Episode.1
夢小説設定
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『──なるほど。それで私に通信を寄越して来た訳か』
ランスはあれから自室に戻り、とある男に連絡を取っていた。
「レオンが居ないとリーダーにからかわれてばっかりなんだ。新入りには意味不明な事ばっか言われて腹立たしいし」
ランスは先程の経緯を具体的に説明しながら愚痴を零す。
「ねぇ、いつになったら帰って来るの?」
続けて寂しげな声音で呟いた。
レオン・ポワルスキー。
それが通信している、もう一人のスターウルフの仲間の名。
そしてこの恒星ライラット系宇宙で最も有名な冷酷無比の殺し屋。
しかしランスにとっては信頼のおける数少ない存在で、相談や愚痴の相手はいつも彼にしてもらっている。今回も然り。
彼は今、個人任務を遂行する為に別の惑星に滞在している最中であった。
『明日には戻る。それまでは大人しくからかわれておけ』
「だ、だからからかわれるのはもうごめんなんだって!」
『ククク、せいぜい私が戻るのを楽しみにしておくがいい』
楽しそうに目を細めるレオン。不思議と彼にからかわれるのは満更でもなく、楽しかった。
「うん。……待ってる」
『では、切るぞ』
プツンと通信が切れる。
それから深呼吸をしながら、天井を仰ぎ見た。
「……明日、か」
一日千秋の思いでこの1週間レオンを待ち続けているランス。
明日が楽しみだ。そう心中で思いながら今日はもう眠りに就く事にした。