Episode.1
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
--*--*--*--
コロニーの共有スペースであるコモンルーム。
口を尖らせ如何にも不機嫌ですという雰囲気を漂わせて部屋に入ると、既に其処に居た一人の男とばっちり目が合ってしまった。
「……」
今までコロニーでは全く見た事のない男だ。彼が新人のパイロットだろうか。種族は黒豹。彼は微笑みを浮かべ、すかさずランスの元にやって来る。
そして片膝を就き彼女の右手を取ったかと思うと、その手の甲に軽く口付けた。
その瞬間、ランスの額にビキッと血管が浮かびあがった。
「初めましてお嬢さん、私はパンサー・カルロッソ。君との運命的な出逢いに、心から感謝するよ」
にこやかな笑顔で黒豹の男──パンサーは言ったが、それがランスの苛立ちを更に募らせる。
「……本当にこの男をスターウルフに入れるつもりなの?」
何とかキレたい思いを抑えて彼の台詞を無視し、ウルフに訊ねる。
一方のパンサーは「おや?」と訳が分からずに左右に首を傾げている。
「性格はともかく、パイロットとしての腕は良いからな」
ランスの問いにウルフが答えた。
「僕、こういう八方美人が一番嫌いなんだけど」
「ハハハ。はっきりと言ってくれるね」
「スターウルフとしての利害が一致すりゃ問題ねぇ。性格や態度は二の次だ」
「でも──」