第二話
夢小説設定
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「戻ったぞ」
共有ルーム。帰還したレオンを待っていたのは、それぞれのソファーに座るランス・ウルフ・パンサーだった。
「お帰りレオン」
パンサーがそう言うとレオンは短く返答すると、二人掛けのソファーに座るランスの隣に静かに座った。
「……何?」
ランスが不思議そうな表情で首を傾げると、レオンは妖しい微笑を浮かべて言う。
「あんな純粋な目で通信をしてきておいて、何もない……訳はなかろう?」
その言葉を聞いて、まず口を開いたのは向かい側にいるウルフだった。
「今回は一体どんな事言いやがったんだ?」
「ククク、随分と可愛らしい事を言っていたよ」
「へぇ? その通信している所、じっくり見たかったな?」
「絶対嫌だ」
「ランス。私に感謝の意を伝え、更にそれを行動に表すのが礼儀ではないのか?」
「え? あ、ありが、とう?」
言っている意味を全く理解出来ていなかったが、とりあえず"感謝の意"というのはこの事だろうと判断して、少しきごちなく礼を述べた。
「フム。では、行動は?」
「行動……?」
頭が少し混乱してきた。
「ありがとう」と言うのが感謝の意で、行動ではないのだろうか。
そう思いながらも、どういう行動をレオンが求めているのかを必死に考える。
「何も悩む必要はないだろう? 何なら私の部屋に行って二人きりになっても良いのだが」
「え、と……二人きり、って……?」
「クク。本当は分かっているクセに。はぐらかすか?」
「いや、本当意味分かんないから……」
全くレオンの言う事の意味を理解出来ていない様子のランス。
それを見て、彼は溜息を吐いて呟く。
「仕方あるまい。……正解は」
言った刹那、ぐっと右腕を引かれ、思わずランスがレオンの抱き着く形になる。
そこにレオンの両腕がランスの腰に回されて、彼女は逃げ場が完全に無くなってしまう。
「ちょっ、レオン……!?」
レオンとランスの状態にパンサーは口笛を一つ吹き、ウルフは呆れたような表情を浮かべた。
「ククク。こうして抱き着いて『お帰り、寂しかった』と言えば、私は十分満足していたと言うのに。まだまだ詰めが甘いな?」
しかし彼女にとっては、寂しいどころの問題ではなかった。
緊張して身体は強張り、顔は熱くなり、胸の鼓動がトクトクと早まっている。
「あ、あ、あのさ、リーダーも新入りも見てるし。離して、ね?」
二人にこの様子を見られている。
それがランスの羞恥心を倍増させ、思わず離れようという行動にさせた。
「クククク、随分と顔が紅潮しているな。恥ずかしいのか? それとも……興奮しているのかな?」
今のランスの状態をレオンは明らかに楽しんでいる。
恥ずかしすぎて、彼の顔も見れやしない。
「いや、あの……」
彼は、俯いて目を泳がせているランスの顎をくい、と指で顔を見合わせるような位置まで持ち上げた。
「ククク。普段の態度とはまた違った反応をしてくれるお前は……実にこれからが楽しみだよ」
言うと、顎を持ち上げていた指や腰に回していた片腕を離す。
どうやら今回はこれで納めてくれるらしい。
気が付くと、湯気が出ているんじゃないかと思う位にランスの身体は熱くなってしまっていた。