疑惑?
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ウルフはフォックスとスリッピーが、何をそんなに驚いているのか分かっていない様子だった。
「ランスって……女だったのか?」
「普通に見りゃ分かるだろ」
「いやいやいやいや。自分の事僕って言うし、見た目も中間的だし……てっきり男かと」
二人の言う通り、ランスの外見は綺麗の一言に尽きるのだが、男か女かまでは判からない中間的な容姿だ。初めて会った者では判別しにくいかも知れない。
「何だったら、ランスの身体に触って来るか? 一発で分かるからよ」
冷やかしでウルフが言うと、二人は顔面蒼白になってひたすら拒み始める。
『いやっ、結構です!』
「遠慮すんなよ」
「また半殺しにされる……」
先程の出来事を思い出し、ブルブルと震えるフォックス。
「オ、オイラもそう思う」
「つまんねぇな」
ふぅと軽く溜息を吐く。
「だ、だったら、まずはウルフが触って来てよ」
とんでもない発言をするスリッピーに、ウルフは急に不機嫌そうな口調で返す。
「あ? 何でこの俺様が」
「つまんねぇとか言うなら、自分なら平気って事でしょ?」
「まぁ、俺様の命令ならアイツは何でも聞くからな……」
しばらく考えてからそう言って妖しい笑みを浮かべ、ランスに近づくウルフ。それを見た二人は思わず息を飲む。
「ほ、本当にやってくれるみたいだね……」
「でもやったらやったで、色々とマズイような気もする」
二人が緊張しながら見守る中、ウルフはいつものようにランスに話し掛ける。
「おい、ランス」
彼女は未だに続いていたパンサーとの乱闘中、ひょいと猫のように首根っこを掴まれた。そしてきょとんとしたまま、フォックスとスリッピーの前に座らされる。
「?」
「この二人がお前を女かどうか疑ってやがるぜ? 証拠としてコイツらに身体触らせてやれ」
『!!』
全く事情を知らないクリスタル・レオン・パンサーがそれを聞いて驚き、注目する。
「……リーダーが望むなら」
「え! えぇっ?!」
まさかの展開だったらしい。
あっさりと命令を承諾したランスは立ち上がる。それから二人の片方の手首を掴み、自らの胸へと近づける。
「ちょっ、待っ──」