の移動だったのだと今初めて武尊は知った。
「乗るなら乗ると早く言ってくれればいいのにー。」
と、武尊が不平を言うと、
「ふっ、言えばこんな面白い武尊の顔が見れないじゃないか。」
と斎藤に軽く笑われてしまった。
しかし武尊は実は鉄道好きで初めて乗る新橋線にすっかり浮かれていた。
「楽しそうだな。」
「うん、鉄道が好きなの。」
すっかり上機嫌な武尊を見て斎藤もいい気分になる。
特に蒸気機関車は翁と京都で乗った時にレトロ感満載でとても気に入った武尊だった。
それに新橋線は初めてでどんな景色が見えるのかとわくわくしていた。
「で、何処へ?」
「横浜だ。」
「横浜?」
横浜・・・それは斎藤と武尊が再会を果たした場所。
横浜と聞いて武尊の瞳が一瞬大きくなって斎藤を見つめた。
斎藤はその視線を優しく受け止めると、
「今度俺の乗る船の乗り場とかの下見だ。これから暫く忙しくなるんでな・・・そういう事は時間がある今のうちに済ませておこうと思ってな。」
と言った。
「そっか・・・斎藤さん、最後の最後までお忙しいんですね、大変ですね。」
と、武尊がちょっと気の毒そうに言った。
自分はこれから警察の身分がなくなる身なのであんまり仕事については突っ込まないでおこうと武尊は思った。
「私が一緒に行っていいんですか?」
そんな武尊の素朴な疑問に斎藤は、
「武尊がいなければ意味がない。」
と言った。
「え?」
「深く考えるな、ちょっとした休暇だと思って付いて来い。それとも一人で帰るか?」
「え・・・いや、行きます!行きますって!斎藤さんと陸蒸気に乗れるなんてこんな素敵な事もうないですもの!休暇万歳ー!」
意味深な斎藤の返事に気づかず単純に喜ぶ武尊。
ふっ、と笑って斎藤は煙草を地面に落とすと足で踏みつけた。
「あれ?斎藤さん、煙草まだ火つけたばっかりなのに?」
「喫煙車以外は禁煙だそうだ。」
「え、いいんですか?喫煙車じゃなくて。」
「俺以外の煙草の煙は嫌なんだろ。」
「うん・・・嫌。」
遠慮がちに、しかしはっきりと拒絶を示す武尊に斎藤も、
「俺も俺以外の煙草の煙を武尊に吸わせたくないからな。」
と言い、斎藤は懐中時計をポケットから出し時刻を確認した。
「そろそろ中に入るぞ、十五分前には切符を買って中に入っておかなければならないからな。」
と、斎藤は歩き出した。