騒動
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「今日はみんなに、聞きたい事があって集まってもらった」
フォックスはあたし達にそう言ってから暫く間を空けている。いつも以上に真面目な話をしそうな雰囲気だった。それを感じたらしい残りのスターフォックスのメンバーは、静かに息を呑んだ。
「何なんだよ。その、話ってのはよぉ」
ファルコが訊ねた。彼はかなり気が短い性格だから、今の数秒間だけで耐えられなくなったのだろう。
「あのさ──」
バァアンッ!!
自動扉が手前に勢い良く倒れてきた。あれは本来なら横にスライドするタイプだから、危害を加えなければ前に倒れる事は絶対に無い。
まさか、彼等も呼んだの?
「フォックス。この俺様をアポ無しで呼び寄せやがるたぁ、良い度胸だなぁ!?」
やはりそうだった。スターフォックスの好敵手〔ライバル〕チーム・スターウルフ。そして、渋い低音の声で吠えたのはリーダーのウルフだ。
「スターウルフ、良いタイミングで来てくれたな。丁度、今から話をするつもりだったんだ」
「つまらん話をすれば、貴様を八つ裂きにしてくれる」
レオンが冷たい口調で呟く。
「恋愛に関する相談なら、俺に任せてくれよ?」
言って、パンサーは自分の胸を一度叩いた。
「いや、相談とかそういうのじゃ無いんだ」
「じゃあ、何なの?」
あたしも待ち切れずにうっかり言ってしまった。
「俺達だって仕事が溜まってんだ。急ぎで頼むぜ」
軽くピリピリしている様子のウルフ。もしも話す内容が癪に障るような事であれば、ドンパチは確定かもね。
「俺の、俺の頑張って貯めていた貯金箱が盗まれたんだ!!」