Episode.1
夢小説設定
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言葉に詰まる。
ウルフの言っている事に間違いはない。だがパンサーの態度はどうしても気に喰わない。
「俺様の意向に文句があるならさっさと此処から去れ。俺は自ら去る者は追わねぇ」
しかしランスにはウルフにたくさんの恩があり、それを返す為に今も此処にいる。自分の受け入れ難い命令や意向を受け入れる事もその一つだとしたなら。
だったら、
「……リーダーの意向なら、仕方ないけど受け入れてあげる、よ」
今回は逆らわない事にした。
不服である事に変わりはないけど。
「決まりだね。じゃあ、これから宜しくランス」
好意的な握手を求める手を差し出すパンサーに、ランスはムッとした表情になって、
「だからって君を認めた訳じゃない、勘違いするな」
パシンッと手を振り払った。
するとパンサーはきょとんとしてから、クスクスと笑い出す。
ランスは眉間に皺を寄せ、訊ねる。
「何、馬鹿にしてるの?」
「いや、怒ってても愛らしいと思ってね」
「なっ……!!」
思わず動揺してしまった。
何を言い出すかと思えば、そんな事……。
と思ってはいたが、何故か恥ずかしくなって来て赤面する。
「フン、このお子様が」
「う、うるさい…………っ」
更にウルフにも少しからかわれてしまい、調子が狂うランスであった。