第二話
夢小説設定
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Episode.2
惑星コーネリアの時間で言うと、翌日の深夜。
別の惑星での個人任務で留守にしていたレオンが、一月振りにサルガッソーのコロニーに戻ってきた。
入口の見張り役をはじめ、少々緩んでいた(気がする)コロニーの空気が一気に引き締まる。
「ポワルスキー様、よくぞご無事で」
「……」
ギロリと鋭い切れ長な目がゆっくりとこちらに向けられる。
見張り役の彼は少し身体を震わせたが、すぐさま毅然とした態度を振舞った。
──レオン・ポワルスキーと目を合わせるという事は、死を意味する。
そう、故郷の者には言われてきた。
実際この世にいる者の大抵は彼の事をそう思っているだろうし、彼の所業はそれに匹敵する。
しかし。
「……貴様、ここに配属されて何年だ」
「そ、そろそろ3年になります」
冷や汗が一滴、見張り役の額を伝う。
レオンは「そうか」と前へと視線を戻すと。
「通りで、少々安心感があったのだな、クク」
言って、彼は奥のフロアへと進んでいった。
大抵の者が知る顔であっても。
大抵の者が知らない顔も存在するのだ。